それは昨日の朝のことでした。

いつものように6:30すぎの金沢駅行きバスに乗り、

一番前の席が空いていたので座りました。

道路も運転手さんも、よく見える席です。

 

しばらくお友達とLINEをしていて、前をよく見ておらず、

乗ってから5分ほど経った時に、ふと前を見ると、

いつもと景色が違っていました。

バスは左折しなければいけない交差点で、直進していました!

 

同じ金沢駅行きですが、経由地が違う2通りのルートがあり、

私は途中で乗り換えるので、このバスに乗っているのですけど、

直進すると、いつも乗り換えているバス停は通りません。

ただ、直進した方が、早く金沢駅に着くことができます。

 

いつものバスだと思い込み、行き先を確認せずに乗ったので、

最初は私が数分後に来るバスに間違って乗ってしまったのかと思い、

まあ金沢駅で乗り換えてもいいか・・・と思っていました。

 

他の乗客も、シーンとしていて、ザワザワもありませんでした。

途中で下車するのは、私ともう1人の女性くらいなので、

みなさん、バスが直進しても何の問題もなかったんですよね。

 

ところが、その後、車内に「次は○○」というアナウンスが流れたところで、

運転手さんがハッと気付いたのです。

「このバス、直進じゃなかったのか・・・」と呟いていたように思います。

 

そのアナウンス直後、バスは徐行して、とうとう停車。

そして、運転手さんはバスから下りて、会社の人に事情説明し、

今後の指示を仰いでいました。

 

結局、バスは元のルートに戻るために、しばらく直進し、

ちょうど昔の旧道との分かれ道となる交差点で旧道に入ったので、

Uターンすることなく、三角地帯のような所をぐるっと回って、

いま来た道に戻り、間違えた交差点で右折して元のルートに入りました。

 

このため、いつもより10分ほど遅れることになり、

私はいつも途中下車したバス停で、約10分待って乗り換えるので、

果たして、乗り換えできるのか、このまま金沢駅まで行くか、

スマホの時計とにらめっこしていました。

 

一つ手前のバス停を発車し、

乗り換えするバスが左から出て来る交差点を、

「いま通過すれば間に合うぞ!速く、速く!」

と心で叫んでいたのですが、そんな時に限ってバスの動きが遅く、

嫌なことに、その交差点の信号が赤になって停車してしまいました。

 

ちょうどそのバスが一つ手前のバス停を発車する時刻になっていて、

こうなったらトラキチくんにお願いするしかありません。

「お願い!バスを止めておいて~!」と。

 

一番前の席なので、様子がよく見えます。

前方にもバスの姿はなかったので、まだ通過していないのは確か。

 

そして、トラキチのおかげか、

短い赤信号の間にバスの姿は見えませんでした。

ここでやっと降車ボタンを押して、いつも通り次のバス停で下車すると、

いつも一緒に乗り換えする人たちの姿が見えたのでホッとしました。

 

乗り換えのバスは、次のタイミングで交差点から大通りに出てきて、

無事にいつもどおり乗り換えすることができました。

逆に、いつもは炎天下で10分待ちますが、

昨日はギリギリまで冷房に当たっていられたので涼しかったです。

 

もちろん、この日の運賃は無料となります。

と言っても、私は通勤定期なので、あまり関係はありませんが・・・。

 

この猛暑で、運転手さんもぼ~っとしてしまったのかなとも思いましたが、

どうもコロナウイルスの感染者急増で運転手さんも人手不足となり、

普段担当していないルートを運転していたのではないかなあ・・・とのことでした。

 

推測ですけど、確かに呟いていた言葉を聞くと、

そんな感じはありましたね。

 

道を間違えても、誰一人騒ぐこともなく、シーンとしていて、

運転手さんも一安心したのではないでしょうか・・・。

新幹線に乗る人もいなかったようですね。

 

私も始業時間の1時間前に出社しているので余裕たっぷり。

別に駅まで行ってもいいか・・・って感じでした。

 

こんなところにまでコロナウイルスの影響が・・・。

今日も石川県の感染者は2265人。

昨日に引き続き、過去最多を記録しています。

そして、お盆の帰省の時期に入ってきました。

全く行動規制がないお盆ですけど、この結果が恐ろしいですね。