おはようございます!
真面目に考えてるさんくるです。

国立がん研究センターのがん情報サービスによると、がん罹患数予測(2016年)では、男女合わせた全部位の罹患数は1,010,200人である。
罹患数予測となっているのは纏めて公になるまでに2年程度かかるからで、あくまで予測ではあるが、101万人以上の人ががん患者と言われる状態にあることになる。
これは2016年国税調査で得た秋田県の全人口の1,009,705人よりも多い人数だ。

この101万人の中には何度もがんを経験し、医療関係者を凌駕する知識をお持ちの方もおられよう。
しかしそういった人たちが何パーセント存在するだろう。

昨日も申し上げた通り、告知後治療法を決定しなければならない時点ではほとんどがthis is a penレベルの初心者なのではないかと考えられる。

確かにA4の紙を何枚もプリントしてもらってきたし、きれいなパンフレット的なものも渡されたけれど、貰うのと理解するのはまるで違う話だ。

わからないカタカナ(英語だったら更にわからないけど)がたくさん並んでいる時点で、私のおつむの出来では難しい。

理解しようがしまいが、その時は私も自分なりに判断した。
決して「あなた任せ」であったとは思わないが、あの時に現在と同じ知識量であったらどうしたかなと思うことはある。

かと言って皆さまご承知の通り、がん拠点病院や腫瘍内科や乳腺外科などは残念なことに千客万来、一人の医師が数十人の患者を診ているような状態の中で知識を授けてくれと言うのは無茶ぶりというものだろう。

そもそも医師というのは研究者である。
研究者というのは掘り下げる方向が得意ジャンルなので、見ず知らずの人に「それぞれの人が持つ背景を慮りながら理解を促す」という仕事に適性があるとは言えない。
一般企業で言うと「部長、キミが一番内容を知ってるんだから受付になってくれたまえ」的な配置をしているようなものじゃないだろうか。
厳しい受験競争を勝ち抜いてきた優秀なお医者さん方にとって、目の前でハイハイうんうん頷いている人が、実はまるでわかっちゃいないなんて思いもしないことだろう。

それ故情報提供方法は、専門知識を持つ研究者よりもむしろ素人目線で広げることに重点をおく医療機関運営側の方に考えたほうがとっつきやすい形ができるのではないかと思う。

世間の営利企業では、いかに多くのユーザーに自社の製品を理解して貰えるか創意工夫を重ねている。
そのノウハウを借りてきて今よりわかりやすい治療法一覧を作るのはいかがだろうか。

それぞれの機関ごとに基準と推奨コースがあるのだから、ホルモンヌセットやトリネガセットや当院オススメセットを作ったり、患者毎の結果を基に全部の治療法の中からエビデンスを☆表記で比較できるようにしたり、基本セットからオプション足していく方式にしたり、マックス盛盛から減算方式にしたりして、「絶対選ばないであろう治療法も」開示してくれると、私のようなぼんくらもこれから選択を迫られる人たちにとっても助けになると思う。
別にお得なバリューセットを作れとは言わないし、クーポンもいらない。
取るに足らないものには信頼性が薄いことを明記すればいい。

決してふざけて言っているのではない。

医師にとっては日常的なことで、細胞診のクラス分類を見れば瞬間で治療方針が判断できるかもしれないが、初めてがんと確定されてが~んとなっている人間はノックアウト寸前のボクサーのようなものである。
頭の中は真っ白に燃え尽きてたり、小鳥がピヨピヨ回っていたり、目の前が真っ暗になっていたりするのだから、それを前提に、一旦持ち帰って家族にも見せて評価できる、してもらえるような形のものをお願いしたいのだ。

ネットで個々に見るのではなく、家で何人かで一緒に見られるようなもの。
高級車のカタログのような、ガツガツ売ろうとしてなくて、全部の種類が載っかって、どれにどのオプションがつくかわかるようなものを頭に浮かべている。


ものは試しに。

ぜひ。




再発については病院によって数を公にしているところもあるが、個々の病院のデータなので統計解析に必要なサンプル数に足りているとは言えないため、ここでは触れず初発で告知を受けた人を念頭に置いている。
また、死亡者数についても「原因」の範囲が曖昧であると考えることから、言及しないこととした。

 

 


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