まず、はじめにお詫びから申し上げなければならない。

実は、前回 お伝えした【ver1.2|前篇】マルチコンビネーションアプリだが、内容を一部修正させていただくことにした。

・・・早速で申し訳ないが、こちらのマトリクスをご覧いただけないだろうか↓



■■■マルチコンビネーションアプリver1.2(1.2.0.1)■■■


iPad for life

           ★ビューン:無料(30日間のみ。その後は450円/月額)

           ★写真アプリ:無料

           ★Evernote:無料(制限:40MB/月)

           ★Reeder:600円

           ★Read it Later:600円


前回 のマトリクスと見比べるとわかるが、「Reeder」( for ipad)アプリから、左斜め下に向かって伸びていた「Evernote」への赤矢印が1本、消えてなくなっている。


実は、このようにした理由はいろいろとあるのだが、敢えて理由を挙げるとするならば、「簡素化」だ。

私が「マルチコンビネーションアプリ」というテーマをシリーズ化しようとした主旨が、そもそも”少数精鋭”のアプリにおいて、”最小限の労力”で、快適にiPadを使いこなすことにあった。

ところが、中篇を書いている途中に、前篇 でご紹介したマトリクスが、この主旨からは、かなり外れている(最小限の労力ではない)ことに気付かされた。

というわけで、誠に申し訳ないが、前篇からの内容を一部修正させていただいた上で、中篇に移らせていただきたいと思う。


-【ver1.2|中篇】マルチコンビネーションアプリのポイント-

さて、【ver1.2|中篇】(と後篇)を読んでいただくことで、理解できるポイントをはじめにお伝えしようと思う。


今回のポイントは、次の2つに集約することができると考えている。


A:断片的な情報から”無駄な”情報を排除し、必要な情報だけに絞る

B:”オフライン環境下”をうまく利用して、時間を有効活用する


↑ザッとこんな感じ(となる予定)だ。

それでは早速、「A」からご覧いただこう。



■■■A:断片的な情報から”無駄な”情報を排除し、必要な情報だけに絞る■■■


まず、大まかな作業フローを説明すると次のようになる↓


[大まかな作業フロー]

①「Reeder」で断片的な情報を収集する

②「Reeder」の”お気に入り登録”で1回目の情報の絞り込みを行う

③「Read it later」に1回目で絞り込んだ情報を飛ばす

④「Read it later」で2回目の情報の絞り込みを行う

⑤「Evernote」2回目に絞り込んだ情報を飛ばす

⑥「Evernote」で情報を分類するときに3回目の情報の絞り込みを行う


↑要するに、各アプリにおいて、1回ずつ情報の絞り込みを行うという流れだ。


ちなみに、①、②については、前篇 でもお伝えしたやり方なので、詳しい説明は割愛させていただく。


(中篇では、③、④をメインにご説明させていただく。⑤、⑥は後篇に回そうと思っている)


「なんだか、面倒くさそうな作業だな。」


・・・と思われた方、


↑実はこの流れは、「非常に重要」であるので、はじめにそのことを認識していただきたいと思う。


これは私自身の実体験だが、「Reeder」と「Evernote」アプリを使いはじめのときは、必ずと言っていいほど、情報の収集量が”無駄に”多くなることだろう。


”無駄に”


と言ったのは、自分がこれから使うであろう、情報の種類や量が最初は掴みきれず、とりあえず、何でもかんでも情報収集してしまいがちになることが想定されるからだ。


(私自身、↑この点には細心の注意を払いながら情報収集をしていたのだが、気が付いたら”無駄な”情報をたくさん集めていた・・・ちなみに、ここで言う”無駄な”情報とは、具体的なアウトプットの方法がイメージできない、興味本意で収集してしまった情報のことを指す


そこで、この”無駄に”情報収集することを「ストップ」してくれるのが、次に紹介する「Read it later (Pro)」だ↓


iPad for life


↑このアプリの概要を簡単にお伝えすると次のとおりだ。



【「Read it later (Pro)」の概要】


・「Reeder」と同期できる

・”オフライン環境下”でストックした(ウェブサイト)情報を閲覧できる

・「Evernote」と同期(※)できる


※ 「Read it later (Lite)」版だと、「Evernote」との同期はできない


このアプリを使用すれば、洪水のように溢れる情報を、一旦「ストップ」させることができる。


では実際に、「③」の作業フローから実際のやり方をご説明しようと思うが、その前に”「Read it later (Pro)」のアカウント登録”の作業だけは済ませていただきたい。


参考までに、アカウント登録の作業フローについても簡単にご紹介しよう。


1.「Read it later (Pro)」を立ち上げ、「Create a List」ボタンをタップする↓


iPad for life


2.「CREATE A USERNAME」と「PASSWORD」にアカウントを新規登録し、右上の「Signup」をタップする↓


iPad for life


3.すると、トップ画面に戻り、新規アカウントが登録される↓


iPad for life


↑ここまでの作業が完了したら、先程の「③」の作業フローからはじめていただきたい。


では、続きをお伝えしよう。



【③(「Reeder」アプリから)「Read it later」に1回目で絞り込んだ情報を飛ばす】


1.まず、「Reeder」を立ち上げて、以下の画面の状態にし、右上の「メールボックス」ボタンをタップする↓(この画面の状態にする方法がわからない場合は前篇 を振り返って欲しい)


iPad for life


2.すると、「Reeder」と連携可能なアプリ等の一覧が表示されるので、「Read it later」ボタンをタップする↓


iPad for life


3.続いて、Read it laterの「Username」と「Password」を求められるため、↓


iPad for life


4.先程の「Read it later」において、新規に登録したアカウント(「CREATE A USERNAME」と「PASSWORD」)を入力し、「Send」ボタンをタップすると、「Reeder」⇒「Read it later」へRSSフィードの記事データが送信される↓


iPad for life


5.その後、再び「Read it later」を立ち上げて、サインインをしてから、↓


iPad for life

6.「Reading List」メニューを選択すると、「Reeder」⇒「Read it later」へ転送した”記事データ”が受信されていることを確認することができる↓


iPad for life


↑このように、「Reeder」と「Evernote」の間に、「Read it later」を一枚かませることで、洪水のように溢れる情報を、一旦「ストップ」させることが可能になる。


ちなみに、「Reeder」⇒「Read it later」に記事データを飛ばすときの注意点は、できれば「1日以上」の時間を空けてから行って欲しい。


なぜなら、「1日以上」の時間を空ければ、本来は”無駄に”なるであろう情報についても、十分に精査した上で、データ送信するか否かを判断できる機会が生まれるからだ。


「Evernote」は使い方が多種多様であるため、できればこのような方法を取ることにより、事前に取り込む情報をセーブしておきたい。


(↑これについては、「Evernote」利用者であれば、痛い程わかる話だと思う。)



■■■B:”オフライン環境下”をうまく利用して、作業機会を見い出す■■■


【④「Read it later」で2回目の情報の絞り込みを行う】


さて、「Reeder」と「Evernote」の間に、「Read it later」を一枚かませる理由として、実はもう1つ重要な理由がある。


それは、「Read it later」をうまく活用すれば、地下鉄だろうが、圏外のエリアだろうが、”オフライン環境下”で、「Reeder」により取得した情報をじっくり読むことができるようになり、時間の有効活用ができるのだ。


こうした、”オフライン環境”が利用できれば、情報の絞り込みを行う機会も自ずと増えるというわけだ。


では実際に、どのような流れになるのかをご覧いただこう↓


1.先程の「Reeder」⇒「Read it later」に受信された記事データ(未読リスト)をタップすると、↓



iPad for life


2.ご覧のとおり、ウェブページ(に見せかけたオフライン画像)が表示される↓(この画像がオフラインにより閲覧できる)


iPad for life


3.ちなみに、右上の赤枠部分の「✓」マークをタップすると、↓


iPad for life


4.「Read Archive」メニュー欄に、既読リストとして記事データが移動する↓


iPad for life

このように、”オフライン環境”をうまく利用して、情報の絞り込みを行う機会を探って、”無駄な”情報が「Evernote」へ流れ込む前に、しっかりと精査できれば、情報管理がとても快適になるはずだ。


↑この点が、この「Read it later」アプリの特筆すべき、素晴らしい機能(※)の1つであると私は考えている。


※ こうした機能は、他にも「Instapaper」というアプリがあり、「Reeder」アプリとも連携できるようになっている。だが、「Instapaper」は、残念ながら「Evernote」との同期が、今(2010/10/04現在)のところはできないため、今回は不採用とさせていただいた(「Instapaper」に蓄積された情報を、Evernoteのメールアドレスあてに送るという方法もあるが、オフライン環境でEvernoteを閲覧しようとすると、「Instapaper」の画像データは、うまく表示されなかった)。



■■■【中篇】の終わりに■■■


さて、結局のところ【ver1.2】は、3部作になってしまった。


いつもながら、最後まで読んでくださった読者の皆さまには、心より御礼申し上げたい。


長い文章にお付き合いいただき、本当に有り難う。


【後篇】では、「Read it later」⇒「Evernote」への記事データの転送方法と、「Evernote」におけるデータの絞り込み方法等についてお伝えする予定だ。


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