彼を失うことは
自分を失うことだった。
自分を失うことだった。
文庫の帯に書かれていたキャッチコピーです。
普段は夏目漱石やドイツ文学好きなのですが、この言葉を見て読みたくなってしまう気分でした。
唯川恵さんの『燃えつきるまで』 幻冬舎文庫です。
31歳の怜子は、5年間付き合った耕一郎に突然別れを告げられる。
理由は「生き方の違い」
仕事はチーフを任される立場、婚約もしていて万事が順調だったはずの彼女の人生が一変した。
仕事よりも結婚を選んだ部下、不倫中の女友達、専業主婦になった友人…怜子を取り巻く様々な女性の生き方が絡み合いながらも個々に浮き彫りにされていて、色んな角度から女の恋愛のあり方を考えさせられる一冊だと思います。
読みやすい文章で、私は2時間ぐらい行きつけの喫茶店に居座って読み終わりました(ところどころ半泣きで…)
女性は、男性よりも極めて恋愛に流されやすい脳のつくりになっているそうです。個人差はあるでしょうが…。
だからこの本のストーリーは沢山の女性から共感されるんじゃないかなあと思いました(→購入した書店の売り上げランク№1でした)。
つらい恋愛をされている方、読んでみてください。
中学生の時は毎日1、2冊は必ず読書してた本の虫だったのに、最近あんまり読まなくなったなあかなり良くない傾向だ!
これからは、読書記録も兼ねて(ノートにつけるのはなぜか続かない…)本の紹介をたまにブログでしていこうと思います
とかいいつつ、読書感想文は鬼のように苦手(日本語おかしい)だったので、見てくださった方に本の魅力が伝えられるかはわかりませんが
読書は心の肥やし秋じゃなくても年がら年中読みましょう
最後に、この本の中で、私が一番心に残った部分を紹介します。
本人は愛の深さだと思っているかもしれない。それとも憎しみだとも。
でも、怜子には両方とも違うように思えた。
もっと別なもの。
たぶん、自分を引き止めるものが何もないという虚無感、
それは孤独だ。
私も寂しいから彼にしがみついてるだけなのかな…