一貫して厳しく批判しているが、いい加減、時間が限られてき始めている。




国債保有、年末に銀行券残高を超過へ=日銀

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120508-00000108-reut-bus_all



”日銀は7日、これまでの累次の金融緩和措置によって、日銀が買い入れる長期国債の残高が、今年末にも銀行券発行残高を上回る可能性があるとの試算を公表した。

日銀では、長期国債購入にあたり、保有残高を銀行券発行残高の範囲内とする、いわゆる「銀行券ルール」を定めており、大量の国債保有が財政赤字の資金繰りを支援する「財政ファイナンス」と受けとめられないよう、「細心の注意を払っていく必要がある」としている。

国債保有残高は、日銀が従来から実施している成長通貨の供給を目的とした国債買い入れオペと2010年10月に創設した資産買い入れ基金での保有分を合算したもの。国債買い入れオペでは、月1.8兆円の国債を購入しているが、残存期間などの仮定を前提に、2012年末の残高が約68兆円になると予想。基金は年末までに24兆円まで長期国債の残高を積み上げていく計画で、合わせて年末の長期国債残高は約92兆円に達する見通し。一方、銀行券発行残高は、直近3カ月の平均的な伸び率(前年比プラス2.3%)で増加するとの仮定で、年末に約83兆円を見込んでおり、残高が逆転することになる。

日銀では、国債買い入れオペで購入する長期国債について、金融調節の機動性の確保や財政ファイナンス目的でないことを明確にするため、銀行券発行残高を上回らないとする銀行券ルールを定めている。長めの金利の低下を促すことを目的とした基金による買い入れ分はルールの対象外だが、日銀のバランスシート上で保有することに変わりはなく、基金分を含めて国債残高が銀行券残高を上回ることで、ルールの形骸化を指摘する声もある。

白川方明総裁は4月27日の金融政策決定会合後の会見で、先行きの国債保有残高が銀行券残高を上回る可能性に言及し、日銀の国債買い入れは「金融政策の目的遂行のために行っている」と述べ、「日銀が財政ファイナンスを行わないという、私どもの言葉を信用してほしい」と財政ファイナンス目的ではないことを強調した。”



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景気回復や、いわゆる”デフレ解消”(それ自体、問題であることは以前から指摘している通りだが)を、もっぱら日銀による資金供給に押し付け、まともな経済政策を欠いたままの状態である。



特に、いわゆる”ブタ積み”を強要し、徒に通貨供給量を増やせと主張するインフレターゲット論者たちの無責任さ、は目に余る。



当たり前の話だが、どこの国でも:




中央銀行の通貨供給量には限界がある。




この上限に達したとき、日本経済は終焉する。