試合後 約1週間がたった今、まだまだ世論は騒がしいですね。


先日、反則連発の大毅にライセンス停止1年
亀田父 史郎に セコンドライセンス無期限停止が言い渡されました。


『玉を打て』やら『肘で目を狙え』が波紋を呼び。

試合も、サミング、タックル、バッティング、すくい投げのオンパレード。。。


処分は致し方ない結果でしょう、、、


正直ここまで荒れる試合になるとは予想してなかったです。



試合を振り返ると、
初回から足を使って、自分の距離を保つ内藤に、
亀田がガードを固めながら追う展開。


序盤で勝負は見えてましたね。

大毅は、攻撃の大部分が左フックのみ。

距離を詰めて、左のボディーブロー。
ガードが下がったところに宇宙一と自称する左フックをぶち込みたかったはず。。。



この単調な攻めはもちろん内藤には通用せず。
ボディーブローを放とうにも射程距離に相手がいない。

バカの一つ覚えのように、左フックを振り回すのみ、、、


これでは、勝てませんね。


頭から突っ込んで行って、内藤の古傷を開かすも、
出血はTKOになるほど流れず。


距離が縮まって、クリンチからブレイク。
何故か大毅が首をかしげるw


そんな序盤でした。。。


中盤にかかると、
左フックのみの単調な攻めを見切った内藤が、
足を止めて、上体のウェービングで大毅の強打を空転させる場面も多くなりました。


大毅も時折、お兄さん譲り?のノーモションの右ストレートを当てるも単発で終了。


自称宇宙一左フックに比べ、右のパンチは素人目にもあまり上手ではないと感じました。


ボクシングの世界には
『左を制するものは、世界を制する』という有名な言葉がありますよね。


デビュー2年弱の大毅ですが、謎の外国人選手(無名もしくは肩書きがホントかどうか疑わしい)相手に、
ほぼ左のみで勝利してきました。
その時に言ったセリフが、
『この程度のレベルの相手には、左だけで十分やーーー』と、、、、


単純に右が、打てないんじゃないか??
もしくは、スゴクヘタなのでは?と疑っておりました。


そもそも、『世界を制する左』とは、
基本に忠実なジャブであり。


ジャブでリズムと距離を測り、
右ストレートに繋げるワンツーがある訳で、、、、


さらには、勝負どころで多彩なパンチを放つコンビネーションがあるわけです。


右も不恰好なパンチで、左ジャブも打てなきゃそりゃ勝てないだろう。


至上最年少チャンピオンを目指すのいいけど、
宇宙一パンチを生かすパンチやフットワーク。

フィニッシュブローへの布石を学ばずして、世界は獲れない。


今回は、負けるべくして大毅は負けたと思います。



皆、亀田をヒールにして、叩いているけど。

そんな未熟な技術しか持ち合わせていない選手が、
世界チャンプ相手にフルラウンド倒れずに戦い抜いたことは、
的ハズレであるかもしれないが、

自分は豊富な練習量の賜物ではない?と評価しています。


史郎の指導方法では、大毅はこれ以上伸びません。。。

協栄ジムには、他にも素晴らしいトレーナーがいるはずだし、
1年後、きちんと基礎を学んで復活して欲しいです。



あと、反則に関してですが、
もちろんやってはいけない事だし、
非難に値するとは思います。


ただ、ボクシング界では、古くから反則を巧みに使う
外国チャンプの前に散った日本人チャレンジャーがたくさんいたと思うんです。


さすがにタックルやすくい投げはやりすぎだけど、
サミングや偶然を装ったバッティング、ボディーを狙ってるように見せたローブロー、、、


試合中にレフリーに見つからなければ、
それも技術の一つではないかと思います。


貧しい国に育ち、自分のコブシのみで家族を養っている外国人選手。
手段を選ばずに勝ちにコダワル。。。。

負けたら、すべてを失ってしまう恐怖感との戦い。

その中で生まれる、勝利への執着心!


きれいなボクシングが一番いいけど、
なんとしてでも勝とうというハングリーさ。

いままでの日本人ボクサーには、あまりいないタイプだなと、
大毅の反則を見てて思いました。


そこまでして勝ちたいんだ~と、不謹慎ながら感心している自分がいました。


タックルとすくい投げで3点減点された最終ラウンド。

もし内藤が冷静さを失って、右のガードを下げた瞬間。
宇宙一パンチが炸裂www


限りなくゼロに近いその可能性に、賭けるしかなかったのかな。
それで勝っても、世間は許さなかったと思うけど。。。


そんな結果だったら無効試合になりそうか・・・


TBSは、またしても苦情の嵐だったようですが、
高視聴率が取れたわけだからいいんでしょ?


日本テレビかフジテレビが、中継してたらまた違ったのかなぁ?





辰吉や鬼塚が活躍していた10年くらい前。

まだまだ日本人はボクシングで熱くなっていた。



畑山あたりを最後に、

世界戦ですら深夜に録画放送、、、




そんな世間の目を、ゴールデンで引き戻したのは、

亀田一家を引き戻したTBSの功績だと思うけど、

大毅は、兄貴の二番煎じであり、

実力の伴わない作られたヒーロー(ヒール?)の域を抜け出せなかった。。。。




注目されるあまり、

JBCも試合ビデオを、検証しなくてはいけなくなった訳で、

この件を、良い反省材料として、

ボクシング界をまた盛り上げて欲しいです。



亀田大毅は、ビックマウスでもいいけど、

圧倒的な実力をここから一年で身に付けて復活することを願います。



宇宙一パンチをクリーンヒットさせることの出来る技術をつけてね♪