カリグラフィーレッスン2017/2018 3学期後半のレポートです(*^-^*)
現在は
バタルド・イタリエンヌという書体を学んでいます。
名前の通りイタリアで生まれた書体。
1500年代半ば~1600年代半ばあたりのモデルを使って
それぞれの書家(Frqncesco Cresci, Jodocus Honduis, Van de Velde, Barbedor etc...)、
それぞれの時代に合わせて変化していく過程を
学んでいます。
初期の頃のバタルド・イタリエンヌからインスピレーションを受けて...
あまり崩さずきっちり丁寧に書きました。
このテキストを書いたのは割と最近で、
初めの頃は地味に練習していました。
↓
力のかけ方がよくわからない頃。
角度もバラバラで、リズムも不安定。
この画像は2回目のレッスンの時かな?
そこから少し発展して...
掴んできました(*^^*)
その後、先生にインクを変えて書くことを進められ...
18世紀の製法で作られた
なんと、お手製インク。
作り方が知りたい(/ω\)
見た目はブラックですが
紫がかっています。
見た目は普段使っているクルミ染料と同じくらいサラサラですが
実際に使用してみると、色のせいか少し厚みがあるように感じます。
このペンは鵞鳥の羽です。
フランス語でPlume d'oie と言います。
使用する前にtailler (形を整えるために削ること)します。
鵞鳥の羽ペンがなぜこ良いのがというと、
バタルド・イタリエンヌの特徴である
ポチっとした玉しずくがとても書きやすいのです^^。
なんてことなく、線を折り返してくるだけでしっかりとしずくになってくれます。
金属ペンだとそれが難しいんです。
参考にしている書家たちは羽ペンで書いているので
金属ペンで再現しようとすると無理があります。
なので、
枠を書いてから塗りつぶすような感じで書いています。
あまり強調せずに、塗りつぶしを最小限にしたバージョン↓
これはペン先をもっと細くして、玉しずくを強調したもの。
黒の玉しずくが強調されて特徴的。
こちらは金属ペンで書きました(*^-^*)
後期に入ってくるともっと動きが出て柔らかくなってきます。
こなれてくる感じ。
この滴の角度や大きさも書く人によって全然違うのです。
こういうのを何度も見てきて、
私はカリグラフィーの書体のモデルは一つではないということを知りました。
イタリック体とひとことで言っても、びっくりするほど違います。
同じモデルからとっても、書く人によってもまた違うし、
もっと言うと、同じ人でも経験を積んでくると同じ書体でも進化して
洗練されてきます。
手書きって本当にスゴイです。
だから、おもしろい。
そのことを知ってから、書道をやるときも意識するようになりました。
今まではそんなことを考えたこともありませんでしたが、
パリスタイルのカリグラフィーを学ぶようになってから
驚くほど見方が変わりました。
先生が良いのだと思います(*^-^*)
本当に勉強になります。
新しい視点、価値観、気づきって
経験からくることだと思っているので
本に書いてあることだったり
誰かが言っていることを語るより
説得力があると信じています。
もっと発展させていきたいのだけど、
私の欲望はレイアウトに向かっていたので
イタリア書体繋がりで
平筆アンティカ体と組み合わせようと思っています。
レッスンがお休みの間コツコツ練習しようと思います♪
もっと練習して、いつかレッスンでできたらいいな(/ω\)♡