鎮静効果 | 湧flow

鎮静効果

今年から始めた日本画は、まだ本格的な岩絵の具を使わせてもらえず、
練習用の顔彩で描いてます。

これまで使っていた透明水彩絵具やガッシュ(不透明水彩絵具)との違いは
粒子が粗いこと。
粒子が粗いとどう違うのか。
絵の具を混ぜた(重ねる?)ときの鮮やかさと乾きの早さが違います。

西洋系の水彩絵具は、混ぜるとひたすら鮮やかさが落ちて、
下手な使い方すると、濁る一方なのですが、
顔彩は、西洋系絵の具ほど彩度が落ちない。
また、今やってるのは一番オーソドックスな日本画の画法なので、
教えてもらったような描き方をすると、
何となく日本画風になってきます。
ある意味、塗り絵ちっくとも言えるのですが、
何なんだろうな、
筆で色を置いていく感じが、妙に落ち着くんですよね。

下書きは、墨を使うので久しぶりに硯と墨を手に入れましたが、
この墨の香と摺る行為もまた、いい感じ。

最近、仕事は休日出勤が増え、春闘(-""-;)もなんやかやともめていて、
その合間を縫ってちょっと書き物なんかもしてるので、
なかなか進みませんが、とりあえず道具とボードを出しっぱなしにして
まとまった時間が取れたら、一筆、
しばらくチラチラ眺めて、ちょっと一筆。

個展をめざさない制作は、何事も突っ走りがちな私の
     自らを鎮めること
そういうことなんだなと思うこの頃新月