ボンジュー!
ニューカレドニアでいろいろやってもうた、失敗話をまとめてみたよ。
みんな、俺みたいになるな!! (しくじり先生かよ。)
(1)レンタルWi-Fiルータが借りられなかった件
今どきはどこでも、スマホが使えてあたりまえ。
かといってうっかりスマホで海外通話をすると、目玉が飛び出るくらい高額な通話料の請求がきてしまいます。
そこで、一般的には、
・現地で滞在日数分のSIMカードを購入して、スマホにセットする。
・レンタルWi-Fiルータを借りて、持ち歩く。
といった方法がありますが、今回は人数が家族4人なので、後者のレンタルWi-Fiルータを借りるのが、お得かつ便利。
レンタルWi-Fiルータ業者といえば、たしか妻が韓国に一人で行ったときに、成田空港で「イモトのWi-Fi」というのを借りていたっけ。
ということで、成田空港にある、「イモトのWi-Fi」カウンターに行ってみると、ニューカレドニア、貸出対象エリアになっているものの、事前予約者分しかなく、当日来た人に貸す分はない、と断られました。
あわてて他のレンタルWi-Fi業者のカウンターに行ってみたものの、すべて「予約者の分しかありません。」と断られてしまいました。
どうやら、年末年始で出国ラッシュなので、そもそもレンタルWi-Fiルータの在庫がない模様。
しまった、事前予約しておくべきだった。
強く後悔。
このあと、とにかくスマホも、ポケトーク(翻訳専用機)も全然使えず、大変苦労しました。
スマホ、外では単なるカメラとしてしか使えなかった。
まあ、ホテルに帰れば、ホテルのWi-Fiが使えたのでギリギリ何とかなりましたが。
レンタルWi-Fiルータ、海外旅行に行くときは、必ず事前予約を忘れずに。
忘れて借りられないと、現地でけっこう苦労するよ。
(2)現地の特殊なタクシー事情をわかっていなかった件
どこの国でもそうですが、たいてい空港というのは、街から遠く離れています。
日本でも外国でも、空港からホテルのある市内まで、どうやって行くのかという交通アクセスの問題は、結構重要な問題です。
常識ですね。
到着が深夜になるので、バスの類がまったくない、タクシーも深夜料金で高くなるよ、という話は知っていた(「地球の歩き方」に書いてある)ので、行きの空港からホテルまでは、事前に、現地の日本人がやっている旅行会社の送迎を予約しておきました。
ですので、「行き」は問題ありませんでした。
問題は「帰り」なのよ。
帰りも、深夜1時発 成田行きの飛行機に乗るのですが、これは時間的に余裕があるので、ゆっくり何とかして市内から空港まで行けばいいや、と気軽に考えていました。
タクシーも深夜料金になる前に、4人で乗っていけば、空港行きバスで行くのと料金的には同じようなもの。
なので、タクシーで行けばいいんじゃないかな。
(空港行きバスは1人3,000フラン×4人=12,000フランだが、タクシーを1台チャーターしても15,000フランなので、あまり変わらない。)
ニューカレドニアのタクシー事情、ちょっと変わっていて、流しのタクシーはありません。
100%すべて電話で呼び出して乗車する方式なのです。
夜は混雑するのでタクシーの予約が取れなくなる危険があるから注意してね、というところまでは、「地球の歩き方」で知っていました。
それで、「地球の歩き方」のヌメア市内の地図を見ていると、なになに、「タクシー乗り場」というのがあるじゃないの。
そこに行けば、電話でタクシー、呼ばなくても捕まえられるので便利じゃん。
電話でタクシーを呼び出すというのは、フランス語で会話しないといけないので、語学力に自信のないわたくしには、高すぎる壁。
ところが、直接タクシー乗り場に行けばタクシーを捕まえられる、という私の読みは大外れで、タクシー、全然いません。
日本の駅前のタクシープールのようなものを想像していた私にとって、これは大失敗。
結局、チェックアウトしてきた海岸近くのホテルまで延々バスで戻って、ホテルのフロントの従業員に頼んでタクシーを呼び出してもらいました。
最終日なので、荷物を持ってあちこち移動するのは、とても疲れました。
午前中にチェックアウトするときに、ホテルのフロントのおばちゃんに、日本から持ってきた手土産をお礼に渡してサヨナラしていたので、フロントのおばちゃん、再会すると親切にいろいろ面倒見てくれました。
こうして、ホテルで呼んだタクシーで、夕方前には無事空港に到着。
ここで延々と深夜まで、飛行機を待つんだけどね。
まあ、エアコンがちょっと効いているし、空港のWi-Fiが使えるからいいか。
最終日は、暑い中、重い荷物を持って家族4人であちこち移動したので、みんな不平不満タラタラ。
おとーさんは険悪な雰囲気の中、半日とてもつらかったんだよ~。
(3)変な奴に狙われた×3件
ニューカレドニア、一般的な交通手段は、市内バスです。
おおむね30分に1本くらいの感じで運転しており、料金は一律300フラン。
まあ、遅れてなかなか来ないことも、ちょいちょいあるけどね。
バス路線の情報、時々変更になるので、現地で路線系統図をよくみて、情報収集をおこたらないようにします。
「地球の歩き方」に書いてる情報はちょっと古いので、実際に行ってみると、少し変わっていました。
まあ、このくらいは想定内。
それで市内バス、大変よく利用しました。
ありがたや。
さて、シトロン湾近くのビーチにあるバス乗り場、うちら家族4人でボケ~ッと待っていました。
これから、「Casino(カジノ)」という名前の、大きいスーパーマーケットに買い物に行く予定です。
待っているのは我々だけ。
と思っていたら、若い男性で、上半身裸で、下は膝までの短いズボンの、スマホ1つしか持っていない手ぶらの、体格の良いオージー(オーストラリア人)観光客がやってきました。
なにやら私に英語で話しかけてきます。
オージー「ここの連中はフランス語しか話さないから大変だよ。」
私「そうだよね~。ところで君はどこから来たんだい?」
オ「シッニー(「シドニー」のオージー訛り)、オーストラリアだ。
今、タイで音楽のDJをやっているんだ。」
(と言ってスマホで、大勢の人がクラブで踊っている映像を見せる。)
私「おお~、すごいね。」
・・・
ここで会話が途切れてしまい、ちょっと気まずい。
私は少し離れた木陰に移動してブラブラ散歩。
残りの家族3人は、バス停の裏の日陰で様子見。
オージーのあんちゃんは、バス停の椅子にデンと座って、なにやらお友達と通話中。
私の中の何かが、注意信号を出しています。
なんとなく、なんとなくですが、ちょっとだけ不安がわいてきた。
なんでいきなり私に話しかけてきたんだろう?
話しかける前に、気のせいか、こっちをチラチラ見ていたよな。
ひょっとして、お金がないからバス代貸してくれ、という話になるんじゃないかな。
バス代程度ならいいけど、そのあとバスの中で、オーストラリアまで帰る金が、しかじかかくかくの理由でないから貸してくれ、必ず返すから連絡先を教えてくれうんぬん、といった話を、延々とされるんじゃないかな?
家族のいるバス停の日陰に移動します。
息子は、バスが来ないから歩いてスーパーまで行こう、と提案してきました。
妻は、暑い中歩くのがイヤなので、バスで行きたい。
私は早くオージーから離れたいので、歩いていきたい。
意見が分かれました。
暑いなあ。
どうしようか。
よし、あと5分まってバスが来なかったら歩いて・・・
と、私が話していたら、バス、来ました!
と・・・あれま、バス、通り過ぎて行っちゃったよ!
「待って~!」と妻が走って追いかけます。
我々も妻を追いかけて走りますが、バス、全然止まってくれません。
走りながら、先ほどのオージーがポカンとしているので、バイバーイと手を振りました。
スタコラサッサのさようなら。
海外のバスは、バス停にいるだけじゃダメで、乗りたいですアピールをしないと通り過ぎてしまうという話をきいたことがあるけど、ここもそうなのか~。
まあ全然、それでいいけど。(笑)
そんなわけで、スーパーCasinoに、歩いて移動です。
息子はさっきのオージー、なんか気持ち悪かったといっていました。
娘は、電話で仲間を呼んでいるみたいで不安だったそうです。
妻は何も気がつかなかったそうですが、家族のメンバー4人いれば、誰か一人でも異常を察知してくれれば、それで充分なので(むしろ全員が同じ方向を向いていてはダメ。)、大丈夫なんだな。
しかしこのあと、息子が小声で、「なんか変な奴がついてくる。」と私に耳打ちします。
私がチラッと後ろをみると、痩せて目のぎょろぎょろした変な感じの年配のおっさんがついてきます。
息子「あいつ、さっき、見えない何かに頭突きして一人で戦っていたよ。」
微妙な奴だな。
かかわらないほうがよい典型的なタイプ。
もうすぐスーパーに着きます。
と、ここで脇の小道から、でかい乗用車が出ようとしています。
運転手がこちらを見て待ってくれていたので、ありがとうと合図して、みんなでサッサと渡ります。
渡り終えると、大きなエンジン音を響かせて、車がぐいっと出てきました。
後ろの変なおっさんは、渡って来ることができませんでした。
ほっと胸をなでおろしました。
あの車の運転手、わざとエンジンをふかして発進したのかもな。
ヤバそうなやつがついてきているから、それとなく助けてくれたのかもね。
ありがたや。
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元旦にあった話です。
ホテルからプラプラ散歩がてら、近くのガソリンスタンドまで妻と二人で行きました。
ニューカレドニア、元旦は休日なので、すべてのお店が閉まっていますが、ガソリンスタンドだけはやっています。
しかも、こちらのガソリンスタンドには、小さいコンビニが併設されていて、そこだけは営業しています。
トータルエナジー系のガソリンスタンドには「ボンジュール」というコンビニが、シェル系のガソリンスタンドには「ブティック」というコンビニが元旦早々から営業しているので、大変助かります。
さらにそのコンビニ、すぐ隣にATM(現金自動支払機)もあるので、クレジットカードでお金も引き出せます。
(私はソニー銀行のデビットカードを事前に用意していたので、自分の口座から直接現地通貨で現金がおろせます。)
すごく便利。
コンビニで買い物をする前に、現金を引き出すと、とたんに何やらおっさんが話しかけてきて、手に持っている小物を指さしながら、あれこれ訴えてきます。
隣にいた妻が対応していましたが、よくわからないので、「わからないから、ノー。」と日本語で断っていました。
すごいぞ、妻!
えらいぞ、妻!
ATMの前で待ちかまえていて、あれこれ話しかけてくる奴なんて、絶対ろくな奴じゃないよなあ。
妻が追っ払ってくれたおかげで助かりました。
ニューカレドニア、治安は非常によい国です。
親切な人のほうが圧倒的に多い国です。
とはいえ、外国であることを忘れてはいけません。
わたくし小心者なので、いろいろと気になるのよ。
(4)成田空港密輸未遂事件
いろいろあったけど楽しかったニューカレドニア旅行も終わり、無事飛行機は成田空港に到着。
飛行機から降りて、入国審査でダラダラ並んでいます。
と、そこに制服をきた二人の女性空港職員が犬を連れてやってきます。
こんな感じの犬。
あら、かわいいワンワン。
空港の検疫探知犬です。
クンクンクンクン、あちこち嗅ぎまわっています。
働くワンワン、お利口だねえ。
とのんびり眺めていたら、おやおや、こっちに来たぞ。
私の足元に置いてあった手提げ袋に、鼻をズボッと突っ込んで、おすわりしたよ。
職員「すみませーん、中を見せてもらっていいですかぁ。
何か食べ物は入っていませんか?」
私「食べ物はないと思いますけどねえ・・・、あれ、機内食の袋があるぞ。」
職員「あ~、これですね、ハムサンドのハムは(肉製品なので)持ち込み禁止なんですよ。
機内食は、機内で食べてくださいね~。」
というわけで、妻と娘が食べないで手提げに入れていた機内食のハムサンド、没収です。
ワンワンに御禁制品の密輸が見つかってしまうとは、本当にびっくりでした。
犯人はうちらかよ。(笑)
でもワンワンは、かわいかった。(アホ)
(終わり)