真夜中の訪問者 2 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

真夜中・・・
急にトイレに行きたくなって
カンピングカーからトイレに行った私。
車からトイレはたったの20歩くらいの距離。

怖かったので
急いでトイレに入った私だが。。
トイレに座る直前に
トイレのドアから
ドンという音がした。

その後、周りで何かがいるような音がして。。

パ○ツを下げたままビビる私。。。

しかし、よく考えると
動物なら
ドアを閉めてる限り
ここには入ってこれない。

とりあえず本来の目的を果たそう。。
そう思った私はその目的を果たす。

さて、困った。。。
これからどうするべきか。。。
ここに朝まで閉じこもるのは寒い。

このトイレは天井がない。
つまり外気が一気にトイレに入ってくる。
この時の気温が10度前後。
慌てて出てきてジャケットも薄着だったので
そんなに長い間ここにいられない。。。

どうしよう。。
そう思いつつ天井を見上げた。。。

すると・・・
そこには木の枝が無数にあり。。。
それがこすりあって
ガサガサと音を立てていた。
その音は
石造りでできたトイレに響き渡り
反響し
まるで誰かがいるような音。。。

これか!!

あまりにビビっていたので
きっと考えすぎだったのかも。。。

そう思い
勇気を出して
ドアを開ける決心をする。

そしてドアを開けようと思ったその瞬間
誰かがドアを引っ張った。

私は
😱ギャ〜
叫んだ。。。

するとそのドアの先には。。。
さっき、間違ってトイレを使っていた
少年がいた。。。

私の声にビビって
後ずさりしている少年。。。。


私はやっと状況が読め
またかよ💢と思いつつも
「トイレ使いたいの?」と聞いてみた。

すると
「お兄ちゃんがトイレ使ってて
出てこないから
ここ使わせて欲しい」とな。。。

きっと私と同じで
夜は外が怖いので待てないのかな。。
だったら仕方ないな。。。
そう思いつつ
「いいよ。使って。
終わったらドアを閉めててね。」
と言い残し、
私は車に向かおうとした。。。

この少年は
急いでトイレに入った。

「緊急事態だったのね。。。」
と思いつつも
私はその場を離れ車の中に入る。

ベットに入り
もう一度眠りにつく・・・
そして。。。数時間後
ある音で目が覚める。


ガタン
ガタン
ガタン

金属が何かに当たる音。。。

なんなんだ??
そう思って外を見ると。。

トイレのドアが開きっぱなし。。。
そのドアが全開になり壁に
何度もぶち当たってる。

あの子
トイレのドアを閉め忘れたんだな。。。
注意したんだけどね。。。

そう思った。

しかし、面倒。
あったかい布団から出たくない。

しかし、音がすごいのもだが
ドアが壊れて修理代請求されるのも
なんかムカつくし。。。
閉めに行かないといけないよね。。

そう思った私は
面倒だけど
また外に出ることを決意。

クソ!!!
何で私が!!!
ムカつく!!!
本当に迷惑な奴等(少年たち)だ。

そんなことを思いつつ
怒りですっかり動物のことは忘れていた私。

車を出てトイレに向かう。
そして
トイレのドアを閉めようと
その建物に近づくと
トイレから
何か黒い影が
素早く動き
トイレの外に駆け出した。。

私はあまりの恐ろしさに
固まってしまい。。。

慌てて
ドアを閉めてキャンピングカーに戻った。。。

あの、黒い物体が何だったのか・・
いっとき考えたけど
そんなことはわからない。
とりあえず無事だ。。

ちょっとびっくりしたけど
もう、眠たい。。。寝よう。。。

びっくりしたことより
この時は
眠気の方が強く。。
このまま眠ってしまった。。。

次の日の朝。。
夫が
「昨日の夜、車の周りに動物が居たんだよ。
多分、ジャッカルかな。。。」
という。。。
「ええええ??本当に??」
と私は驚く。。。

夫の話だと
この動物は
車の周りを
かなり長い間
ウロウロしていたよう。。
夫が物音で目が覚めたそうな。。。

私はその時寝ていたようで。。。
私のトイレ事件とは重ならない時間帯。。。

不幸中の幸いなのか。。
私は迷惑な少年と
黒い物体が逃げた。。。
ただそれだけで
何もなかった。。。

でも、もしかしたら
動物は常にあの時私の周りにいて・・・
逆に動物の方が
私を怖がって
ビクついていたのかもしれない。。。

そう思うと
何だか笑えた
真夜中の出来事であった。。。