秋の気配

夏の間、あんなにも我が物顔で「ミーン、ミーン」と命を燃やし尽くしたせみの声はすっかり声をひそめて、主役はスズムシやコウロウギに変わりました。我が家は、少し田舎にあるのですが、夜は少しうるさいくらい虫の大合唱が聞こえます。また、周りが田んぼなので、緑一色だった田んぼはすっかり黄金色にかわり大きく頭をたれています。いくら、人の心が変わっても、世の中が変わっても、季節はちゃんとその時期を知り、毎年同じ繰り返しを行っています。人間も地球という小さな小さな星の一部として自然の一部なのですが、いつの間にか、自然を制圧したような感覚になり、我が物顔で自然破壊をくりかえしています。台風や大地震はそういう人間への、自然からのメッセージなのかも?


道ぶちに彼岸花を見つけました。ちゃんとお彼岸が近づいたことを教えてくれます。


いまは、先祖様へのお墓参りよりも受験が大事な時代ですからあまり墓参りなどしない子供たちもふえているのでは?勉強ってそんなに大事?お勉強ができるってその人の特技の一つだとおもうのですが、どうも今の社会では、とにかく1点でも高い子供が「優秀」とされ、偏差値とやらいうこれまた大人が作った『虚像」の1でも高い子供が賞賛される。勉強ができるとそんなに偉いのだろうか?勉強ができる子供は必ず幸せになるのだろうか??


日本の子供の「学力低下」が問題になっているとつい先日の新聞に大きく報じられた。文部科学省は慌てて対応策を検討し、校長たちはこぞって夏休みを短縮し、学力向上のための(?)テストの導入を決めた。果たして学力は落ちたのだろうか?まあ、仮に落ちたとしてそれがこんなにもバタバタとするくらいのことなのだろうか?<つづく>