真夜中ですが、非常に腹立たしい記事を見つけたのでプンプン



「福島原発のリスクを軽視している」 「安全説」山下教授に解任要求署名
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110614-00000005-jct-soci



”福島第1原発から放射性物質が放出されて続けている問題で、一貫して「安全・安心説」を唱えていると受け止められている識者が、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーの山下俊一・長崎大学教授だ。1年間に許容される被曝量として「20ミリシーベルト」という数字が議論になるなか、山下氏は「100ミリシーベルト以下のリスクは分からない」との立場を崩していない。これが「リスクを軽視している」と批判を浴びており、NGOは、解任を呼びかける署名活動を始めている。

 山下氏は、長崎市生まれの被曝二世。1991年から約20年間にわたって、チェルノブイリやセミパラチンスクでの被曝者治療に携わっている。05年から2年間は、世界保健機関(WHO)のジュネーブ本部で放射線プログラム専門科学官を務めている。福島県の放射線リスク管理アドバイザーには3月19日に就任し、県内の講演会で「放射能を『正しく恐れる』ことが大事」などと説いている。

■「年間100ミリシーベルト」の評価

 山下氏に対して解任要求をしているのは、FoE Japanやグリーンピース・ジャパンなどの環境NGO。6月10日に菅首相や佐藤雄平福島県知事に宛てた要請文の中で、(1)特に放射線量が高い地域において、避難・疎開・夏休みの前倒しを促進すること(2)子どもを含む県民の内部被ばく検査の実施、など4項目を要求。そのなかの一つに、山下氏の解任が入っている。要請文では、

  「低線量被ばくのリスクを軽視し、『100ミリシーベルトまでは、妊婦も含めて安全』との言動を福島県内で繰り返しています」

と山下氏を批判。署名活動を7月6日まで展開するという。 (以下、略)”




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長い記事なので、途中で切ります。記事を読む限りでは、山下氏は『科学者としては』何も間違っていないように見受けられます。特に紹介されているこの発言;



”100ミリシーベルトで、5人くらいがんのリスクが上がることが、長年の調査結果で分かっている。100ミリシーベルト以下は分からない。明らかな発がんリスクは観察されていないし、これからも、それを証明することは非常に困難”



彼は安全だ、ということを言っているのではなく、科学的に明白な危険があるとする証拠、データがない、ということを言っているだけに聞こえます。もし、批判するならば、例えば「・・・というデータがあるが、それについてはどう考えるのか?」と問うことは出来るでしょうし、そうした問いに対しては山下氏は答えるでしょう。当たり前のことですが、科学者は十分なデータがないことについては、「分からない」というしか出来ません。それが科学の限界です。推測、推論を立てることは出来るでしょうが、それは飽くまでも、「想像の話」でしかないのです。



結局、こうした批判をする人たちは「批判の相手先が間違っている」ということに尽きます。科学者が科学者としての発言に終始することを批判しても、それは単なる感情論でしかなく、全く意味が無いことです。



(危険だという)科学的に十分な証拠、データは無いが、予防的措置として、どういう政策決定を行うか?は、政治家の仕事です



グリーンピースなどのエセ環境運動家たちは、単なる政治的扇動のための活動を行っているのであって、社会的にはマトモな人たちではありません。反捕鯨運動などを見れば、それは明らかでしょう?