今年に入って初めての日記なのに、
悲しい記事に…

日本にいた頃、携帯を2つ持っていました。
しばらくボーダフォンのプリペイドを使っていたんですが、
高くて、後からauの普通のやつを持ちました。
プリペイドは、帰国して、auを解約したあとで、
たまに日本へ行くときに使えると思って、
処分しませんでした。

結局そのあと何度か日本へ行ったとき、
確かにプリペイドが役に立ちました。
自分だけではなく、台湾の友人が日本へ行ったりすると、
友人に貸したりもしました。
電話として使えるだけではなく、
大事なのは、電話帳の機能でした。

ところで去年の夏、日本へ行く直前に、
そのプリペイド携帯の充電をして、
電源を入れてみると、メモリーが全て飛んでしまい、
慌ててしまいました。
日本で聞いてみたら、
携帯は長時間充電しないと
メモリーが消えてしまうものだとのことです。

それで、auのほうは?と心配しながら、
充電器は台北に残してしまったので、
何もできないでいました。
つい先日、4ヶ月ぶりに帰省したので、
ようやくauさんの充電ができました。
恐る恐る、電源を入れてみたら、
無情にも、auさんまで記憶喪失状態に…

最初は、知人の連絡情報を無くしたことを、
面倒くさく思っただけでしたが、
何とかすれば、何とかなるものだと思い直しました。
ところで、夜中になって、
その携帯たちに入っていた、数々のメールを思い出し、
淋しい限りでした。

とても大切にしていたメールだけ、残しておいたのに。
笑わせてくれたり、
勇気や暖かみや感動をくれたりしていたメールたち。
筆不精で、全然マメじゃなくて、離れてしまえば、
決まってナシのつぶてになってしまうわたし。
でも、心の中でだけなんですが、
そして、大きい声では言えませんが、
本当は、心の中では、時々離れた知人たちのことを思い出して、
馬鹿笑いとかしているバカモノなんですよね。
ああ~バカ携帯。バカなわたし。

これが『便利な時代』というものなのでしょうか。
昔の人々は、別れた恋人からの手紙や写真を
いちいち燃やしたりしないといけなかったりしましたが、
いまはこうもあっけなく、簡単に思い出が消せちゃうんですね。

涙も出ませんよ。