地震はあなたの脳で予知できる!? 角田忠信氏の“ノーベル賞級”発見の謎に迫る!!【中半】

 

 

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■やはり電磁波だったのか!?

 さて、原因究明を目指す角田氏は、脳が地震の前兆である地殻の“圧力ひずみ”を感知しているのではないかと考えた。そして、仮説を確かめるための実験にも取り組んでいる。コンクリート破壊実験に4名の被験者を立ち会わせ、その場で左右の脳の優位性が逆転する周波数を調べたのだ。実験は、圧縮試験装置によってコンクリートに圧力がかかり、やがて破壊されるまで行われた。

 すると、砂利を混入したコンクリートに加わる圧力が高まるにつれて、左右逆転が起きる周波数と被験者の年齢との開きは大きくなっていったという。

 実は、大阪大学名誉教授の故・池谷元伺氏も、花崗岩を圧縮破壊する同様の実験を行っており、その際にウナギ・ドジョウ・メダカ・カメ・ハツカネズミなどの動物たちが、一般に「宏観異常現象」として知られる地震の前の異常行動と同じ振舞いを見せている。池谷氏の理論では、岩石破壊によってパルス電磁波が発生し、それが地上の動物や人間、電気機器などに影響を与えた結果、様々な前兆現象が発生するという。

 なお、花崗岩は地殻を構成する代表的な鉱物だが、コンクリートの原料であるセメントの成分の大半は石灰岩であり、こちらも花崗岩と同様に電磁気的現象が発生することが、名古屋大学理学部教授の山田巧夫氏の実験によって明らかになっている。


 ネット上には、頭痛や耳鳴りをはじめとする様々な“体験”を通して地震の発生を予感したとする人々の声が数多く存在する。もしも角田氏の研究結果が事実ならば、そのような人々は、大脳を通して電磁波の影響を感じ取っている可能性もあるのだろうか? 人間の脳の働きで地震を予知できるようになる日が、いつか来るのかもしれない。

 


【参考】
日本人の脳 脳の働きと東西文化』(角田忠信、大修館書店)
『脳センサー 地震の可能性をさぐる』(角田忠信、丸善)
『大地震の前兆 こんな現象が危ない』(池谷元伺、青春出版社)
岩石の破壊に伴う電磁気的現象の観測的・実験的研究」(山田巧夫)

日本人の脳 ― 脳の働きと東西の文化

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“ノーベル賞級”の発見!?