ムチャブリお題に参加中


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きわめて
ふがいない
極秘プロジェクト
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某素敵マスター様宅で、楽しそうなボタンを発見\\\\ ٩( 'ω' )و ////
ポチッたらこうなりました。


そういや以前、なぅにて遊んでくださる方々に送りつけた駄文がお題に近いんじゃない!?


ってことでリサイクル〜(笑)
ちょ〜っとだけ、手直ししました
(*ノω・*)テヘ



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長い片思いを経て、どうにかこうにか俺の手中に収まってくれた愛しい彼女
いつも一緒にいたいけど、お互い不規則な仕事柄なかなか思うようにはいかない
躊躇する彼女を諭して脅して最後に絆して同棲を始めてから一か月
彼女に地方での長期ロケの仕事が入った

「に、二週間…!?」
「はい」
「そんなに会えなかったら、俺の充電切れちゃうよ?」
「そう言われましても…」
「キョーコは二週間も俺と会えなくて平気なの?寂しくないの?」
「でもお仕事ですし…」
「社さんにどうにか調整してもらって…」
「もうっ!社さんを困らせちゃだめですよ!?」
「…グレる」
「は?」
「キョーコに会えない寂しさで俺、グレちゃうよ?髪、金髪に染めちゃうから!」
「………」

☆☆

ある貴重なオフの前夜、突然俺の担当俳優が髪を金髪に染めた
マネージャーの俺に断りもなく

一週間前、キョーコちゃんのロケ先である地方の山奥での仕事はないかと無茶な頼み事をしてきた蓮
いくら芸能界イチ多忙なオトコで、舞い込む仕事はひっきりなしとはいえ、そんなピンポイントな地方での仕事が都合よくあるもんか
その時は呆れて取り合わなかった俺だけど、彼を包む真っ黒い闇に飲み込まれ、何とか一日半のオフをもぎ取った次第だ

日本人離れしたそのスタイル、コンタクトでも入れたのか宝石のような碧色の瞳
そしてサラサラの金髪
どこからどう見ても欧米人な蓮の姿
この恰好がこうまでもしっくり嵌るとは、おそるべし〖敦賀蓮〗
でも俺はマネージャーとして、その姿に対してツッコミを入れなければいけない

「どういうこと?」
「反抗期です。不良です」
「…は?」
「だって社さん。もう何日キョーコに会えていないか分かってますか?」
「…え?」
「5日ですよ?5日!完全に充電切れです!!まだあと9日も残ってるのにっ」
「えっと…だから?」
「だから反抗の証として俺、金髪に染めてみました。似合います?」
「似合うけど…」
「この格好なら『敦賀蓮』だとバレないと思うんです」
「…だから?」
「この格好でN県へ行ってこようと思ってます!」
「…はぁ?」
「外国人観光局になりすませば、ロケ先に潜入してもバレないですよね?」

(その時点で‘不良’じゃないじゃん…)
そんな言葉をなんとか飲み込んで、キリキリと痛む胃の中に無理矢理納めた。

「…はぁ、仕方ない…俺も行く」
「社さんもキョーコに会いたいんですか?ダメですよ!キョーコは俺の彼女ですから!!」
「………」
なんでキョーコちゃんが絡むとコイツはこうもおバカになるんだ

☆☆

キョーコちゃんの滞在するロケ地はN県の山間部
人里離れた山奥の為、あるのは寂れた温泉旅館が1件
必然的に撮影隊も同じ旅館に泊まっている
俺はLMEからキョコちゃんの代理マネとして撮影隊に合流し、蓮は不良ではなく外国人観光客を装って宿泊することにした

昔ながらのこの旅館は部屋に風呂がなく、宿泊者は洩れなく旅館の大浴場を使用することになる
俺は見張りも兼ねて蓮と一緒に入る
長い付き合いだけど、蓮と一緒に風呂なんて初めての経験だ
なんとなく気恥ずかしい思いをしながら脱衣所で服を脱いだ

「………」
「なんですか?」
「ソレ…」
「あぁ、俺、不良ですから」
「蓮、お前……やるときはとことん極めるタイプなんだな」

下まで金髪に染めるとは!

「いつ何が起こるか分かりませんから」
「キョーコちゃん、ソレ見たらドン引きだと思うんだけど?」
「大丈夫ですよ。見慣れてますから」

しれっと返答する蓮
へぇ…見せちゃってんだね、そんなトコロまで
そう、恋人同士だもんね
ふぅ~ん…


キョーコちゃん…清らガールだったのに…
お兄ちゃんとしては複雑だよ





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