こんにちは。和久田ミカです。
先日の記事の続きです。
ゲシュタルト療法は、基本的にグループワーク(=セッション)です。
ひとりひとりセッションをしていきますが、その様子をみんなで見るスタイル。
すると、化学反応が起きることがあるんですよね。
今日は、私に起きた 衝撃についてお話します。
私は受講生として、Aさんのワーク(カウンセリング)を見ていました。
すると、私の手が、自然に頭に行ってしまうのです、上の写真のように。
手が頭から離れない。
少しして、ガンガン頭痛がしてきました。
ゲシュタルト療法はソマティック。体の感覚を大事にします。
私の頭と手に聞いてみました。
「何を教えてくれているの?」
頭は ”ものすごく怒っている”、
手は ”それが外に出ないように”と 頭を押さえている、
と 言っているように感じました。
確かに、蒸気機関車のえんとつのような 感覚があります。
今にも頭から「シュポー」と 蒸気を上げそう。
クライアントのAさんのことは守秘義務で書けないので、私の反応だけ書きましたが、
クライアントの方の態度や言っていることが、父や母と被ってしまったようです。
心理学用語で「投影」と言います。
私は、Aさんではなく、Aさんを通して映し出された、私の両親を見ている状態だったんですね。
私のほかに怒っている人は、ひとりもいません。
昼食後だったので、うとうとしている人ばかり(笑)
(グループワークでは、寝たい人は寝ててもいいんです)
私だけが、怒りに打ち震えていました。
シェアの時間に伝えました。
(シェアは、自分が感じたことを伝える場です。分析や批評はしません)
「私は、怒りが止まりませんでした。
Aさんのせいではないですよ、と前置きして話しますね。
Aさんの様子を見て、父に対して『話が通じない』と憤りを感じたことを思い出しました。
Aさんのお子さんへの言葉、〇や◆や△や…私も 母から言われてきた言葉でした。
話しながらも、怒りがわいてきて、心臓がすごい勢いで鳴ってます。
今は両親ともなかよしですが、まだまだ 未完了の思いが残っていることがわかりました
ワークを通して、今後も向き合っていきたい。」
セラピストは、私に聞きました。
「その、頭に手が行くような感覚は、他の場面や人に対しても出ますか?」
怒りのときの体の感覚を思い返してみました。
この体感、…おお、主人だ。
「主人に対して、同じ感覚になります。
そのときは、言いたいことが出てこずに固まったり、
議論を避けて ちがう部屋へ逃げ込んだりします」
(セッションのレポはここまで)
上は、昨日ご紹介したポリヴェーガル理論の「安心のタネ」の本。
ザックリとした説明になりますが、動物は危険を感じると、「逃げるか」「戦うか」モードに入ります。
子どもの頃に両親に怒りを感じたときは、
戦う
逃げる
いずれかで対処したように思います。
でも、大人になってから出てきている反応は、「凍り付き」に近いです。
体も頭もフリーズして、グワーッとなってしまう。
あまりのストレスやこわさで、交感神経では対応できなくなった状態です。
トラウマに近いものだと思います。
草食動物が食べられてしまうとき、恐怖を感じないよう、感覚をシャットダウンする感じ。
レイプにあった人が「動けなくなった」というのも、同じ原理です。
本はこちらね。初心者向けの入門本です。
そんなわけで、初対面であるAさんが話す様子を見て、強い怒りに飲み込まれた体験は、けっこうヘビーでした。
で、これね。
日常でも 皆さんの中に、起きていることだと思うの。
なんだかあの人と話していると、嫌な気持ちになる
あの人の態度が、よくわからないけどムカつく
すべてではないけれど、をれは 無意識からの働きかけがあるかもしれません。
社会生活を送るためは、それを抑えたり、利害関係のない人に愚痴ったりして やり過ごします。
それでもOK。
でも、その根っこに触れたい人のためにセラピーがあるんだと思います。
久しぶりに、単発のセラピーを募集します。あと2名です。
何もご用意はいりません、
対面の場合でも、身ひとつでいらしてください。
遠方の方はオンライン(zoom)も可能です。
春は体も毒出しの時期ですので、心の浄化にもよい時期です。
17年間 磨き続けている「話を聞く技術」に、ゲシュタルト療法の「セラピー」を融合させたセッションを行います。
春はちょっと忙しいので、5名(→あと3名)までです。
セッション料金 33,000円(税込)銀行振込
- 北口よりタクシー約5分
- バス 片道:大人170円
- 北口より徒歩約20分