本当にいつ振りなのか思い出せないくらい

久しぶりにパソコンからブログを投稿しています(*^^*)

 

パソコンから投稿するほうが 心なしかぐっと気持ちが入ります。

 

昨日の夜iphoneから久しぶりにブログを投稿し、

また今日もブログを開いて

「よし、書こう!」

という気持ちになっています。

 

6月後半、今はバタルド体webレッスンの添削 と 福岡の花とエステのコンセプトショップ

ル・マニョリアさんとのコラボの巾着カリグラフィー+普段のレッスンなどの仕事

を中心に私の周りを取り囲んでいる感じで、程よく理想的なリズムで日々を過ごしております。

 

今現在パリでやっている習い事、カリグラフィーと乗馬は7.8月とお休みになります。

9月が日本でいう4月のようなもので新年度となります。

その期間で年間の復習をしたり普段おろそかになっていることを一気に片付ける予定なので

ここで少しリズム調整ができそうです^^。

 

今週のパリはどんどん気温が上がって今年最高気温を記録しそうな勢いです。

 

朝からのひと仕事を終え、これから心を落ち着かせてブログを書こうと思います。

 

内容は4月に日本で受けた書道師範試験の結果についてです。

 

去年も同じ時期に日本に受けに帰り、初めての挑戦をしましたが

残念ながら不合格に終わってしまいました。

 

その時の記録が残っています。

2017年7月18日に投稿した記事です。

 

書道師範試験【結果】

https://ameblo.jp/hibinosyo/entry-12389776023.html

 

結果が来てすぐはとても書く気になれず...

気持ちの整理を付けて、何とか書き上げた記事です。

 

 

 

まず、記事を書く前にここまでに至るまでのストーリーについて

触れておかなければなりません。

 

私は現在パリに住んでいますが、

もともとパティシエール(洋菓子職人)としてのキャリアを積む為に

フランス行きを決意しました。

 

早いもので今から10年ちょっと前! のことです。

 

ちょうど20代半ばに差しかかろうとしていた時でした。

職人としての技術を磨く為といったらものすごく聞こえは良いですが

正直 全く才能がなく、自分でもこれからどうなるのかなと当時は模索していました。

 

というよりも、まだ自分というものが良く分かっていなくて、若い時の怖いものなしで

強気な感じと、それ以上の好奇心で、フランスに行ったら何か変われるのではないかという

期待をかなり持っていたことは確かです。

あまりに何も知らな過ぎて、それが逆に「憧れのフランス生活、たのしみっ♪」的な...

お気楽な状態でした。

(このあと何度も冷や汗をかくことになるとは知らずに...(-_-;))

 

今思えば、あの時の自分はかなり恥ずかしく、穴があったら入りたいくらいです。

 

どこへ行っても結局、私という人間は変わらないので

フランス生活でパティシエールとして仕事に携わった瞬間

メキメキと頭角を現し、スポットライトを浴びる...

なんていう何かの映画でもあるまいし、当然あり得ませんでした (-_-)

 

そこで現実を痛いほど突き付けられ

自分の身の丈を知ることになり

段々と大人になっていきました。

 

その時に 私は普通にしていたら人よりできないのだから、

皆と同じようにやっていたらダメなんだということに気づいたのです。

 

最初の挫折です。

 

そして、この先頑張るのなら「好きなこと」が良いと思ったのです。

 

才能のないことを、それでもあきらめずに続けたら遅咲きで芽が出るという

ことも大いにあり得ます。

 

でも、私は幸運なことに最初に選んだ仕事とは別に「好きなこと」がありました。

それが文字を書くこと

「書道」と「カリグラフィー」でした。

 

パティシエールの仕事は20代でいるうちは頑張ろうと決めました。

30歳になった時に悩みに悩んだ末、辞めることにしました。

 

何度も何度もこれは逃げたんじゃないと、自分を肯定しようとしましたが

私の性格上、辞めた自分が許せなくて

仕事を辞めた後はモヤモヤとしたまま生活していました。

 

 

その時、

 

“自分の道は自分で切り開いていきたい”と心から思ったのです。

意志を持って歩いていきたい。

 

打たれても負けない、しなやかさが欲しい。

躓いても良いから、起き上がってまた歩いていける強さが欲しい。

 

小さな光を胸に秘めて、私はついに別の道を進む決心をしたのでした。

 

その時に掲げた目標として「書道師範の取得」というのがありました。

辞めた自分、ダメな自分を支えてくれていたもののひとつです。

何かひとつで良いから得意なことを伸ばして自信を付けたいと思っていました。

 

誰かと競うのではなくて、継続と根気、コツコツとした頑張りが反映されるもの。

私が望んでいたものと一致していました。

 

書道は渡仏直前までやっていてある程度段位は取得していて

再開という形でしたが、

カリグラフィーは2014年9月から始めて

今現在まで週1でパリにあるアトリエに通っています。

 

カリグラフィーは始めたらやっぱり合っていて、

すぐに好きだと感じました^ ^。

始めて少し経ってからブログを開設してアトリエで習ったことなどを

綴っていました。

 

ブログがきっかけで「レッスンはしていませんか?」という

お声をいただき始めてパリでレッスンをさせていただいたのが2016年の1月。

 

ちなみに時期が前後してしまいますが

日本での始めてのレッスンは地元にある知り合いのカフェでした。

2015年の11月にアンティカ体でクリスマスカードを書くレッスンをしました。

 

ブログ記事↓

夢が叶った日~ワークショップ開催~

 

 

そこからカリグラフィーと書道にほとんどの時間を費やす生活が始まります。

 

文字の美しい書き方、ひらがなカタカナ動画の制作

できることを少しずつ始めました。

 

YouTubeでの美文字動画は日本人向けに作ったものだったのですが、

蓋を開けてみたら、日本語を学ぶ国外からのアクセス、需要が多く

ロシア語、トルコ語に翻訳したいと、現地で日本語を教えていらっしゃる方から

メッセージをいただいたりもしました(/ω\)

 

考えて考えて生み出したものが、どこかで誰かの役に立っている...

それだけで救われるし、無駄ではなかったなと思います。

 

少しずつですが形になってきて、それでも毎日毎日勢いを止めることなく

書き続けました。

 

そうでないと、不安で押しつぶされそうだったのです。

 

 

フランスに住んでいると

「何者か」という肩書きのようなものがとても大事で、

女性も社会と関わってたくましく生きている姿をリアルに見てきて

仕事を辞めた時は空虚感でいっぱいでした。

 

何か悪いことをしているかのような。

こんなにも元気なのに社会貢献していない自分に何の価値もないという

「ダメ人間」のレッテルを貼られて生きているような…

 

とにかく居心地が悪かったです。

 

だから私は

「カリグラファー」や「書道家」になろうと必死でした....!!

 

足りない何かをいつも埋めようとしていました。

 

希望だった書道師範の試験に失敗した去年。

それから今日まではますます重いものがのしかかってきて、なかなか苦しい毎日でした。

 

 

 

そして...

 

 

2019年6月21日(金)

朝、目が覚めてLINEを見たら母からメッセージが届いていました。

 

去年と同様、6月の4週目に書道の師範試験の発表だとするともうそろそろ結果を手にするのだな、と

ソワソワしていた矢先のことでした。

 

新しいメッセージが届くと通知されるようになっているのでメッセージを開く前に

見えていたのですが、全文表示されていたわけではなく、寝起きだったのもあり一瞬間はありましたが試験の結果であることはすぐにわかりました。

 

 

 

絵文字の雰囲気とか、添付されていた写真の感じから

何となく良い知らせなような気がしました。

 

 

 

“ お知らせさせていただきます^^

書道の7月号が今きていました。

合格ですよね?

個人宛はまだ結果来ていませんが、

良いんだよね、合格で!! ”

 

 

というメッセージと

その下に合格発表のページ

【令和元年度 師範八段格推挙試験 合格者】

の画像が添付されていました。

 

まだ携帯画面の明るさに慣れていない目を必死に開いて

自分の名前を探しました。

 

 

 

.... ありましたっっっ (´;ω;`)ウッ…

 

 

やったー ..... !!!!

 

 

ついに、 合格することができました。

 

その瞬間今までやってきたことが報われたような、

声を上げて泣いてしまいました。

 

 

近くで見ていた夫は多くは語らず

ただ「良かったね」と笑顔で祝福してくれました。

 

 

長かった、本当に長かった。

 

良いタイミングもそうでない時も...

色々な波はあったけれど結果を見た瞬間

全ての出来事に意味を与えることができて

オセロの大逆転のようにクルクルクルと一気に色が変わっていく様子が頭に浮かんできました。

 

時間はかかってしまったけど、

先生の知っている方で5回落ちた方がいるという話を耳にしていたので

1年に1回の試験で5回か...と覚悟はしていました。

でも急いでも仕方ないなともそこで腹をくくっていました。

 

どこまでもやろう!という強い気持ちは十分にありました。

 

“2回目の師範試験” 書くのは簡単ですが、そこに至るまでもの凄いエネルギーを必要としています。

だから、最悪は想定、覚悟はできていても、今年こそは!という気持ちで挑みました。

 

 

今年は試験を受けている最中も、とても感触が良かったのを覚えています。

フワフワとした気持ちではなくて、しっかりと向き合って、自分のことも冷静に見ることができたし、

変に肩に力を入れることなく集中できたと思います。

 

結果はどうであれ、今持っている自分の力を出すことができたことにすでに満足していました。

 

去年は自分を何とか立て直して、秋と春の作品展に出品し、

間にある昇段試験にも挑戦しました。

 

乗っていないときでも「やる」と決めて予定を立ててしまうこと。

そうすれば、他のことをダラダラやらずに全てのことをオーガナイズしながら

時間を捻出できるのです。

 

今年の4月の日本滞在では、カリグラフィーのレッスンをやらずに

書道だけに専念しようと思っていました。

 

でも、何の取り柄もない私ができることといったら「続ける」こと。

2015年にはじめた日本でのレッスンを自分の意志の弱さのせいで

休んでしまったら、それこそ何にもなくなってしまうということに気づいたのです。


結果的にカリグラフィーのレッスンも大好評でしたし、

書道師範の試験にも合格することができて

あの時頑張って良かったと心から思えます^ ^。

 

このことを言ったらカリグラフィーのレッスンに参加してくださった生徒さんから

「大変な中レッスンしてくださって本当にありがとうございました」

というお言葉を頂いて、もう、なんか、

胸がいっぱいです(ノД`)・゜・。

 

 

 

今、パティシエールを辞めてしまったあの時の自分を

やっと許すことができています。

 

今回は一度試験に落ちても辞めなかったじゃない。

他の仕事と両立しながら、ちゃんと目標を達成したじゃない。

 

あなたはダメじゃないよ、って。

 

自分で自分を認めてあげるのってすごく大事だと思います。

 

目標の大小はあまり関係なくて

大事なのは自分が納得できるかだと思います。

 

自慢をして誰かから羨ましがられたり

認めてもらうより、よっぽど心が穏やかになります。

 

 

 

 

肩書を作ろうと必死だった私。

 

今の心境は、

何者でもない自分が心地良い

誰からも評価されなくても良いという考えに至りました。

 

何にもなろうとしなくていい、

ただ、目の前のことを続けていこうというだけ。

 

今、ものすごく心が軽いのは

繰り返しになってしまうけど、

今日までやれるだけのことを精一杯やったことで

結果を得られたからだと思います。

 

でもこれで終わりではありません。

 

ここから、です。

 

 

私は自分の人生は自分の意志で決めて

大好きな場所で尊敬できる人や気の合う人と

好きなことをして生きていきたい!笑

 

↑これは願いでそうならないところが

人生の学びなのだということはわかっています(*^-^*)。

 

 

人はなぜ生まれてきたのかというと、

やっぱり幸せになるためだと思うのです。

 

じゃあ幸せって何なのか?と考えた時に

それが状態なのか、感情なのか、いろいろなパターンが考えられます。

 

その答えを探すのが人生なのか...

 

自分の好きに、自分の選択で生きることができること

【自由】はものすごく幸せなことだと思います。

 

今の私はそのはっきりしないボヤーっとしたものを幸せの正体を

追いかけているような...

 

いやそこまで急いでいないので、そこに向かって歩いているような

そんな感覚です。

 

それはもしかしたら一生かかってわかるものではない

もとから存在しないものなのかもしれないし、

あると信じて、ひたすら真面目に進んでいく過程こそが

幸せそのものなのかもしれないと思ったり。

 

いずれにしても突然手に入るものではないですし、

降ってくるものでもない

ステップを踏んでいかなければならないのだろうなぁと。

 

今はその答えがわかったような、わかっていないような

姿、形のない美しいものであることは確かです。

 

 

確かに文字を書くことを手段として色々な人と繋がっていけることが楽しくて。

私がずっと願っていたことではあるのですが

肩書とか枠を作ってブロックしてしまうのではなくて、

もっと広い意味で感情を揺さぶるような、感動を届けられたら良いなと思っています^ ^。

 

 

今の課題は、付き合う相手に影響されてしまうというか、

全ての人に平等に自分の全力を届けることができないことを克服することです。

 

ネガティブな人といるとその感情に流されてしまうし、

基本的に意志は強いけど、引っ張られそうになったりします。

 

日々、人種や年齢、性別の違う人と接していますが

本当に色々な考えを持った人がいます。

 

私の考えが変だと感じる人もいると思います。

 

だから、それをわかった上で、どうやって人と接したら良いのかなと

考えています。

 

まだまだ足りない、自分。笑

 

一生未熟者。

 

 

 

久しぶりにものすごい長いブログになってしまいました。

 

でも 2019年の6月26日という日は2度と来ないし

感情、今の気持ちというのは変化していきます。

 

だから書き留めておきたかったのです。

 

 

 

最後の最後に言いたいこと....

 

辞めないで、続けてください!!

 

継続は力なり