今朝の通勤バスは、いつもに増して混んでいました。

県独自の緊急事態宣言も出ているし、

国のまん延防止等重点措置の対象にもなっているのに、

バス通勤の人は全く減る気配がないし、

ここ数日の雨天で、さらに混み合っています。

 

いつも、バスを乗り継いで出勤していますが、

退院直後はきっと体力もないし、

何とかずっと座って行けるようにと入院前からいろいろ調べて、

今のベストな乗り継ぎ方法で通勤しています。

 

いつもなら、乗るとたくさんの人が立っていますが、

後ろの方にはまだ空席がいくつもあって、

私はいつも真ん中辺りの席(相席になります)に座り、

次のバス停では乗降者が多いのがわかっているので、

たくさんの人が乗ってくる前に、前の方の降りた人の席に移動します。

 

でも、今日は最初から立っている人も多くて、

次で降りたとしても、その近くで立っている人が座ってしまい、

今日は無理だな・・・と早々に諦めて、

駅まで真ん中辺りの席に座って行きました。

 

駅まで来ると、私が下車するバス停まではあと少しなので、

駅からたくさんの人が乗ってくる前に、前の方に移動。

ラッキーな時は、駅で下車した人の席に座れる時もありますが、

今日はもう無理と最初から諦めていたので立っていました。

 

すると、突然後ろから肩を叩かれて振り向くと、

いつも一緒のバスで通勤している女性でした。

それまで彼女が座っていた席を、「どうぞ」と言って譲って下さったのです。

その方は、次のバス停で下車することも知っていました。

 

私はいつもカバンにハートマークを付けています。

もちろん、病み上がりで、体力がないというアピールでもありますが、

しばらく立っていたら具合が悪くなるというわけでもありません。

ただ、重いカバンを肩に担いで長い時間立っていると、

やはり下腹の傷が痛んでくるので、今は無理はせず、

ハートマークを付けて、優先席に座らせていただいています。

 

先日も帰りのバスの中で、たまたま優先席の前に立ったら、

そこに座っていたサラリーマンの男性が声をかけて下さったのですが、

その時は駅までわずかな時間なので、

「すぐに降りますから大丈夫です・・・」と言って、そのまま立っていました。

 

乗り継ぎのバス時間に余裕がないので、

立っていた方が早く降りられるという事情もありましたけど。

 

それにしても、ハートマークは付けていても、

ほとんどの人はチラッと見るけど、見ぬふりをしていますよね。

ハートマークよりも、やはり白髪のお年寄りが優先。

 

私もハートマークは、席を譲ってほしくて付けているというより、

優先席に座らせていただくために付けているという感じです。

ごめんなさい、優先席に座りますね・・・という意思表示。

 

今朝は、なぜか「スミマセン、ありがとうございます」と言って、

その席に座らせていただきました。

ちょうど信号のタイミングが悪く、意外と時間がかかったこともあり、

座らせていただいて、よかったのですけど、

なぜか座った直後から涙が溢れてきてしまいました。

 

この涙の意味は・・・?

もちろん、彼女に対する感謝の意味もあったかと思いますが、

本当は、こんな体になってしまった・・・という悲しみの涙でもありました。

 

難しい、大きな手術をしたのだから、

これくらいの後遺症で済んで喜ぶべきだとは思いますが、

やはりどこかで、手術すれば大動脈解離という爆弾がなくなって、

多少無理もできるから、これまでより行動範囲も広がり、好きなことができる!

な~んて夢見ていたのかもしれませんね。

 

現実を受け止め、これからこの体とうまく付き合っていくために、

どうしたらよいのか・・・そろそろ気持ちを切り替えなきゃね。

 

次、先生に相談したら、なんて言うだろう・・・?

前回は、ずっと胸帯が必要になるかもしれませんね・・・と、

さらりと言われたような気がする。

やっぱり諦めるしかないか、現実だもんね・・・。