ども

今日は音楽会でした

うちのクラスはずっと入賞を目指して取り組んできた

そして何より

そんなクラスの為に一生懸命頑張ってくれた

指揮者

それは同時に俺の好きな人

日に日に上達していく彼女の指揮を毎日朝練で見るのが日課だった

それでも練習に来てくれない男子に苛立ちを覚えていたのも事実

どうして彼女の頑張りに応えてあげようとしないのだろう?

こればっかりだった

しかし、その男子たちだって県大会を目前に控え

部活動に打ち込むのも分かる

だからこそ自分の中で葛藤があった

それならどうするか

自分が声を出すしかなかった

しかし、「絶対音痴」を持つ俺が

過去に違うパートで歌っていた曲を

パートを変えて再び歌うなど不可能な訳で・・・

そう思うとどうしても他の歌える男子の声を聞きながら

歌うしかない

しかし、彼らは練習に来ない

苦悩だった

結局なんとかは歌えるようにはなったのでよかった

そして今日の本番

朝のほぼ全員参加の練習は完璧かつ凄かった

これなら彼女をステージに上がらせてあげる事が出来る

そう思っていた

しかし本番

自分達としては手応えはあった


しかし、負けた


一年生に負けた

あの時の彼女の顔は忘れられない

嘘でしょ・・・

俺は本当に悔しかった

あれだけクラスの為に頑張ってくれた彼女を

ステージに上げてあげる事が出来なかったのだ

賞状を受け取らせてあげれなかった

彼女がいたからここまでの合唱になった

彼女がいたから自分は嫌いだった合唱と向き合う事が出来た

本当に悔しい

こんな自分では彼女に想いを伝えるなど

あつかましい

今日はこのまま悔しがらせてもらう