一泊目のホテルは、観光案内で紹介してもらったのですが、


至れり尽くせりのいいホテルでした。


お料理もおいしかったし・・・仲居さんのおもてなしもよかったし・・・


お風呂もよかったし・・・おかみさんも部屋に挨拶にきてくれたりと


もう満足満足のホテルでした。


クラッカークラッカークラッカー


それにちょっと贅沢?かなと思ったのですが、


夫も私も全身のマッサージを受けたのです


お陰さまで心も体も癒されました。合格


やっぱり  温泉 は、いいな!と思いながら


ホテルの玄関を一歩出た時のことです。


姑が、言った一言に私は、


ガ~ン!    とうちのめされました。


姑は、私にこういいました。


「いくら・・・とられたの?」 ¥



えっ!  今なんて言ったの?


と聞き返したくらいの衝撃でした。叫び


折角のいい気分でホテルを出たのに


ホテルをでるなり姑にこんな事を言われてしまって・・・あせる


腹が立つやら・・・もう何て答えたらいいのか


わかりませんでした。しょぼん


でもね・・・親孝行の旅で姑を連れてきたので


ここは、大人の私としては、こう答えました。


「ばあちゃんは、お金のことは、心配しなくていいからね・・・


明日も立派な!ホテルに泊るので楽しみにしていてね」


「・・・・」


姑は、無言でした。パンチ!


(ホントならば「いい所に連れてきてもらって有難うね!

 それにお金まで払ってもらってどうも有難う!

 長生きをしてよかった~」 とこんなふうに言ってくれるものと

 思っていたからね・・・全然違う言葉を言われてがっかりです)


私ならばもし息子夫婦に連れてきてもらっていたら

こんなふうに言おうと思います。


姑の心無い言葉にもうがっくり  ガックリ  です。

こんなふうだから実の娘ともうまくいかないはずです。




朝から姑にこんな事を言われて気分は、最高潮に悪かったのですが、


次の目的地(勝浦の朝市) に着きました。


あらかじめネットで情報を得ていたので


勝浦には、朝早く着きました。


そして駐車場に車を置いてから朝市を見物する事にしました。


でも姑の歩く早さといったら かめカメ   の速さなんです。


赤ちゃんのよちよち歩きと一緒なんです。


朝市の会場は、すぐそこにあるのですが、


姑の足だと遠くて遠くて・・・なかなかたどり着けないのです。


何しろ姑は、私の腕をつかんで歩くものだから


私は、自由に歩けないのです。


そして時間をかけてゆっくりゆっくりと歩いていって


やっと朝市の場所にたどり着きました。カメ


姑も夫も買い物は、大好きなんです。


二人とも目が輝いています。目


海苔を売っているお店・・・


おもちを売っているお店・・・


ピーナッツとかわらびもちとかあと色んな物を売っていました。


そして野菜を売っているお店もありました。


野菜は、別にここで買わなくてもいいので


そこは、無理に見なかったのです。


すると姑は、私に向かって野菜を売っている店が


あるよと言うのです。


(あんたが料理をするわけじゃないので


野菜は、買わなくてもいいよ!)・・・心の声ですガーン


姑が、勝手に野菜を買ってくるので義妹と喧嘩ばかりしているのに


またここで野菜を買っていったとしたら喧嘩のタネが、


できるだけだよ・・・


そう思ったので私は、姑のいっていることを無視しました。


でもあれほど私の腕をつかんで歩いていた姑は、


私から離れてさっさと野菜を売っているところへ


歩いていっているのです。


今までのよちよち歩きは、何だったの?ガックリ


姑の悪い癖が、でました。


自分の好きなものなら何処へでも歩いて行くということです。


そして・・夫も姑も手には、いっぱいの荷物を持っていました。


それぞれが、好きなものを買って


満足・・・満足の朝市でした。



さて・・・次の目的地は、勝浦の海中公園でした。


ここでは、海の中の魚が、泳いでいるところが、見えるのです。


でもここの場所は、海の中にあるためにそこへ行くまでには、


かなりの距離が、あります。


そこまで行くのには、姑の為に車椅子を借りました。


車椅子を押すのは、夫の役目にしました。


だって当然でしょう!


自分の母親の面倒くらいちゃんと見てください。


旅に来てから姑は、私に頼りっぱなしですからね・・・


おいしい物を食べさせるのは、息子にやって


面倒を見させるのは、私のほうでですからね・・・


いやになっちゃうじゃないですか!むかっ


車椅子でそこの場所までは、行けたのですが、


海の中の階段を歩くのは、自分の足で歩くしかないのです。


階段が、96段ありました。


姑は、その階段をゆっくりゆっくりと歩いて降りました。


カメカメカメ


そして96段おりたところで魚が、泳いでいるのが見えました。


きれいでした! そして感激しました。


魚の名前は、忘れましたが、色んな魚が泳いでいました。


私達は、しばしその光景に見とれていました。


平日だったということもあって観光客が、少なかったので


よく観察できたのもよかったです。


さて魚を見終わったら今度は、96段の階段を上ってアップ


いかないといけません。


姑は、頑張りましたよ!


一段一段踏みしめるようにゆっくりゆっくりと


上りきりました。カメ


いやぁ~ん・・・姑はこんなに元気なんですよ!


誰が、寝たきりの姑を想像していたんでしょうね。ガックリ


まだまだ生きる気・・まんまんですよ。  トホホ・・・・



そんなこんなで無事に二箇所の観光を終えても


時刻は、まだお昼前でした。時計


朝早くホテルを出発したお陰です。


私の計画では、ここの勝浦にもう一泊する予定でした。


でもあとの観光する場所が、思いつかないのです。


何処に連れて行っても喜ばないし感激しない


姑を連れて行く場所なんてもうないのです。


やはりそこは、孫たちと出かけるたびとは、違うなと感じました。


夫は、「次は、何処へ行くんだ?」


といっていますが、さて私もどうしたものやらと


考え込んでしまいました。


そしてとりあえず昼食をとってからそれから


次の行く先を決める事にしました。


千葉に来る時には、東京方面を通って来たので


帰りは、犬吠崎のほうを通ってから茨城に抜ける道を


考えていました。


夫の考えとしては、無理に今日もう一泊しなくても


今から茨城に充分帰れる時間だというのです。


無理に泊らなくてもいいと言うのです。


それも一理あります。


(喜ばない姑を連れて無理にもう一泊することなんてないよ・・)


と悪魔のささやきが、聞こえてきました。耳


私もそうしたほうが、いいのかな?とも思いました。


でも折角二泊三日の旅の予定を立ててきたのに


一泊しかしないで義妹宅に姑を送り届けてごらんなさい。


義妹の 怒り!むかっ  が聞こえてきそうです。


そしてとりあえず車は、犬吠崎に向かって走り始めました。車


車の右手には、九十九里浜が、延々と見えています。


夏にここへきたならばきっと賑やかなんでしょうね。


そんなことを思いながらドライブを楽しみました。


2月の寒い時期だから人の姿は、閑散としていました。


そして犬吠崎に着いた時刻は、午後3時ごろだったでしょうか?


聞いてもいないのに姑は、とにかく今何時何分だよ・・・


と何度も口走るのです。


それが、うっとおしくて仕方がなかったです。


ゆっくりとのんびりとする旅なのに・・・


そんなに時間ばかり言われても


嫌で仕方ありませんでした。


犬吠崎に着いたとたん夫は、言うのです。


またまた・・・


「ここから茨城までは、2~3時間もあれば帰れるぞ!」 


夫は、もう帰りたくて仕方のないようです。


(自分の親なのに自分が、親孝行しなくてどうすんのよ!!)

心の声です。


でもね姑のことは、さておいて


私は、自分の為にもう一泊どうしてもしたかったのです。


そしてまたその日とまるホテル探しが、始まったのです。


とりあえずホテルに飛び込みで入って聞くのは、


私の役目です。ガーン


「今日こちらに泊めていただけますか?


予算は、○○円ぐらいなんですけど・・」


するとホテルの方は、すぐに


「はい大丈夫です。泊れますよ」


と言ってくれたのです。クラッカー


そして一泊二食の値段を言われました。


やはり今の時期だとすいててよかった!


と思いました。


夫にこのことを言うと夫は、仕方なしに  OK しました。


犬吠崎に泊る事が決まるとなると


気持ちも少し軽くなっておみやげをみたり


灯台を見学したりとしました。


これでよかったんだと思いました。音譜


最初の予定どおりに二泊三日の旅でよかったんだと


自分に言い聞かせました。


夫も仕方なく納得したようで次の日の朝早く


ホテルを出て帰る事で意見が一致しました。


めでたしめでたし・・・です。


そしてまたしてもここのホテルでも


姑と一緒に  温泉 三昧でした。


つづく