さんくるです。

 

ちっとも話が進まず、なかなか現在に到達しないので、ちょっと時系列順から外れますが挟ませてください。

 


言わずもがなのことだが内部障害は外からはわからない。
今、私はパッと見普通の人で、周囲には健常者だと思われている(たぶん)。

高次脳機能障害からの回復中は、人と話して会話が成立していても、内容がさっぱり理解できないことがよくあった。
返事はできるし、まっとうなことも言うけれど、わかってないし憶えてない。
お見舞いにきてくれた人と小一時間話して「思ったより元気そうで良かった」と言われ「ありがとう!」と見送った1時間後には、誰が来たかすらわからなくなっている。

というか、誰か来たこと自体を記憶していない。
封筒に《御見舞お年玉○○○子》と書いてあるのを見て「あ、○子ちゃん来てくれたんだ」と思うのだ。
そしてまたひと寝入りすると封筒を発見して「あ、○子ちゃん来てくれたんだ」。次の日も次の日もその次の日も……。毎日が新鮮ラブラブ

高熱の時なんかに朦朧とした状態になるけれど、頭の中はずーっとそれ。

 


起きたことは憶えてないけども脳味噌のどこかには(残像のような)写真が仕舞ってあるようだ。
動画じゃなくて単体写真が。

客観的事実(御見舞の封筒やレシートやメモや服)を見た時に、突如どこからかそれに関する写真が浮かぶことがある。
稀にしか紐付かないが、だんだんその数が増えていく。

単体写真がパラパラまんがになって、徐々に動画になり、録画時間が長くなる。

これはあくまで私の場合なので損傷部位によって違うんだと思う。

だからお近くに高次脳機能障害の方がいる場合、今はわかんなくても整理してしまわずに、紐付けの元になる客観的事実アレコレを近くに置いておいていただけると、脳味噌の沼に沈んでいる写真と結びつくことがあるかもしれない。
無論個々に違うだろうけれど、現実に戻るため非常に私の助けになったので。

 

お近くの方々が少しずつでも回復されますように。

心からお祈りいたします。

 

 

 


にほんブログ村

 

 


にほんブログ村

 

 


にほんブログ村