動かさないと出てこない【日記】 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。

原稿のつづき。今回はなかなかに手離れが悪く、何度も何度も書き直してるので、締切を1日延ばしてもらってる。

ようやく入稿して、風呂に入る。湯船につかって小沼理さんの日記本「1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい 」を読む。毎日お風呂の時にフタの上にのせてちびちび大事に読み進めているけど、そろそろ終わりそうで少しさみしい。

 



小沼さんはきっと私と真逆のタイプだ。生真面目で丁寧。そしてとてつもなく優しい。社会で起こる理不尽なあれこれについてもきちんと受け止め、Aの側面とBの側面を両方考え、内省している。私のように瞬発力と勢いで怒ったり喜んだり、思うそばから喋ったりはしない。
正反対のタイプのひとの綴る真摯な言葉と生活の記録を読むのは、とてもいい。そして「ちゃんと日々の暮らしをしているなあ」と思う。遅くに起きて一平ちゃん大盛り焼きそばとか食らっている自分を振り返って猛省した。

熱いお湯につかっていたら、いつもの大量の汗のみならず、涙も目やにも鼻水もやたらとだらだら出て止まらなかった。悲しいとかじゃない、生理現象だ。直前まで長いことPCの前に座りっぱなしで冷房にあたっていた反動だろう。せき止められた体内の流れが動き出して、排出がいっぺんに起こったんだと思う。
シャワーで済ませていたら(1年のうち360日は湯船につかる女なのでそんなことはめったにないが)、これらが流れていくことはなかったんだ。ぜんぶ体内にとどまり続けていたんだろう。

家でも身体でも、1日のうちに必ず流れを起こして何かを迎え入れて、出口から出すべきものをだあーっと出さないといけないんだ、と確信する。家なら窓をあけて空気を通す。身体なら温めたり動かしたりして巡らせ、排出する。そうしないと、よくないものが溜まるんだ。たぶん人間関係もおなじ。