こんにちは。

 

劣悪な電力事情に悩まされている芋焼酎です。

 

 

 

 

わたくし、仕事で必要な重要データは、インターネット上のデータ保存サービス(オンラインストレージというやつ)を利用して保存しています。

 

さらにメインで使用する業務用ソフトが、ソフトウェア会社のサーバー内に、加工データを保存する仕組みなので、私にとってインターネット接続は必須の死活問題。

 

 

そんなわけで、自宅のインターネット接続が不安定なのが長いこと、悩みの種でした。

 

 

 

 

自宅(両親の実家。一軒家。)兼作業場なのですが、いろいろパソコン関係の機器が増えてくると症状はどんどん悪化して、頻繁にインターネット接続が寸断されます。

 

 

朝早く起きて、今日の朝いちばんでお客さんのところに持っていく書類を作ろうとパソコンを起動すると・・・インターネットに接続できません。(ムキー。)

 

 

しばーらくすると、なんとか繋がるのですが、再びネットワークが切断。

 

また、しばーらくすると繋がって、また切断。

 

しょっちゅうブチブチ切れるのよね。

 

 

光回線業者を au から NTT に変更してみたのですが、症状はあまり改善せず。

 

 

家じゅうのスマートフォンも、WiFiでインターネットにつなげているので、家の中で使う分には通信料金がかからないのですが、こうも頻繁にインターネット接続が切れると、家内WiFiの意味がありません。

 

当然、通信量の多い年頃(高校生)の息子・娘から苦情がでます。

 

 

 

 

結局、メインで使っているソフトウェア業者(家では業者提供のルーターを使っている。)に相談したところ、業者のほうでルーターのログを見てみると、頻繁にルーターが再起動していることがわかりました。

 

 

 

おそらく、電圧が不安定なので、ルーターの回路保護機能が働いて、ルーターが再起動しているのだろうという話でした。

 

タコ足配線していると、電圧が不安定になりやすいそうです。

 

 

 

 

 

 

なるほど。

 

それなら身に覚えがある。

 

 

うちは古い家なので、部屋にコンセントがあまりないのよね。

 

そうなると、どうしても電源タップがタコ足に継ぐタコ足しまくりで、すごいことになっています。

 

まあ、防災上も本当はよくないんだけどね。

 

電気保安協会の人には絶対みせられない惨状になっています。

 

 

 

 

よく観察していると、まずパソコンを起動すると、インターネット接続、切れます。

 

そしてレーザープリンタで印刷かけると、必ず100%インターネット接続、切れます。

 

重たい業務用ソフトを起動しただけでも、接続が切れることがあります。

 

 

パソコンやプリンターに負荷がかかって部屋内の電圧が一時的に低下すると、ルーターが再起動するので、ルーター再起動完了するまでは当然ですが、インターネット接続、切れているわけですね。

 

 

 

 

ふーむ、困ったのう。

 

 

 

わたくしがどこかで読んだ話の記憶では、日本と違って電力事情が悪い外国では、頻繁に停電があるわ、電圧が不安定なので、パソコンの電源ユニットがすぐに壊れるわ、なのですが、UPS(無停電電源装置)を入れたら、ピタリとパソコンの電源ユニットが壊れなくなったそうです。

 

 

 

 

それだな。

 

 

 

 

停電対策はもちろんのこと、不安定な電圧を安定させるためにも、UPS(無停電電源装置)を導入しよう。

 

 

 

 

 

さっそく、UPS(無停電電源装置)について調べます。

 

一般的には、大きく分けて、3種類のUPS(無停電電源装置)があるようです。

 

 

 

1.常時商用給電方式

 

単なる停電時のバッテリ装置。

 

停電時にはバッテリが作動して数分間、電気を供給してくれるが、それだけ。

 

電圧を安定させる機能はない。(それじゃダメじゃん。)

 

小型・軽量で値段は安く、数千円~2万円程度。

 

 

 

 

 

2.ライン・インタラクティブ方式

 

停電時にはバッテリ装置として機能するだけでなく、簡単な電圧安定装置もついている。

 

いいね~。

 

正確には、「AVR(電圧安定化)機能」という回路がついているので、多少の電圧の不安定ならOK。

 

値段もまあまあで、3~5万円程度で買える。

 

 

非常によいのですが、発展途上国並みに電力事情が悪い我が家では、実はこの「AVR(電圧安定化)機能」くらいでは、能力的に足りないことが判明。

 

とくに印刷開始時に大きな突入電流の流れるレーザープリンタが同じ部屋にあると、ダメ。

 

残念。

 

 

 

 

 

3.常時インバータ方式

 

停電時にはバッテリ装置として機能するだけでなく、電源に含まれるノイズを取り除き、常に電圧値を調整するため、きわめて安定した電圧出力

 

 

頼もしいですね。

 

 

 

UPSとしては最も高性能ですが、問題となるのはそのお値段。

 

数十万円~青天井、という恐ろしい世界。

 

 

 

いろいろ調べてみると、富士電機というメーカーのUPSがいいらしいが、最低でも20万円台から~の値段になるので、やむなく断念。

 

 

 

わけのわからん怪しい販売店(中古品を新品と称して売っている店とか)は無視するとして、なんとか常時インバーター方式のUPS、購入に成功。

 

 

 

オムロン BA75T

 

 

定価105,600円のところを、6万円台でゲット。

 

うふふ。

 

 

 

しかしこれ、組み込み用UPSなので、電源ケーブルが別売り(定価10,000円)なんですね。

 

型番BAX15NP

 

やむなくモノタロウで¥9,790で購入。

 

モノタロウはいいね。

 

 

 

 

これを、こんな感じで本体に取り付けます。

 

 

入力端子として取り付けます。

 

 

難しくはないものの、ちとめんどくさい。

 

 

 

 

さっそくUPSに、ルーター、スイッチングハブ、ネットワークHDD、パソコン、液晶画面をつないで運用開始です。

 

 

好調。

 

いい感じ。

 

 

 

ちなみにUPSには、大きな電流の流れる機器(プリンタとかテレビとか冷蔵庫とかドライヤーなど)をつないではいけません。

 

(UPSの回路に負荷がかかりすぎるので。)

 

 

 

 

これでもう、プリンタで印刷かけてもまったく問題なく、インターネット接続が切れなくなりました。

 

 

この間までの、ネットにつながらない事件多発が、ウソのようにおさまりました。

 

平和です。(しみじみ。)

 

 

 

 

 

 

 

・・・ しかし、このUPS、ファンの音がけっこううるさい。

 

キーンというか、ブーンというか、ファンの風切音がなかなかやかましい。

 

いわゆるサーバー室に入ると、24時間こういう音がしていますよね~。

 

 

最新設備のサーバールームの音が、わたくしの部屋にやってきました。(音だけ。)

 

 

 

 

 

ちと、たまらん。

 

 

 

 

そんなわけで、このオムロン製UPS、BA75Tを改造します。

 

よい子は真似しちゃだめよ。(と一応書いておく。)

 

 

 

 

まずは、本体の外側を外します。

 

特殊な精密工具が必要ですが、精密工具マニアなわたくしにとっては、何の問題もありません。

 

 

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これがあれば、簡単。

 

真ん中に穴が開いている6角型、T10番で、特殊ネジを外します。

 

ちょろい、ちょろい。

 

 

 

 

 

 

 

本体外側のガワと、空気の流れを制御するシートを外したところ。

 

 

 

 

でかいコイルとコンデンサがあるなあ。

 

この反対側にバッテリがついています。

 

 

 

これのやかましいファンを外して、小型の卓上扇風機で風を当てる計画です。

 

そうすれば、ぐっと音は静か。

 

 

 

 

 

ただし、単純にファンを外してしまうと、UPSが察知して、でかい警告音がピーーーーーっと鳴り響きます。

 

当然ですね。

 

 

 

さらにファンがついていても、ファンの回転が止まっただけで、やはり警告音が

ピーーーーーっと鳴り響きます。

 

なかなか賢いですね。

 

 

 

 

ファンの回転を常に監視しているので、とにかくファンが接続されて回転していないとダメな様子。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずUPSの電源を切ってから、ファンを外します。

 

 

ファンは、ミネベア製06025SA-12N-AL

 

 

電源ケーブルは3ピン・オス。

 

 

 

コイツの羽根を、ニッパーでバリバリ切り取っちゃえば、それでもいいのですが、オリジナルのパーツを傷つけるのは、万が一の時に元にもどせないと怖いので、同じ部品を購入して、羽根を切り取ります。

 

 

 

・・・しかし、まったく同じ製品、どうしてもネットで購入できず、残念ながら断念。

 

 

 

 

 

しかたがないので、同じ仕様のファンを購入します。

 

このファン、6cm×6cmで、12VDC、3ピン。

 

 

 

これと同じ規格の、パソコンケース用のファンを探して購入します。

 

どうせなら、できるだけ静音なファンにします。

 

ファンとしての性能はどうでもよいので、音ができるだけ静かなやつがいいな。

 

 

 

 

AINEX OMEGA TYPHOON 薄型・究極静音タイプ [ 60mm角 ] CFZ-6010LA

 

 

 

6cm角で12VDC、3ピンなのですが、メスなんですよね。

 

 

 

UPS本体のファン電源側も3ピンのメスなので、メス-メスでは接続できません。

 

困ったな。

 

 

 

そういえば、昔々、パソコンを自作したときに、本体のスイッチやらHDDランプやらの配線ケーブルが、一本ずつバラで、オスだったりメスだったりしていたことがあって、非常にやりにくかったことがあったなあ。

 

今どきは、配線ケーブルが一本ずつバラバラということはないのでしょうが、そういうパーツを探して購入すればいいんじゃないか。

 

 

 

さがしたら、ありました。

 

 

 

ELEGOO 120pcs多色デュポンワイヤー、arduino用ワイヤ—ゲ—ジ28AWG オス-メス オス-オス メス –メス ブレッドボードジャンパーワイヤー

 

 

 

 

オス-オスのケーブルを3本、欲しいだけなんだけどなあ。

 

ほんとはこんなにたくさん、全然いらないんだけど、仕方がないので購入しました。

 

今後、何かあったら使えるかもしれないし。

 

 

 

秋葉原のパーツ屋とかいけば、バラ売りしてくれそうですが、そんな暇はないので、アマゾンで購入です。

 

 

 

 

実際に使うのは、3本だけ。

 

 

これで新しいファンとUPS本体を接続します。

 

 

 

 

 

 

ここで大失敗。

 

 

 

 

ピンの配線仕様(ピンアサイン)というものを考えていませんでした。

 

本当にバカですね。

 

 

 

何も考えずに適当につなぐと、当然ですが、ファンが動かず、警告音がやかましくピーピー鳴り響きます。

 

 

 

あれれ、おかしいなと配線をつなぎ変えて、いろいろ試行錯誤していると、ファンのモーター部分から白い煙が出てきました。

 

 

 

ぎゃー!

 

 

 

 

 

急いで線を引っこ抜きます。

 

ファンの中央部分が異様に熱くなっていました。

 

しくしく。

 

 

 

 

 

改めて、3ピン仕様のファンの配線を調べなおしました。

 

 

 

冷却ファン 2/3/4ピンで何が違うの?

https://bablishe.com/234pintypefan/

 

ここのサイトが大変勉強になります。

 

 

 

 

一般的な、3ピン電源ケーブルの配線仕様は、

 

 

1番、黒(-)マイナス。GNDとも表記。

2番、赤(+)プラス。POWERとも表記。

3番、その他の色。ファンの回転数信号を通知する。

 

 

という仕様になっています。

 

 

 

これで+と-を逆にしたりすれば、当然、壊れますがな。

 

 

 

 

 

それで、配線を見直した結果、なんとか問題解決。

 

 

警告音もピーピー鳴らずに、正常運転するようになりました。

 

 

 

 

 

煙の出たファン、結局、つないだら動きました。

 

よく動いているな。

 

まあ、製品寿命は縮んだと思うが。

 

 

 

 

 

 

完成運用形態。

 

 

 

右端にファンの配線がはみ出ていますが、気にしない。

 

 

小型卓上扇風機の一番弱い風量設定で、24時間風を当てています。

 

もちろん、エアコンも完備。

 

将来の交換用に、予備のファンも購入してあります。

 

 

 

 

 

 

音がしないって、いいですねえ。

 

静かな部屋がやっと戻りました。(しみじみ。)