不倫問題カウンセラーの花田好久です。
 

 

 

昨年話題になった「あなたがしてくれなくても」というドラマをご存知でしょうか？

 

 

このドラマは、夫婦のセックスレスと、そこから派生する不倫をテーマにしています。

 

その第５話では、

みち（主人公）が新名（不倫相手）にもう会えないと告げた後、モノローグ（独白）で下記のようなセリフがありました。


「私たち（みちと新名）は一瞬のきらめきだけを追い求めている」

「私たちには今しかない」

「こんな関係はいつまでも続かない」


これはまさに不倫の本質を突いたセリフですよね。

不倫とは、一瞬のきらめき、刺激、解放感、お互いにそれを求め合うだけの関係ということです。



みちは続けて、

「陽ちゃん（夫）との今が苦しいのは、私たちには過去も未来もあるから」

と語ります。



夫婦には積み重ねてきた歴史があり、未来も見据えた関係でもあります。

だからこそ、過去の出来事でお互いに苦しむこともあり、将来の関係性に不安を覚えることもあるわけです。




 

 

 

夫の不倫後のやり直しなんて、まさにそうですよね。

夫の過去の不倫で苦しい思いをするのはもちろん、そのことで、将来の関係性に不安（この状態で、この先夫婦としてやり直せるのか？）を感じるのですから。

 

でも、それらは「今だけ」の不倫関係には決して無い悩みや不安でもあります。

「今だけ楽しければ良い」のなら、夫婦でいることにこだわる必要は無いのかも知れません。


 

過去も未来もある夫婦だからこその「深みのある関係性」は、まさに唯一無二のものです。

今の苦しみ、悩みは夫婦ならではのものであり、二人でそれを分かち合い、乗り越えていった先には、夫婦しかたどり着けない
景色が見えるのだと思います。