よろぶん・あんにょんはしむにか。(ミナサン・コンニチワ。)
家族で韓国旅行に行ってきた芋焼酎です。
暑いでんな。
ええ、韓国も暑かったです。
あっちっち。
毎度のことながら、格安航空券の手配からホテルの予約、列車の予約等々を全部わたくし一人でこなしております。
芋焼酎ツアー旅行なのね。
ですので、計画はおおざっぱにしか決めません。
細かいところは、いきあたりばったり、その時の気分です。
このお盆のシーズンに格安航空券で海外に行くのはかなり大変です。
どこの航空会社も強気の値段設定してきます。
ですので、何か月も前から早めに予約しました。
行きは、ピーチエアPeachAir、羽田01:55発、ソウル04:25着という、けっこー無茶苦茶なやつ(大人4人で9万3千円くらい)です。
だってこれ以外の常識的な時間の便は、みんなとても高い(シーズン料金なので20万円以上する)んだもんなー。
ちなみにこのあと、ソウルから釜山に電車で移動して、釜山から福岡まで高速船で帰国して、福岡空港からJALで羽田まで帰ってくる予定です。
福岡~羽田間のJALが、大人4人で9万5千円くらい。
国内(福岡)より、海外(ソウル)に行く方が微妙に飛行機代が安いです。
なんでだ?
日本の国内線、高すぎだよ。
そんなわけで、8/11、深夜というか、早朝に出発。
アホですな。
2時間半でソウルに到着。
しかしまだ韓国通貨の「ウォン」を持っていないので、電車に乗れません。
しかたなく、空港で両替します。
ちなみに日本の空港の両替カウンターは最悪。(手数料が13~14%くらいぼったくられる。)
なので、日本では絶対両替しませんでした。
韓国到着が早朝なので、はたして韓国の空港で両替ができるか?、大変不安でしたが、ポツポツと両替カウンターが開いていました。
やれやれ、ほっと一安心。
しかしそれでも韓国の空港の両替は、手数料が街中よりかなり高い。(手数料7%くらい。)
ですので、最低限度しかここでは両替しません。
この辺りの事情は、事前にちゃんと調べておいたのよね。
ちなみにソウル街中の普通の両替商だと、手数料は0.4~1.5%程度です。
ね、ね、空港でなんか両替するもんじゃないんスよ。
さてと、無事「ウォン」をげっとしました。
さっそく地下鉄で空港からソウル市内へ移動です。
仁川(インチョン)空港からソウル駅までは、だいたい40~50分程度。
空港からの列車は、ぴかぴかの車両でした。
早朝なのであまり人がいない。
右側にあるのは、「妊婦さん優先席」。
こんな感じです。
へー、おもしろい。
ちなみにこちらは、日本にもよくある普通の「優先席」
消火器がなんだかふとっちょ。
韓国の鉄道は、だいたいどこもみんなピカピカで快適でした。
冷房もバッチリ効いているし。
日本の地下鉄と、ほんと見分けがつかないくらいそっくり。
ちょっと人が乗ってきた。
「韓国です。」と説明されないと、日本の地下鉄の車内風景かと思いますね。
連結器部分
ふーん。
ちょっとかっこいい。
へー。
という感じでした。
韓国の都市部では鉄道が大変便利。
タクシーとかバスは全然使わなかった。
外国では、だいたいどこの国でも、タクシー(ボラれるからイヤ。)と、路線バス(複雑で現地語案内しかないから難しい。)は大変なので、鉄道、ビバですよ。
ま、韓国のタクシーとバスにはまったく乗らなかったから、韓国の場合はどうだかわからんけど。
それで、朝方にソウル駅に着いたのはいいけど、いいかげんにハラへった。
駅の近くに、早朝からやっているお店発見!
なんか24時間営業っぽい。
入って適当に注文します。
日本人観光客が多いせいか、お店のおばちゃん、日本語がそこそこ上手です。
でてきたものはこんなの。
牛肉とキムチの鍋。
胡椒が効いた牛肉のスープ。
どちらも大変にからいでーす。
御飯は金属製の容器に入って出てきます。(右下に写っているやつ。)
これをスープの中に入れて、雑炊風にして食べます。
韓国では、食器を手で持ち上げて食べてはいけません。
(それはマナー違反。)
このあたりは日本と違います。
ややこしい。
しかしまあ、ちょっと、からかった。
しょっぱなからいきなり、辛(から)い味付けの洗礼を受けたので、このあとはずっと滞在中、なるべく辛(から)くなさそうなものを選んで食べました。
ソウルの中でも一番のおしゃれな繁華街、明洞(ミョンドン)に地下鉄で移動します。
地下鉄の出口。
事前に調べた情報では、この近くの中国大使館通りには、レートの良い両替商が多いのよ。
事実、空港よりもお得なレートで両替できました。
うしし。
明洞(ミョンドン)の朝。
まだ人が少ないです。
日本でいうと、原宿とか渋谷かな。
これが昼近くになると、すごい人出になります。
クレーンゲームに興じるウチの中学生。
1回1,000ウォン(約100円)。
しかしなーんにも取れず、お店屋さんの勝ちでした。
娘の方が、7,000ウォンはスッたかな。
そんなわけで、娘の念願のミョンドンをぶらぶらしました。
今回の韓国旅行、娘の強い希望なんですね~。
ウチの娘、トワイス(TWICE)とかいう女の子バンドが大好き。
え~、男の子じゃないの?、とおとーさんは思いましたが、これがいいんだそうな。
まあ、いいけど。
ゴンチャという喫茶店で一服。
底に沈んでいる黒いタピオカ、かき回すとなんだかオタマジャクシみたいだな。
と私が言うと、飲んでいた娘がむせていました。
おとーさん、今ちょっとウケたかな。
ミョンドン通りの反対側の駅まで歩きます。
ホテルに行くのには、さらにその隣の駅(市庁駅)からだと乗り換えなしで便利だからと、妻の提案で一駅歩きました。
旧ソウル市庁の建物
前の古い建物が、昔の旧市庁。
そのすぐ後ろにある巨大な建物が、現在のソウル市庁。
市庁前は広場になっていて、休日にはコンサートやら市民団体のイベント会場になっているようです。
この日もいろいろ賑わっているのでよくよく観察してみると、こんなものがありました。
(1)キリスト教保守派と思われる団体の横断幕
「同性愛に反対! 神の教えに帰ろう!」といった感じの内容でした。
フィリピンを除くと、韓国は、クリスチャンが人口比でアジアで一番多い国なんだそうです。
(2)南北の平和的統一を進めよう!というもの。
かつて東西冷戦の時代には、韓国は親米・反共産主義、北朝鮮とは敵対関係の立場をとって来ました。
これに対し近年は、南北対話を進めて北朝鮮との融和をはかっていくべきだという、北に対しては融和的な意見がとても増えてきているそうです。(詳しいことはよくわからん。)
そんな南北融和推進派の集会がありました。
軽食やグッズを売っていたり、南北統一旗(オリンピックにでてきた水色のやつですね。)を配っていたり、熱心に署名活動をしていました。
(署名してくれと勧誘されましたが、さすがにそれは外国人なので丁寧にお断りしました。)
政治や宗教のことはよくわかりませんが、賛成であれ反対であれ、堂々と政治や宗教についての意見を表現する自由が韓国にあるということは、大変素晴らしいことだと思いました。
もちろん100%の思想・信条の自由が保障されているわけではありませんが(そんな国はこの地球上にはない。)、どうかこれが逆戻りしてしまうようなことがないといいなと思いました。
というわけで、また地下鉄に乗って、やっとホテルに到着。
ホテルは、まーまー良いホテルでした。
ゴージャスな一流ホテルとはいいませんが、そこそこ快適。
4人で2泊で約3万円だからな。
フロントの若いおねいさんがかわいくて日本語上手でよかった。
ホテルでやっていたテレビの一部。
韓国では、日本の「孤独のグルメ」が大変人気あるそうです。
原作漫画
テレビ東京のドラマ版
主人公が「時間や社会にとらわれず一人で自由に好きなものを食べる、そのひと時が現代人に平等に与えられた最高の癒しなのだ。」なんだそうな。
韓国でも、一人で飯を食うことは別に恥ずかしいことでも寂しいことでも、ないんじゃないのかと気がつくようになってきた人が増えたのかもしれません。
日本でも、昔は団体行動・集団行動大好きなおじさん達が多かったからなー。
それで、主人公が出張で急きょソウルに行ってきたというお話。
器を手で持ち上げて食べちゃいけないのよ~ん。(笑)
焼肉で満腹。
それから、韓国のテレビで流れていた佐賀県の観光CM。
あんまり日本国内では知られていませんが、数年前から、日本の産業政策の一環として、国と地方自治体が協力して、韓国や中国や東南アジア諸国で日本に観光客を呼び込もうと一生懸命に広告宣伝活動をしているんですね。
近年、日本にくる外国人観光客がなぜこんなに急増したのかというと、こういう努力の成果なわけです。
たまたま偶然、増えたわけじゃないのですね。
日本の政府と地方自治体が税金で「みんな日本に来てね。」と宣伝流していたんですねー。
お金を持った観光客を、各国が奪い合う。
この国際競争に遅まきながら、やっと日本も気がついて参戦して、こうして徐々に成果を出してきたわけなんです。
観光とは、重要な資源なのです。(観光資源)
だから日本国内の受け入れ側が、「外国人観光客が増えて困る。」なんて頭の古い発想でいるようでは、本当は非常に困るわけです。
外国人観光客が増えたのは、決して偶然じゃないのです。
努力の結果なんですね~。
まあ、人によって好き嫌いはいろいろあるでしょうが、たぶんこの政策は今後もしばらく続くのでしょう。
釣り番組。
日本の釣り番組もやっていました。
しかし釣りものが東京湾で「サメ」を釣るというもの。
登場人物はボビー・オロゴン
と、村越正海。
村越先生、「いつもは釣れた魚を奪っていく憎きサメなんで今日は・・・。」などと言っていて、船内さっぱり釣れない。
そのうちボビーがでかいウツボ釣り上げて、超無理無理無理無理無理無理といってあえなくギブアップ。
しかし村越先生、最後は怒涛の勢いで連続でサメを釣り上げていました。
よくわからんけど、韓国も海に囲まれているから、水産資源はそれなりに豊富そうだし、日本の釣り具とか、みんな買ってね~。
このあとは、ホテルの近くのビールバーっぽいお店の2階席で夕食。
おとーさんはビールをぐびぐび。
鳥のから揚げやらメンチカツやらポテトやらと、なんか揚げ物が多いなー。
と思っていると、なにやら店のガラス壁の向こう側の細い道路で、若いカップルが痴話喧嘩を始めました。
家族4人で上の2階から、ちらちら興味津々で見ていますが、そんなことは全然気がつかない様子。
おねいちゃんが、にーちゃんを何やらきつく問い詰めています。
そのうちに、むすくれたにーちゃんのほうが怒って歩き始めると、おねいちゃんがすかさず捕まえて抱きつきます。
なま韓流ドラマでんな。
中学生にはちょっと刺激的だったかな。
男女の間には、いろいろいろいろいろいろいろいろいろいろがたくさんあるのよ。
こうして韓国の夜は更けていくのでした。
つづく