主人が亡くなって


しばらく
主人の携帯を切ることができずにいました。


私にしてみれば
主人の生きた証に思えて


それを大切にしたかったんです。



5ヶ月をすぎた頃
色々、考えた結果
携帯を切ることに。



切るのは
私が使っていた携帯の方。


主人の携帯番号と
アドレスを
そのまま引き継ぐことにしたのです。


そうすることで
私の気持ちは救われました。


手続きには
戸籍謄本が要ります。



お店のお姉さんに、謄本を見せて
「主人が亡くなって、それをそのまま引き継ぎたいんです」
と、話をしたところ


「今までのメールのやり取りを、保存しておきますね」
と、言ってくださいました。

無事手続きも終わり
主人の携帯が、わたしの物に。


今は
その携帯を、愛おしく、大切に使っています。



息子の写真の、待ち受け画面も
設定してある音楽も


全部、そのまま。
主人が見て、聞いていたままです。


少しでも
主人が見て、聞いていたものを共有している気がして、


主人が生きた証が
残せている気がしています。



完全なる
自己満足ですがf(^_^)



たくさん保存してあった写真の中に
こんなものがありました。
はるままのブログ-20100508083208.jpg


新聞の天気予報欄。



そう。
見事に、全部同じなんです。


主人は
こういった小さい幸せを見つけることが
得意でした。



このときも
「ねぇ、これみて~。すごくない?」
と、得意気に言ってました。

一つでも違ってると
「あぁ~、おしいなぁ」
って、悔しがって(笑)


あれから
私も、新聞の天気予報欄を見るようになったっけ…。


そんな懐かしい思い出も

携帯を引き継いだことで、身近に感じることができます。


主人の思いが詰まった
この携帯を


大切に、大事に
使っていきたいと思います。