フーリエ変換やモデルの記事を読んで「価格変動って予測できるのでは?」
と思われた方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか?
価格変動が予測できるかどうかは解明されていないのですが、まず予測でき
るということについて理解を深めましょう。
まず、
価格変動が予測できる = 数式として記述可能 (ノ゚ο゚)ノ
であることに気付きますか?
つまり、
こういう仕組みになるわけです。ただ、早くも「この仕組み」に対して疑問が生じ
ます。それは、予測値は観測値とモデル特性から導かれるのですが、
モデル特性は記述可能な内容 Σ(゚д゚;)
であるため、「予測値はある種の観測値の繰り返し」になる可能性が高いという
ことです。これはどういうことでしょう?簡単に考えてみましょう (^-^)/
・ 100が観測されればモデル特性によって200となる
・ 100が観測されて、現在の環境を加味したモデル特性によって300となる
前者はモデル特性が環境を考慮しない固定的な演算な場合です。対して後者
は環境を考慮した柔軟性をもった演算の場合です。一見、後者であれば存在
しそうなモデル特性と感じますが、
それでもパターン的な結果出力の範囲 (ノω・、)
と考えられます。同じような環境と変動であれば、毎回同じような価格変動が演
出されてしまう可能性があるわけです。実際の過去と現在の価格変動は、
似て非なる動き ((((((ノ゚⊿゚)ノ
であるわけです。よく、環境が過去と似て動きも過去と似ていても売買する側とし
ては動きは過去に似てても全く違う変動に見えませんか?思惑が働けば過去の
動きと似ていても選択する戦略は十人十色ですよねえ。
ということで未来には解明されるかもしれませんが、
恐らく価格変動は数式で記述できない ( p_q)
可能性が高いと思われるということです。では数学や物理学などの知識は無力と
なるのでしょうか?
金融工学の世界と現在の経済情勢を見れば確かに無力だと思えてしまうかもしれ
ませんが、
それでも価格変動を把握するには有効的な手段 ('-^*)/
であることに変わりはないのです。で、具体的にどのような手段が未だに有効なの
かということが知りたいですよねえ。最も頻度高く使用されているものとしては、
・ 確率論
・ 統計学
・ 解析学
でしょう。そして非常に高度な領域で新たなモデルが日々開発されているのですね
え。でも、これらの技術がどれだけ高度に展開されていても、
結局のところ過去の変動の繰り返し
という前提なのです。このブログでフーリエ変換の技術を解説していますが、フーリエ
なんてのは典型的な「繰り返し」を前提とした解析です。ちなみに確率分布であって
も、過去の分布と現在の分布は同じ分布となるわけで、分布間の相関が仮にわかっ
ていて価格変動が予測できるのなら、その予測はやはり過去の繰り返し的なものに
なるわけです。
アナリストの方はちょっと違いますが、エコノミストやストラテジストの方々は過去の
動きを現在形にアレンジして予測を弾き出すのですが、
それが正当かつ妥当なものであれば現在形のアレンジの部分は
なんらかの形で記述可能 ( ̄□ ̄;)
になります。ということで、「予測」するだけ無駄ということになるわけです。何とも投資
家としては絶望的な結論になりますよね。中には、
「予測できないことは無い!」
「何らかの技術をもって予測はできる!」
と希望的観測を抱く方もいらしゃるでしょう。しかしながら、勝っている投資家の方々
は限られた少数の方々という現実があります。皆、予測に反した動きで市場から退場
させられているわけです。
記事として分析に関わるヒントが全くないわけですが、
実は予測できないということを前提とする
分析もある Σ(゚д゚;)
ことにつながっていくのですよ (^O^)/
フーリエなど解析学にも関わることなので他の記事を参照しながら記事を展開して
いこうと思います o(^▽^)o