ぶっ殺したいと思っていた父の記憶と対峙する

こんにちは、和久田ミカです。

昨年まで２年間、「ゲシュタルト療法」の講座を受けまくっていました。

いろんな心理学やセラピーの源流となっている手法です。

特に衝撃的だったのは、百武先生（ももちゃん）のセッション！

世界を飛び回る、ゲシュタルト療法の第一人者です。

そのひとつをご紹介しますね。

うちの父は昭和にありがちな、自分の思い通りにならないと暴力をふるうタイプ。

叩く、蹴る、庭に突き落とす、棒を持って追いかける。

名前が「ただし」というのですが、口癖は「ただしは正しいー！！」www

ウケる…。

家族が誰も反論できない中で、私だけは反抗しまくり、父の暴力の矛先は、私に向かいました。

（今は、父となかよしです）

百武先生（ももちゃん）のセラピーのときに、そんな暴力的な父の話をしていたときのこと。

私の話を聞いていたももちゃんが、ふいに立ち上がり、突然

トトトト！

と小走りに私の方に走ってきました。

こわい！こわい！！こわい！！！！

反射的に頭を抱えて、縮こまる私。

ももちゃんがすごい大男に見えます。

ももちゃんは、

「小さいころ、そうやって自分の身を守っていたんだよね？

体は覚えているんだよ。

もう一度、そちらへ走っていくから今度は僕の目を見ていて」

とおっしゃいました。

トトトト…

ぎゃー、こわい！！

でも、目を見る！目を見る！

でも、体がこわばる、手が頭に行く。

ももちゃんの目を見る！見る！見る！

＊年上の男性に父を投影し、当時のこわさが勝手によみがえり体が反応している状態、トラウマ

大男に見えたももちゃんは、小柄なおじさまでした。

「ももちゃん、小さい…」

とつぶやいたところ、

「どうせ俺は小さいよ！！プンプン」

と笑いながら、戻っていきました。

きちんと目を見て対峙することで、

「この『こわさ』は、今起きていることじゃない」

「こちらに向かってくる男性は、怒り狂った父ではない」

頭ではなく、「体が」納得したのです。

感覚に大きな変化が起きました。

トラウマは過去の出来事が、「今起きているかのように」再現されている状態。

ああ、「今」何も起きてない、と体がホッとし、現在と過去を分けることができたのでした。

ゲシュタルト療法の特徴のひとつは、体へのアプローチです。

筋肉は記憶を宿します。

ゲシュタルト療法では、体は感情そのものと考えます。

体へのアプローチは、かなりパワフルでした。

その後も、何度もセラピーをする中で、（すでにわだかまりはないものの）父とさらに自然に接することができるようになったように思います。

昔は

「いつかぶっ殺してやる」

と思ってましたけどね(笑)

そして、もうひとつの気づきが。

父へのこわさは男性全員へのこわさにもつながっていることが、何度かセラピーを受けるうちにわかったんです。

私が提供するサービスのほとんどは、女性限定なんですよねえ。

職場は、女性ばかりがいる小学校勤務でしたし。

わはは。

なんか根っこが見えてきました。

トラウマは、癒せるんですよね。

たいていは、何層にもなっているので少しずつ、少しずつ、なんですけれども。

２年間、ゲシュタルト療法のセッションを受けまくってみて、自分が変わったことを実感しています。

そして、たくさんの方にこの癒しを体験してほしい！

そこで、単発セラピー（対面・オンライン）を再開します。

トラウマは体に宿っているので、深くお話をお聞きすると同時に、ボディワークをしていきます。

何もご用意はいりません、

対面の場合でも、身ひとつでいらしてください。

遠方の方はオンライン（zoom）も可能です。

春は体も毒出しの時期ですので、心の浄化にもよい時期です。

17年間磨き続けている「話を聞く技術」に、ゲシュタルト療法の「セラピー」を融合させたセッションを行います。