現在、2022年7月17日。最後の投稿から5ヶ月も経ってしまいました。


最後の投稿の後に編集中だった記事に、結びだけ付け加えて、当時の日付のまま、投稿します。


あみの快進撃は、まだ続いています。


2月25日(金)、しばらく行っていなかったこともあり、卒業式前にと、美容室へ連れて行きました。


私が20年以上、今の担当の美容師さんがアシスタントとして入社される前から通っているところで、あみも10年くらいお世話になっています。担当さんとしてのおつきあいは、7、8年くらいでしょうか。


年に3回か4回しか行かないのですが、いろいろ私の話を聞いてくださっているので、私やあみの事情はしっかり心得てくださっています。


「あみちゃんと話せるようになると嬉しいですね〜」

あみの話になると時々、言ってくれます。それが、なんとも絶妙な言い方で、あみが話せないことを迷惑がっている様子も見せません。


小さい頃は、横に椅子を置いてもらっていましたが、何年か前から、受け付けの前でオーダーを伝えて、私はその場にあるソファに座って、店内がまったく見えない状態で待つことにしています。


徐々に自立する準備をしていかないという考えもありましたし、親に頼れない状況で必要に迫られたら、信頼している美容師さんとなら、もしかして話せるかも、という期待もなかったわけではありません。


それも面倒な話だと思いますが、担当さんはいつも首を縦横に振ることで答えられるような質問を工夫して、カットしながらでないとできない微調整に対応したりしてくださっていました。


今回、事前に、

「話しかけてもらったら、話せるかも」

と、あみが言っていたので、オーダーする時に、

「話しかけてほしいみたいなので、首を振ってだけでは答えられない質問をしてやってもらえますか?すみません、ご面倒おかけして」

と、お願いしてみました。


あみの目の前でお願いしたのは、少々あみにプレッシャーをかける意味もありました。(こういうプレッシャーは、本人の様子を見ながら、かけてもいいかどうか、かけるとしたらどの程度の力加減でかを、よく考えて慎重に決める必要があります)


カットが終わって会計をしていると、あみが荷物を出すために反対側にあるロッカーの方を向いてこちらを見ていない時を見計らったように、胸に手を当てて、すごく大きな笑顔を見せながら、

「プルーンさん、ありがとうございます。本当にありがとうございます!」

と、何度も腰を折って挨拶をしてくださったので、うまく話せたんだと感じました。


いつもは、会計の時に挨拶をすると、次のお客さんのところへ直行なのですが、この時は大急ぎで背中を見せて奥へ引っ込んでしまった(トイレは別の場所😅)ので、感激してくださったのかもしれません。


帰り道、あみに聞いてみると、やっぱり話せたということでした。


あみ自身は、いいシャンプーで洗った髪をヘアアイロンでくせのない直毛のようにしてもらったことでご機嫌。その話ばかりで、声を出して話せたことを特別なことには思っていない様子だったのですが。


夕飯を食べ終わって、まったりしながら、私はまたしみじみ感動を反芻していてふと気づきました。


「ねぇ。担当さん、あみが声を出して話した時、何か特別なリアクションはしなかったんじゃない?」

と聞いてみると、

「あ!そうだ!してない!え!そうだそうだ。担当さん、神じゃん!」

と、嬉しそうに驚いていました。私が聞くまで気づかないくらい自然に接していてくださったのです。


二人して大感激。


美容師さんは、スタイリングと接客のプロですが、それ以上のことを期待するのは間違っていると思うので、今まで先生や支援者の方にお願いしてきたように、「声を出しても驚いたりしないで、昨日も話していたみたいに自然にしていてください」とまでは言うことはできませんでした。


それなのに、適切に対応してくださった、その配慮に、感謝の気持ちでいっぱいです。


今までのあみの様子を覚えてくださっていて、自然にそういう対応をしてくださったとしても、


これまでの私との会話から、先生やデイのスタッフにお願いしてきたこと(話したかどうか記憶にない)を覚えていてくださったのだとしても、


接客のプロ意識以上のものを感じない訳にはいきません。


そういう美容師さんに出会って、程よく信頼関係を築ける期間を経た後、ちょうどいいタイミングで声を出して話せる状況ができたという巡り合わせも、絶妙でした。


あみも私も、周りの方々に恵まれて、本当にありがたいことだと思っています。