3月30日〜美容院【日記】 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。

1月以来の美容院。目黒川のすぐ近くにある。桜見物客は川と並行に色とりどりの横糸みたいにぞろぞろと歩いている。私は自転車でたった一本の縦糸を通すように、そこを突っ切る。
長く伸ばしてくるくるとパーマをかけたいのにどうしてもそこまで耐えきれない。またしてもショートボブに落ち着いた。
担当のUさんのお酒と煙草の話でげらげら笑う。煙草は子供が生まれる時にきっぱりやめたのだが、その前は超のつくヘビースモーカーだったUさん。お金もなく、「いかに素早くニコチンとタールを取り入れるか」という欲望に従った結果、煙草の葉を持ち歩きそのつど紙で巻き、フィルターなしで吸うという方法に落ち着いたそうだ。「それ…映画でしか見たことないやつだ!」「そう(笑)しかも当時は腰までのドレッドヘアだったから警察によく職質されたんですよ。ビニールに入った葉っぱが出て来た時の警察の『ほーら出た!』感すごかったですよ。僕が煙草だって言っても全然信じてくれなくて、試験管にリトマス紙浸して『あれ…??』ってがっかりしてました」…おもしろい。
4時間かけて縮毛矯正とカットをして、また花見客を突っ切って帰る。驀仙坊でせいろと季節ごはん。たこの唐揚げとズッキーニがのっていて美味しかった。花見客でごった返す道のすぐ近くだけど、時間が中途半端なせいか、思ったより店はすいていた。