ビグアナイド薬

肝臓や筋肉に作用して、エネルギー消費を向上させます。
少量のインスリンでも効率的に血糖値を下げれるようにします。
後述のアクトスと共に「インスリン抵抗性改善薬」に分類されます。


この薬にはたくさんのメリットがあります。
①歴史が古くて安い!
②(通常)低血糖にならない!
③(特に肥満患者さんの)心筋梗塞をしっかり減らす!


このお薬は有効性が高いため、
2010年に発売されたメトグルコは、
従来商品のメルビンと同じ成分「メトホルミン」でできていますが、
以前の3倍まで内服することが認められています。


この薬のメリットはUKPDSという研究で一躍注目されました。(特にUKPDS34)
さらにUKPDS80では、10年後までその効果が持続することが示されています。


作用
このお薬は筋肉や肝臓での糖や脂肪の燃焼を促進し、
インスリンの効果を高めます
また、余分なブドウ糖の産生を抑える効果もあります。
このような肝臓や筋肉に対するさまざまな効果により、
インスリンの効果を高め、血糖を下げる作用を有します。


↓ビグアナイド薬の作用のイメージ&薬の見本
糖尿病を理解して ストレスフリーな毎日を!

副作用
飲み始め、増量時は消化器症状(嘔吐、下痢、便秘など)が起こることがあります。
ごくまれに乳酸アシドーシスという副作用が起こりえますので、
強い気分不快や吐き気があるときは病院を受診してください。


注意事項
このお薬を内服しているときはお酒の多飲は避け、
脱水症状になりやすい時(風邪をひいて下痢・嘔吐時など)は内服をやめてよいでしょう。
飲み忘れた時には、時間が近ければ気づいた時にすぐ飲んでも大丈夫です。
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