順調な修士論文の進め方♪  | 日仏ガビガビ家の愉快な生活

順調な修士論文の進め方♪ 

※誤字脱字ばかりでほんとごめんなさい,,

いつも書けるときにババーーーっと書いちゃうので,

後から読み返すとあるわあるわ誤字脱字,,,気を付けますが,

今後もありましたらご容赦ください。。。

 

ちょっと前に心理系の大学院に進もうとされている

学生さんから修士論文を書き上げるコツを紹介してほしいという

メッセージをいただきました。

 

よって今日はまず,スケジュールの立て方について

私の経験を踏まえてご紹介したいと思います。

(これが正解というわけではないです)

 

修士1年目

 

4月5月

 この時期研究計画書を出すところが多いと思います。

 ぶっちゃけここらへんは適当でいいです! 修士1年目の

 時の研究がそのまま修論になった人はほとんどいません。

 私なんて最初幼児の愛着をやろうとしてましたからね,,,

 結果夫婦間連合で修論書きましたから。

 

 それでも漠然と何をテーマとしたいかは毎日考えていた方がよいです。

 

 履修必須な科目はほとんど1年目で取っておいた方が

 後が楽です。2年目はひたすら研究・執筆に没頭するので。

 臨床系は実習などもはいるので尚更早めに取っておいた方がよいです。

 私はそれを知らず普通に1年目と2年目と同量の科目を

 取ることにしたので,1年目に終えておけばよかったと後悔しました。

 

 統計に自信がない人は1年目でしっかり復習・学習することを

 おすすめします。私が入学した時,統計のことなんてすっかり

 忘れていたので,猛勉強しました。

 

5月以降~

 何となくテーマにしたい分野について文献をあさる。

 手当たり次第に。

 

 この時点でも熟読する必要はないです。 ここは出来るだけ量を

 こなす方が効率的です。 斜め読み,場合によっては目次だけ読んで

 つまらなそうだったら本を閉じてすぐに次!でも可。

 

 論文はたくさん目を通すことをお勧めします。 何百単位で。

 

 論文には本文の最後に引用文献が載っています。そこに

 当たり始めるとあっという間に何十に膨れ上がります。

 

 ななめ読みでいいです! 一字一句こぼさないように読むのではなく,

 ざーーっと要点をつかむ感じで。

 

 そのうち,

   ・この研究分野ではこの領域がまだ未発展だな・・・ 

   ・この知見に,こういう実験を加えたら新たな知見が生まれるかも・・・

 

 など,知的好奇心がわいてきます。そう,研究テーマの創発です。

 

 心理系文献検索サイトは:

   国内文献:Cinii, J-stageなど

   海外文献:Proquestなど

 

 私の大学はありがたいことに全国有数の論文データベースを 

 持っているので,IDとパスワードだけで入手したい論文は

 ほぼ入手することができます。 大学によってサービスのレベルが

 異なりますので確認要です。

 

 テーマに戻りますが,漠然としたテーマが徐々に絞られてくるという

 手応えを感じると思います。

 

9月~1月

 秋か冬に研究計画書を出す必要が出てくると思いますが,

 これまでの文献調査をまとめたものを出せばOK!

 

 とにかく修士1年目はひたすら文献を読みこなす!

 

 最初は量をこなし,テーマが定まってきたら,文献を

 熟読する。

 

2月3月

 

 大学院は休みですが,文献研究は続けます。

 そして,研究計画書を徐々に練り上げていきます。

 

 ある問題について実験及び質問紙調査などで

 仮説を検証したい! →量的調査へ

 

 ある問題についてそれが発生しているプロセスや構造を

 知りたい! 仮説を生成したい!→質的研究へ

 

 方法は,問いの立て方(リサーチクエスチョン)によります!

 

修士2年目

 

4月~5月

 

 論文の構成は以下の通りですが・・・

 

   問題

   目的

   方法

   結果

   考察

 

文献研究+リサーチクエスチョンが論文の”問題”部分にあたります。

これについてゼミや研究報告会で発表し,叩かれまくって

練り上げます。 ここが定まっていないのにいきなり

実験ないし質問紙調査に走ってはいけません!

 

しっかりリサーチクエスチョンを認めてもらってから,

その目的にフィットした方法論を選択します。

 

仮説検証型なら,主に量的アプローチです。

1)実験: 実験デザインと分析方法

     (例 実験前,実験後と性別で比較し分散分析を行う。)

 

2) 質問紙調査: どの尺度を使ってどう分析するのか。

    (例 因子分析を行って,その後分散分析や重回帰分析で分析)

 

仮説生成型なら,主に質的アプローチです。

 

1) 面接: インタビューガイドと対象者の選定

 

2) 観察: 場面の設定。構造化の度合いの決定

 

 

5月6月

次に,どちらのアプローチにしても予備調査を行います。

 

そこであぶりだされた課題を反映させた本調査の

準備をします。

 

7月~9月

 

本調査!

 

10月11月

 

実際は10月,中には11月まで調査が終わらないケースが多いです。

とにかく終えたら速やかにゼミや研究報告会で発表し,

叩かれまくります。 最悪実験や調査のやり直しも要求されます汗

 

でも!1年目にしっかりと文献研究をして,2年目の最初に

リサーチクエスチョンをしっかり定めておくと

研究のしっかりとした基盤が出来るので失敗が起きにくいです。

ろくに文献も知らずに,進めていくと,デコボコの研究デザインとなり

せっかくの調査も泡になります。 

 

論文は首尾一貫性が大切です。そのためにも土台作りには

時間をかけましょう。その方が結果的に早いです。

 

11月12月

 

いざ,研究が終わったら執筆です!

 

問題部分には先行研究で明らかになっていること,

時代や文化的背景,何が明らかになっていないのかを

論じます。 →”だからこの研究をやる意義があるのだ”

ということを示すためです。

 

そして問題部分をよく積み上げて,目的を

書きます。 問題部分と目的はちゃんとつながっているかを

確認しましょう。 この首尾一貫の確認は

随時行います。

 

そして,方法,結果を書きます。

 

考察ですが,

 

 ・何が明らかになったのかを整理する。

 ・仮説がうまく検証できなかった場合は何が原因なのかを推察する。

 ・今後の課題を書く。

 

といったところでしょうか。

 

12月中旬までには書き上げて指導教官に見てもらいましょうっ!

 

1月中旬の提出までは何度も指導教官と往復することになります。

 

クリスマスや正月も関係なしで追い込みです! ですが提出した後の

 

爽快感はたまりません! 

 

 

今度は文献の整理の仕方についてご紹介できればと思います。