若気の境地 | 湧flow

若気の境地

若気の…
とくれば、続くのは「至り」か「過ち」ですが、
ネガティブな感じがするのは、
「若さ」をやっかむ年寄りの上から目線の表現だからでしょうか(-。-)。

藤田嗣治(レオナール・フジタ)の学生時代22歳で描いた作品が芸大に寄贈された
とのニュースを見ました。
独自のスタイルを確立する前の作品だし、
黒田清輝に師事していたそうで、確かに黒田清輝風で、
いかにも藤田って感じの乳白色の肌の表現はありませんでしたが、
振り向く感じのポーズの着物姿の女性の横顔は瑞々しく、
さすが…
と息をのんで見入ってしまいます。

画学生の時代の、しかも卒業間際の絵って
皆それぞれにある種の境地に達しているような気がします。
学生として学んだ結果の集大成というか…。

    その時にしか描けない絵
なんですよね。

来週から一ヶ月ほど芸大で公開されるそうなので、
観に行こうかなぁ。

蛇足ですが、藤田嗣治の写真を見る度に坂本龍一ってご親戚かしら?
と思ってしまうほど似てるんですよねぇ…と書こう思って検索したら、
どうやらそう思ってる人多いようですね
にひひ