あきひこのブログ

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山王(さんのう)のえきをおり、しばし電車見物。かいさつすぐよこのガードしたからガードのうえをいきかう電車をみるのはまことにおもしろい。電車がわがみにおおいかぶさってくるようだ。また、ほっからちょっときたにいったとこの、中川運河東支線にかかる西日置橋(にしひおきばし)から、鉄橋をいきかう電車をみるのはまことにたのしい。あおい鉄橋にあかい電車がはえる。


さて、まちあるきだ。電車にのったりみたりするのもいいけど、えきをおりてまちあるきをすることもだいじなことだ。えきのまわりの土地はじゅうぶんに活用されとるか、みせはどれぐらいあるか、えきがにぎわいの中心になっとるか、まちにとけこんどるか、まちなみはおちついたものであるか、むかしのにぎわいをどっかにみることができるか、などなどのことを、あるいてみてかんじてみるだ。


鉄橋からふりかえって西日置橋からひがしがわをみてみる。えになるふうけいだ。おおきなビルもいくつかたつ都会のなかに、みどりにふちどられたはばのひろいみなもがしずかにわけいっていっとる。はばのひろいみなものつきあたりには、由緒ありそうな2本の塔がたっとる。


20160610_095545 中川運河東支線(ひがしむきにさつえい)
△ 20160610_095545 中川運河東支線(ひがしむきにさつえい)


2本の塔のとこまできた。水門か。


20160610_100155 松重閘門(ひがしむきにさつえい)
△ 20160610_100155 松重閘門(ひがしむきにさつえい)


水門のうらがわはつちでうめられとって、ほっからはんたいむきに西日置橋のほうをながめてみると、ほのすぐむこうの鉄橋をまたミュースカイがわたっていくのがみえる。


20160610_100422 松重閘門(にしむきにさつえい)
△ 20160610_100422 松重閘門(にしむきにさつえい)


また、ほのおくがちょっとした公園になっとって、ほの一角になにやら説明がきがある。おお、この水門、松重閘門っていうのか。くわしくよまあっておもったとこで、しろいおおきないぬをつれたおじいさんがちょうどやってきて、説明をはじめてくれる。


20160610_101831 松重閘門 - 説明がき
〔かくだい〕


「この中川運河東支線は南北に平行する中川運河と堀川をむすぶためにつくられたもんだけど、堀川はたかい位置にあって中川運河は海抜ゼロメートルのひくい位置にある。高低差があってほのままじゃふねのいききができん。ほいで、この松重閘門でふねを上下させていききさせとっただ。堀川から中川運河にいくときを例にとって説明すると、まず、中川運河がわの水門をしめて松重閘門の水位を堀川の水位にあげて堀川からのふねをいれる。つぎに、堀川がわの水門をしめといたうえで、中川運河がわの水門をひらいてやって水位を中川運河の水位にさげて中川運河にいけるようにする。水位をさげとるあいだ、ふねが水流にながされんようにつなをかけとくためのわっかがほこにあるだら」


おおーっ! パナマ運河じゃん!


「むかしはみんな舟運(しゅううん)だっただよ。トラックなんかおおきなもんでも4トンしかあやへんくて、みんなふねではこんだだよ。とりわけ木材の運搬がさかんだった」


なるほど、笹島貨物駅と名古屋港をむすぶ中川運河、名古屋のまちを南北につらぬく堀川、このふたつをつなぐことで縦横無尽に物資をはこぶことができただ。


「ほいから、伊勢湾台風の被害がおおきかったことでもわかるとおり、名古屋はゼロメートル地帯もおおい。中川運河のみずがあふれんように、こっからみずをかいだしてほのみずをふてるための、直径30メートルものおおきなトンネルがこのひがしがわに南北にほってあっただよ」


ほー、ほんなことまで。


「おれがちいさいころはなあ、てすりもなんにもない水門のうえをあるいて学校のいきかえりをしたもんだよ。あぶないことをしとったもんだ」


おじいさんのはなしは、まんだまんだつづく。おれのやすみは午前中だけで、ひるからのしごとのためには、まあ電車にのらにゃいかん。うしろがみをひかれながら、山王のえきにもどった。


松重閘門の地図
〔かくだい〕




(さんこう)