2023年2月14日(火)に、Zoomで二つの講演を聴きました。
第1部は、北陸放送(MRO)の常務さんが、
「体験的テレビ報道史 ~ニュースの裏側で起きていたこと~」
と題して講演されました。
当日は、技術部長さんが同行して下さって、
PowerPointの中で、当時の貴重なニュース映像を流す・・・
という素人には難しそうなことをやって下さったので、
こちらも安心してきれいな映像をネットで見ることができました。
常務さんは、東京放送(TBS)入社時はカメラマンをしていて、
1985年8月の日航機墜落現場にも駆けつけたそうです。
報道人にとって、大事故や大災害の際に、
「現場の映像をいかに速く視聴者に届けるか」
というのが使命で、どれだけ早く現場に到着しても、
その影像をすぐにテレビ局に送らないと意味がありません。
当時はそれができなくて、フジテレビに完敗したということでした。
その後、パリやロンドンの特派員(ニュースカメラマン)として、
1989年11月のベルリンの壁崩壊という歴史的瞬間に立ち会ったり、
1991年1月~2月の湾岸戦争では、
現場に向かうも、幹線道路が空爆で破壊されていて、
夜になっても現場に到着できない中、
まるで花火のショーのような、夜間の空爆をご覧になったようです。
私も久しぶりに当時のニュースを見て懐かしかったけれど、
現在もウクライナ侵攻で戦争が続いていますし、
早く全世界から戦争がなくなり、
平和な楽しいニュースばかりになってほしいと願うばかりです。
第2部では、去年3月で退任された前の石川県知事さんが
「県政28年を振り返って」と題して思い出話をされました。
4月で78才になられますが、
確かに外見はそれなりに「老人」でしたけど、
話を始めると、言葉が次から次と、詰まることなくスラスラ出てきて、
まだまだ現役で続けられそうな雰囲気でした。
これまで、石川県の発展のため貢献された前知事。
能登空港の開港、能登有料道路の無料化、
小松空港の国際化、北陸新幹線の開業、
金沢港の拡張、金沢城の復元・・・。
おかげで、今は陸・海・空から観光客が来県。
特に北陸新幹線開業後の観光客の急増は本当に驚きましたし、
大型クルーズ船が寄港できるようになったので、
港から金沢市内へ観光に来るという新しいパターンもできました。
このようないろんな事業について、当時の経緯や、
交渉の裏話などを聞かせていただき、面白かったです。
前知事は、知事時代は禁止されていた車の運転を再開し、
天気の良い週末のみ、前の部下を助手席に乗せ、
ドライブに出かけるのが楽しみと話していました。
いろいろと懐かしい話をたくさん聴くことができて、
飽きることのない、どんどん引き込まれていく講演会でした。