今朝の9時すぎ、事務所に届いたのは、

書道家の氷田清風先生の突然の訃報でした。

 

前日もいつものようにお弟子さんに指導されていたらしく、

お弟子さんも大変驚いていたようです。

詳しい死因は不明ですが、ちょっと具合が悪くなって、

入院してまもなく亡くなられたようで、100才でした。

 

ある意味、一番理想的な亡くなり方をされたのかもしれません。

亡くなる直前まで、現役で教えていらしたので・・・。

 

氷田先生の訃報で、関係職員があちこち関係者に電話したりして、

事務所内もバタバタしていた中、お昼近くになって、

今度は滋賀県守山市の親しい方の訃報が飛び込んで来ました。

 

コロナ禍の前までは、関係団体の総会が、

6月には中部地区で、9月は全国で開催され、

いつも上司と観光を兼ねて出張し、

この方とも会うのを楽しみにしていました。

 

いま、この団体の会長は私の上司が務めていますが、

この方は上司の前の会長さん。

当時はある会館の支配人をされていましたけど、

その後、定年を迎え、理事長となりました。

 

でも、いつも雑用を自ら率先してされる方で、

前回も会館を訪ねると、

ちょうど理事長さんが池の掃除をしていてビックリしました。

 

そして、その方は今は守山市観光物産協会の会長さん。

とにかく、滋賀県の歴史、文化に詳しいので、

寺社めぐりが好きな私と話が合い、

いつも旅の話で盛り上がっていました。

 

そういう歴史に詳しい方なので、

いつも総会後の研修会では歴史のお勉強をさせていただきました。

 

2011年は「江・浅井三姉妹」、

2015年は「発掘された『弥生王国』」、

数年前、最後にお会いした時は「明智光秀」について学び、

翌日は、実際にゆかりの地を案内していただきました。

 

また、宴会の後にホタルを見に連れて行って下さったり、

屋形船で赤野井湾(琵琶湖)遊覧をしたこともありました。

とにかく、いつも楽しい企画を考えて下さって、

宴会では外でアツアツおでんを食べたり、

美味しい近江牛のバーベキューをしたり、

楽しい雰囲気づくりをして下さった方でした。

 

近江商人らしい、独特の関西弁を話され、

とにかく、私のような下の者にもいつも気を遣って下さり、

明るく、やさしい、素敵な方でした。

 

来年には新しい会館が完成すると張り切っていたところ、

突然の訃報が舞い込んできて、今も実感はありません。

何かの間違いなのではないか・・・と思いたいです。

 

昨日の会議中、突然胸の痛みを訴え、

救急搬送されましたが、そのまま亡くなってしまったそうです。

 

死因が大動脈解離というのもショックでした。

私の場合は背部痛が起こり、下行大動脈の解離だったので、

緊急手術は不要で、絶対安静での降圧治療で済みましたが、

心臓近くの解離になると、

30分以内に手術しないと助からないと聞いたことがあります。

 

知人が亡くなった時も、本人が救急に電話しましたが、

到着した時には、受話器を持ったまま亡くなっていました。

 

同じビルで働いていた清掃員のご主人は、

最初の強い痛みが、しばらくして治まったので、

そのまま寝ることにしたら、再び激痛が起こり、

救急車を呼びましたが、病院に着いた時には亡くなっていました。

 

もし、同じ会議に私が参加していたら、

すぐに大動脈解離を疑って、救急車を呼んでいたと思いますが、

とにかく、残念で仕方がありません。

 

67才という若さで旅立ってしまうのはもったいないです。

瀬戸内寂聴さんも言っていました。

「いい人から先に逝くのは本当」って・・・。

 

もうお会いすることができないのは本当に残念。

次に会うときは、「三井寺に行って来ましたよ!」と報告したかったなあ。

ご冥福をお祈りいたします。