いつもの生活圏にG7首脳が集結したサミットも終わり、かなり久しぶりに「日常」が戻って来た広島


今更名を売るまでもない都市だけに(サミット開催による経済効果)<(世界遺産封鎖&企業活動制約による経済損失)な気がしなくもないが、とりあえず何事もなく終わってひと安心。


厳戒警備のためひと月以上前から全国より徴集されていた警察官の皆さん大変お疲れ様でした。広島にいながら、信号停車で警視庁北海道警福島県警神奈川県警に四方囲まれた時の激レアな緊張感は一生の思い出です( ̄▽ ̄;) 危うくチビるとこでした。


こんにちわ。

全国津々浦々の行楽地に行くには絶好の"一部地元企業限定サミット休暇"も、全く行くあてなく丸っと無駄にしました(T ^ T) IRASです。



そんな"見逃し三振王"IRAS。

ことクルマに関してだけは、NBロドFIAT5004Cスパイダーと機を逃さず計画的かつ衝動的にステップアップし、この春桜約四半世紀かけてようやく最終目標のヴァンテージに到達。イタリアからイギリスへの亡命を果たし、これで晴れてアルファロメオ町内会長の重責からも解放されるバレエ算段だったのだが、マフィアロメオ 広島コルレオーネファミリー脅されてまさかの留任(笑)暴走族しかり、ヤクザ組織しかり、ショッカーしかり。世の中"悪の組織"からはそう簡単には足を洗わせてはもらえない(笑)


という訳で、自分のクルマのお披露目会を兼ね、先日の生口島に続くランチツーリング第2弾自作自演することに。皆さん!もうアルファ乗りじゃないことをひた隠し、アルファオーナーが集うSNSに潜り込んでる仮面アルフィスタの諜報員がここにいます( ̄▽ ̄;) だから脅されて仕方なく・・・笑


5/27(土)

好天に恵まれた、梅雨入り前最後の土曜日。先日、お馬鹿なフ◯テレビが全国放送で広島県だと宣言した岩国市の某コンビニに9時だよ!町民集合!。あまり大所帯になると何かと管理監督者責任問われるので、今回もこじんまり6台11名だが、そこは少数精鋭の濃縮還元キャラ揃い。その存在感とやさぐれたオーラはもはや上弦の鬼クラスで、長閑な田舎町のコンビニが朝っぱらから異様な雰囲気に包まれる。

そして今回も、ほぼ皆さん奥様同伴ドキドキ出勤。まずはお互い、旦那の道楽を許容してくれている寛大な女神(別名:保護観察官)にひと通りご挨拶二礼二拍手一礼をしてから、いざ出発!(神仏はともかく嫁を疎かにすると我々種族は絶滅するからなಠ_ಠ)重低音とガソリン臭を撒き散らしながら国道2号を西へウネウネDASH!187号を北へクネクネDASH! 6台縦列で突き進む。


これがドイツ車やお馬さん系のツーリングだと、大抵一人か二人は勘違いしてドミニク・トレット化する輩が出て来そうだが、旧車も多い我が町内会は節度ある不良の社交場なので、終始安全速度でゆったり巡航DASH! ただ、対向車のドライバーも地元の御老人も思わず二度見する超個性派揃いの車列に混ざると俺だけ普通のクルマに見える。まあ俺はもうヤンチャ卒業して立派に更生したからな。他の反社の方々とは違うのさ( ̄▽ ̄)ハッハッハ

そんな、ちょっぴり不良OB感醸し出してのカルガモツーリングDASH!を楽しみながらひた走ること45分。到着したのは錦町の山間にある山賊砦。ご存知ない他地域の方に一応説明しておくと、正しくは「いろり山賊」と言う山口東部&広島西部民なら誰もが知り誰もが1度は訪れた事がある食事処(ウチは行った事ないけど)いくら中国地方がクソ田舎とは言え、さすがにもうリアル山賊はいない・・と思う( ̄▽ ̄;)たぶん

そんな山奥に聳える茅葺き家屋の前に濃い面々が勢揃い。いやー俺のV12マジかっけぇラブラブ(T ^ T)とかはさて置き、いよいよ広島在住23年目にして山賊デビュー!バレエ・・かと思いきや、開店時間になってるのに皆さんなかなか店に入る気配はないし、明らかにおっさんの数が足りないಠ_ಠ ん?どした?どこさ行った?

不審に思い様子を見に行くと、珍しく先輩方がみんな真面目な顔して(失礼)K川先輩ジュリアのトランクの中覗き込みコソコソガサゴソ。もしかして、サービス精神旺盛な先輩の仕込みサプライズで、トランクから広島ローカルアイドル「低燃費少女(え?ご存知ない?ಠ_ಠ 大丈夫、安心して。広島でも誰も知らんから)でも出て来るのでは!?と期待したが、どうやらそんな雰囲気ではなく・・・


ガソリンが漏れとる

はい?( ̄▽ ̄;) まさかの本物サプライズ

クルマも人も歳重ねるとお漏らし汗はよく聞くけど、素人が考えてもガソリンはヤバげ。これが自分のクルマだったら即テンパってJAFと間違えJTBに電話するとこだが、そこは百戦錬磨&筋金入りのアルフィスタさんクローバーいやー最近えらい燃費悪いと思たら漏れとったんやなぁ。まあ、あるあるやね( ̄▽ ̄)さ!飯行きましょう!」と満面の笑みでレッツゴー三匹ランニング 幸いトランク内から燃料タンクのボルトを締め込むと漏れは収まったが、やっぱこのくらいデカい器じゃないと旧車には乗れないのだと再認識した。

K川先輩、大事に至らない事を祈ります汗

気を取り直し店内に入ると、そこはプチ無限城。突然、爆音と共に大挙して押し寄せた一同にも全く怯む事なく、元気に注文を取る威勢のいいおばちゃんを、心の中で勝手に「無惨様」と呼ぶ。我が家はなにぶんこれが山賊初体験なので完全にテルマエロマエ状態だが、そこは心配御無用プロの山賊評論家(山賊営業本部の主任スタッフ説あり)S本先輩のオススメに従って注文しとけば間違いないグッド!



ただ悲しいかな、ウチら夫婦の胃の大きさは自治会費の集金封筒サイズ(T ^ T) 朝飯抜いて来たにも関わらず、名物「山賊焼き」「山賊うどん」に「焼豆腐」「田舎ぜんざい」四品を嫁と2人で分けてもあっさり満腹で、ランチメニューを満喫するようなキャパなし(T ^ T) 嗚呼、この燃費の良さ、頑張ってもせいぜい6km/㍑しか走らない愛車に分けてあげたい。

そんな食事中の話題はもっぱら新参者アストンのお話。同好の士である4C乗りO本先生の「アストンはどんなです?」の問いに、皆さんの視線が冴えない亡命者に一点集中。でも・・昔は口先だけは立派で鳴らした俺も最近は老化のせいかめっきり言葉が出なくなり・・頭の中では「ヴァンテージはアストンのモデルラインでも一番サーキットユースに振ったクルマやけど、それでもやっぱりGTっすね。4Cと比べると全ての入出力がしっとりした感じで明らかに扱い易いし運転しとっても疲れないです。シングルクラッチなんで特に低速域でのシフトアップのギクシャク感は古さを感じるけど、パワーの出方は意外にシルキーやし、NVHも程良い遮音レベルで官能的なサウンドは聞こえるけどちゃんと話も出来ますよ。荷室容量もあるし、ヤンチャさもありながらロングツーリングも難なくこなす懐の深さを感じるっすね( ̄▽ ̄)」とド素人が偉そうに長々語ってるんだが、口から出てきた言葉は・・・

楽。以上。(どんだけ端折んねん!)

ちゃんとしたインプレコメントを期待していた一同の間に明らかに(なにそれ…ಠ_ಠ)な空気が漂う。歳はとりたくないものだ(T ^ T)


でもそこは優しいO本先生が「でもやっぱアストンいいですよねー。007観てるとホントカッコいいですよねー」と場の雰囲気を取り成してくれたのだが、俺の「あー007、まだひとつもちゃんと観たことないんすよねー」と言うKY発言に今度こそ場が瞬間冷凍雪の結晶 遂に堪忍袋の緒が切れたむかっO本先生に、いかに007シリーズ(特にダニエル・クレイグ作品)が秀作なのか?これを観てない事でいかに人生損してるか?を延々説教されたえー(笑)


スンマセン、勉強しときます( ̄▽ ̄;)>

元々ブランドは関係なく個々の車種に憧れるドキドキタイプだけど、ことアストンに乗るにはあのスパイ映画を避けては通れないようだ。


正座しての説教(笑)が終わり店の外へ出ると、我々の車列を興味深げに物色する白髪のご老人と激渋のモーガン4/4Σ( ̄□ ̄ノ)ノ 思わぬ名車のご登場に色めき立つ町内会イレブンは、まるで蜜に群がるカブトムシの如くわらわらとクルマを取り囲む。なんせモーガン。某ヒミコみたいなパチモンとは訳が違う。

聞けば岩国から来られたご夫婦で、これまでこのモーガンで全国を旅して来られたとか。その旅程を示すような、リアに惜しげもなく据え付けられたスーツケース(お父様から譲り受けたというかなり高価な年代物)のヤレ感と旅の記憶たるバッジ達がもうカッコイイのなんの(T ^ T)これほどハイセンスな高齢者マーク車両は未だかつて見た事がない。

そしてモーガンと言えば伝統の木製フレーム。マットを捲れば木ならではの年輪も見えるとオーナーさんが見せてくれたのだが、なんと女性陣の熱量メラメラ予想以上(笑)どれどれ?ಠ_ಠと俺も覗きに行ったのだが敢えなく嫁のケツ圧に弾き返されたドンッ( ̄▽ ̄;) 恐るべしモーガン。やる奴だ。

滅多に拝む機会のないエンジンには一見して随所に独自の手が加えられてたが、ひとつひとつ丁寧に説明して頂いてもメカ音痴の俺にはちんぷんかんぷんにこにこぷん。「ほー!そうなんですか!」と感心する先輩方の横でさも自分も理解出来てるような顔してたけど、心の中ではずっと(今の芸能界で誰が一番タイプやろ?)なんて事を考えてました。皆さん、一体どうやったらフツーにメカの蘊蓄語れるようになるんですか?ಠ_ಠ 

突発性モーガン熱症メラメラメラメラがひと段落すると、もう1台の英国車が井戸端会議の次のアジェンダ。開くモンは全部開けて、代わる代わる鑑賞会&試座会。いろんな意味でアルファとは思想が異なるクルマだけにちょっとしたパンダ状態だ(カラーリング的にも)笑。

そして、、、

先輩A「これブレーキ、カーボンやね!

え?そうなんですか?( ̄▽ ̄;)

先輩B「えー?カーボンなん!?

なんかそうみたいですよ( ̄▽ ̄;)

さすがエンスーの先輩方。

オーナーより詳しい

納車点検時に、水滴ついて曇るランプ(あるあるの持病)の交換は片側20万、295/30/R19のPゼロ・コルサは交換すると4本で60万と言われて急性心不全絶望おこしかけたのに、加えてブレーキもカーボンセラミックってか(T ^ T) 6㍑で税金も高いし、あと4年で13年の壁も超えるし、優秀な政治家先生達のおかげで何10年頑張っても給料上がらんし、こら悪事に手を染めるしかないなಠ_ಠ


山賊砦の前でひとしきりクルマ談義で盛り上がったら、昼飯時になって他のお客さんが増える前にツーリング後半戦DASH!スタート。 六日市ICから吉和ICまで高速クルーズして女鹿平温泉・クヴェーレ吉和へ向かう。

女鹿平スキー場の麓にあるこの施設を訪れるのは、就職して広島に来た年に同期仲間と滑りに来て以来。生まれも育ちも九州で、人生のスキー歴は高校の修学旅行での4時間のみと満足にボーゲンも出来ない俺を「大丈夫!わたしが教えてあげるドキドキ」と言葉巧みにリフトに乗せ、上に着いた途端に「ハイ、さっさと滑る。コケても、止まっても跳ね飛ばすからそのつもりで」とベタ付けで麓まで追いかけられた時の恐怖と背後から迫るアルカイックスマイルは今でも思い出すだけで膝が笑う。

え?誰かって?ಠ_ಠ うちの嫁だよ。

今でこそ煽り運転もメジャーになったが、"煽り"の先駆けは間違いなくあの人だಠ_ಠ


ただ、そんなトラウマも銀河系の彼方に吹っ飛ぶ出来事が待ち受けていたのはこのあと。

ほんとにあった怖い話。

到着した駐車場には「あ、待ってたよ〜パー」とばかりに、誰よりよく知ってるプロトタイプイエローの4CスパイダーΣ( ̄□ ̄;)!!ウソやろ・・。よく見るとカーボンフルオプの107th仕様ではなく標準的なスポーツパッケージだから、もちろん東京送りにした俺の4Cではないのだが、にしてもこんな事ある?( ̄▽ ̄;) たまたま来た場所にピンポイントで同色の4Cスパイダーて・・・もはや縁があるとかそんなかわいいレベルやなく恐怖やわ汗お前、チャッキーかよ。誰か稲垣吾郎呼んで来て!

やっぱり黄色号と縁があるんじゃねー

思わぬサプライズに盛り上がる周囲を他所に俺だけは全身鳥肌。怖いわー(T ^ T)呪いやわー。例の修復歴云々のドタバタがあっただけに、青空の下のさわやかショットにもなんか得も言われぬ緊張感が・・・( ̄▽ ̄;) くわばらくわばら。人もクルマも別れ方を間違えると泥沼化するので、みんなも気をつけよう!

とは言え、これも確かに数奇な巡り合わせ。出来ればそんな4Cスパのオーナーさんにもお会いしてみたかったが、いつお戻りになるかも分からないので、ひとまず一同カフェ(ウッドワン美術館併設のカフェ・マイセン)に移動してお茶タイムコーヒー

女性陣がみんな大人の珈琲ゼリーを注文する一方、「いちごスムージーの人はぁ?」の掛け声に男性陣ほぼ全員元気一杯 ハイ!と挙手パーパーパーパー(ジェントルなS本先輩だけはマイセンカップで頂く貴族ブレンドコーヒーそう、我々は童心を忘れないグッド! てかさ、そもそも俺らに大人の分別なんかあったらクルマ道楽の沼になんかハマってないからね( ̄▽ ̄;) 高い金出してことごとく2人乗りとか正気の沙汰じゃないやろ(笑)

店内でそんなどーでもいい話をダラダラしてたら、窓の外を聴き慣れた1.75㍑直4ターボが走り抜ける音DASH!と、ゆっくりと入口ゲートを抜けて行く黄色い4Cスパイダーの後ろ姿。

あ、逃げられた(笑)

きっとオーナーさんはレストランの中かどっかから、突然現れた謎の軍団に愛車が囲まれる一部始終を見てて、賊が居なくなった隙を狙って脱出したんやろなー( ̄▽ ̄;) 俺でも間違いなくそーするわ、だって怖いもん。

と言う訳で、二代目黄レンジャーさんとの交流はまたの機会の楽しみにして、今回の第2回ランチツーリングはここにて閉幕&流れ解散。前回にも増して多くの町民の皆さんに参加頂き、思わぬ出会いにも恵まれ、胃も心も満たされる楽しい一日となりました。

御参加頂いた皆様

ありがとうございました!



ただ、季節はこのあと梅雨あめを挟んで暑い夏晴れへ。環境改善した俺はともかく、エアコンなどないストイックなモデルにお乗りの先輩方は、ツーリングが文字通り命がけのデスロードとなるため、次回ランチツーリングはもみじまでお預け。もう飽きて月一定例の町内会には誰も来なくなった今、秋までの空白期間を埋める何らかのプチ交流の場を企画せんと、先輩方はみんなお歳やし、秋にはツーリングどころかお互いの事を覚えてるかどうかも怪しいぞ?


なんか考えよう。


[了]