9月20日月曜 | 鏡の向こうは夢の中

9月20日月曜

昼休み、部室に行き、大道具関係の本を探す。

『舞台装置の仕事』という本を見つける。

が、かなり前に発行されたものなので、いまひとつぴんと来ない。


つくづく一人の一年生部員というのが心細くなる。

もちろん先輩はいるが・・・。

ぜひ近日中に誰かを引き込もう・・とは思うのだが

引き込む自信がない。


舞台づくりの役割としては、もしかしたら役者が一番楽なのかもしれない。

もちろん練習には必ず出なければならないし、台詞も覚えなければならないけど・・。

とりあえず「演技」というものをしとけば、なんとかなりそう。


それに比べて、一般に「裏方」と呼ばれる人たちは、かなりの技術がいる。


それでも、他の部に入っている人を誘うとして

一番頼みやすいのが大道具かもしれない。

プランを立て、設計をする。

もちろん演出との話し合いは必要だろうけど・・。

それなら、家でもできるんじゃないだろうか?

とすれば、一番引き込みやすい?


各部会に参加はしてもらわなくてはならないが

作ったりするのはみんなでできるし、舞台に運ぶのもみんなでできるだろうし・・。

そうなれば、別に舞台につきっきりになる必要もあまりなさそう。


これが照明なら、

プランを立てた後も、公演時には必ずついていて、その通りにしなければならないから・・。

効果も、たぶんそう・・。



『舞台装置の仕事』より 重要部分(と思われる?)の書き抜き

P47 


2 平面計測(プラン)


 プランを進めていく上の絶対的な基本条件は、その装置を作るための場、すなわち舞台機構の的確な認識の上に立つということである。

十坪の土地に十八建坪の家は建てられないという、きわめて当たり前な原理が、舞台装置の場から受ける制約のすべてに対していえる。