おはようございます!

さんくるです。

 

告知されたばかりの方

さぞかし動揺していることでしょう。

目の前真っ暗で、自分もすぐに死んでしまうんだろうかと思ってしまうのは無理からぬこと。

けれども多くの人はすぐには死にません。

 

もちろん中にはとても残念なことに発見が早くても進行が速いがんは存在します。

がんの顔つきが悪いと言うのを聞いたことがあるでしょうか。

低分化がん、未分化度、核異型度という言い方もしますが、細胞が増殖していく過程で元の細胞と違う形になってしまうがんがあるのです。

顔つきが良く正常細胞と少ししか変わらないがんであれば、10年経ってもその場所にとどまってあまり悪さをせずにゆっくりと進行するものもあります。また元の細胞と著しく違ってしまう核異型度の高いがん細胞は増殖率が高く進行も早いようです。

だからと言って全ての患者のがん細胞が、顔つきが悪いわけではありません。

 

 

ぜひ客観的に見ていただきたくて2006年から2008年までに限局性の乳がんであると告知を受け治療した人の5年相対生存率の図を掲載します。

5年相対生存率(%)というのは、人はがんでなくても事故や脳血管障害や心臓病など様々な要因で亡くなりますから、それを踏まえて「がんの治療を始めた人の中で5年後に生存している人と、日本人全体の性別と年齢が同じ人の5年後の生存率とを比べた割合」のことです

 

引用:

Monitoring of Cancer Incidence in Japan - Survival 2006-2008 Report (Center for Cancer Control and Information Services, National Cancer Center, 2016)
Population-based survival of cancer patients diagnosed between 1993 and 1999 in Japan: a chronological and international comparative study. Matsuda T, Ajiki W, Marugame T, Ioka A, Tsukuma H, Sobue T; Research Group of Population-Based Cancer Registries of Japan. Japanese Journal of Clinical Oncology 2011; 41: 40-51.

 

次は2002年から2006年までに告知を受け治療した人の10年相対生存率の図です。

 

引用:

Long-term survival and conditional survival of cancer patients in Japan using population-based cancer registry data. Ito Y, Miyashiro I, Ito H, Hosono S, Chihara D, Nakata-Yamada K, Nakayama M, Matsuzaka M, Hattori M, Sugiyama H, Oze I, Tanaka R, Nomura E, Nishino Y, Matsuda T, Ioka A, Tsukuma H, Nakayama T; the J-CANSIS Research Group. Cancer Science 2014; 105: 1480-6.

 

 

がんではない人と比べても93.7%の人が10年以上生きてます。

更に言うとこの数字は年々良くなっているのです。

そして今も次々と新しいがん治療が生まれています。

 


打ちのめされた心が一段落したら、どうか落ち着いて「あなた自身が納得いく治療」を選択してください。

 

 

 


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