主人が
心臓を止めた日から
一年が経ちました。



心の弱い私は

朝起きてから


今日一日
ちゃんと乗り越えれるか不安で


ドキドキして
朝食も取れませんでした。



私らしく
普通に、いつもと同じように過ごそうと
決めていたのに



やっぱり
心は乱れます。



お仏壇に
「だいちゃん、帰ったらお経上げるからね。
行ってきます」


と言って、職場へ。




時計を見る度に


「去年の今頃は、救急車で運ばれた時だな…」



「今頃、病院に駆け込んだな」



「だいちゃん、手を握ってくれたな」



今頃は…と
思い返すばかりでした。



色褪せない
あの時の辛い記憶。



だいちゃんが
懸命に闘ってくれた。


最後の瞬間。


それからのこと。



わたしにとっては
そんな辛い記憶も


だいちゃんが生きていた証しとして



だいちゃんの記憶として受け入れて



ずっと一緒に
生きていきます。





若い後輩が
「今日、命日ですね…」
と言って涙ぐみ
後の言葉が続きませんでした。



「覚えてくれて、ありがとうね。うれしいよ」
そう言って、涙をぐっとこらえました。




家に帰ると
近所のご家族が
お参りにきてくださっていました。



主人が亡くなって、2ヶ月後に生まれた、
赤ちゃんを連れて、
主人に見せてくれました。


だいちゃん、生まれるの楽しみにしてたからな…よかったね。



ご主人が
「あー、だいちゃんの顔見れてよかったぁ」
って言ってくださいました。



昼間、他のご近所のご夫婦も
お参りに来てくださって


主人との思い出話を
してくださいました。




主人が慕っていた
取引先の社長さんも
お参りにきてくださいました。





思いもよらず
たくさんの方が
主人のことを思って下さってるんだな…と



そう思うと



我慢していた涙が
ついでてしまいました。





だいちゃん。

今日また
あなたのおかげで
たくさんの優しさをもらいました。



感謝しないとね。




あの日の事。
だいちゃんが闘った軌跡を



いつか
日記に残そうと思っています。




その日がきたら


私の中では
一つの区切りができるような
気がしてるよ。




今日はいつもより
大きな声で



「だいちゃん、ありがとう」