こんにちは。
シマアジが釣りたい・食べたい芋焼酎です。
なんかねー、海正丸、シマアジが釣れているらしいのよ。
釣れるときは、入れ食い状態もあるそうな。
わくわくどきどき。
釣れるときに釣れる魚をねらうのが、よい釣果の秘訣。
そんなわけで、海正丸に予約入れました。
妻も、南房総、行きたいんだそうな。
酵素風呂とか馬牧場に興味あるらしい。
それでは、運転手さん、やってくださいな。(妻の前では絶対言えない台詞)
今日は、腰痛持ちさん(右)とわたくし(左)で、先頭の釣り座をゲットしています。
釣れるかにゃ。
北風なので、岸からの風なので、ほとんど波なし。
しかし、寒いですね。
朝一番のチャンスタイム、イサキがちょいと釣れました。
あらま、間違って底まで仕掛けを落としちゃった。
急いで巻き上げると、よい感じのカワハギ。
まあ、お土産はゲットです。
あきらめずに誘っていると・・・グググググッと強い当たり。
ジタバタ暴れています。
リールがまったく巻けません。
6号ハリスだからそう簡単には切れないはず・・・
・・・軽くなりました。
ざんね~~ん、無念。
今日唯一にして最大のアタリでした。
その後は何にも釣れないので、先端の針に、ホタルイカをつけてみます。
やや底ねらいです。
おおおおっ、強いアタリ!
重い!
あれ、軽くなったか?
リールを巻くと、なんかついている感じ。
水面まで来ると、きゃー、細長いものが暴れている!
ジタバタ暴れていますが、6号ハリスなので、ごぼう抜き。
なんじゃこりゃ。
アカヤガラです。
無駄に長い顔ですね。
見れば見るほど、変な魚です。
魚を入れる桶にも、クーラーボックスにも、こんなの、入りません。
仕方がないので、足元に転がしておきます。
鮮度を保つため、死なないように、船の海水ホースを突っ込んで、強制的にエラ呼吸させます。
帰りまで、けっこう生きていました。
その後はまったくアタリなし。
渋々な日でした。
帰りまーす。
腰痛持ちさんは、シマアジ、一枚上げました。
さすがです。
海正丸さん、どうもありがとうございました。
クーラーボックスに入りきらない釣果(笑)
一方で、妻は、酵素風呂とかいうのを満喫した模様。
またぜひ来たいと言っているので、海正丸、また行く機会はありそうですね。
<本日の釣果>
アカヤガラ
体長107cm。
ぴょろっと尾びれから伸びた紐みたいなの、27cm
なんだこりゃ?
それ以外の釣果
イサキ×3、カワハギ27cm。
アカヤガラ、掃除機のホースのように口が長いですが、ワニのように、パカッと全部開くわけではない。
あくまでも、先端部分だけがくち。
触ってみると、わかりにくいですが、なにやら頭の後ろ部分にも、硬い骨が入っている模様。
この頭の後ろの硬い骨を支え(支点)にして、長い頭をブンブン振り回すわけですな。
力学的にも理にかなった構造です。
素晴らしい。
裏返してみます。
おおっ、肛門がこんなに下のほうについています。
細長い魚、たとえばタチオウは、もっと胴体の前のほうに肛門があって、内臓のある腹部分が短いのですが、それと比べてヤガラは、肛門がずっと後ろのほうにあるのですね。
開けてみます。
胃袋からつながっている腸がまっすぐです。
へ~。
胴体が長いので、腸がぐるぐる巻く必要ないわけですね。
腸の下には生殖腺(たぶん卵巣。未発達)がありました。
それでは頑張って、そっと身を外します。
ヤガラの体の構造、いろいろと普通の魚とは違って興味深いのですが、食べるために釣ってきたので、身を美味しくいただきたいのよ。
そんなわけで、わたくしのつたない包丁さばき、かなり悪戦苦闘しましたが、どうにか頭と背骨を温存して、身を外しました。
それで、翌日土曜日の晩さん。
アカヤガラのお刺身。(半身。残りは昆布絞め中。)
しっかりしたプリプリの白身で、美味。
カワハギの薄造り
下にある茶色い小鉢は、カワハギの肝醤油。
とても美味しかったでーす。
さてアカヤガラの標本、干しています。
頭蓋骨と一体になっている、上あごの先端部分を、洗濯ばさみで挟んでいます。
下あごは関節でつながっているだけで弱いので、そこは挟まないのよ。
このあたりの構造は、人間でも魚でも同じ。
一晩干すと、こんな感じ。
細長い胴体に、小さいヒレ。
尾ビレ以外のヒレは、推進力を生むというよりも、姿勢制御のためのスタビライザーのような器官であることがわかります。
進むときは、ウミヘビのように体をくねらせて泳ぐのですね。
まあ、長距離を泳ぐ魚ではないので、これだけで充分なのでしょう。
さらに、特筆すべきはここ。
腹部を包み込むように、4本の細長い板状の骨があります。
(写真に写っているのは3本。)
こんな構造の魚、みたことありません。
上から背骨をみたところ。
頭の後ろから背骨の両脇に、薄い羽のような板状の骨があります。
頭の後ろ部分が板状の骨に覆われており、こうした硬い板状の骨に覆われた部分を支点にして(そこにつながっているたくさんの筋肉を使うことによって)、長い頭を水中でブンブンと自在に振り回すことができるわけです。
アカヤガラ、大変ユニークな魚でした。