日本国内に出回っている輸入車は、
大きく分けて2種類あります。


皆さんよくご存知の通り、
正規輸入車と呼ばれる『ディーラー車』

そして並行輸入車、略して『並行車』


『ディーラー車』とは、
ベンツだったら、ヤナセとかシュテルンなどの正規代理店が、
ダイムラークライスラーと契約して日本仕様して国内に入ってきます。


値段はそこそこ高いですが、
新車保証(メルセデスケア)が3年付いたり、
修理や整備のネットワークが確立されていたりして、
多くの人が、ディーラー車を購入します。


『並行車』とは、
正規ディーラーではない、車業者が本国から直接輸入するものが一般的です。


並行車にも、
何種類かあります。

『新車並行』 (新並→シンペイ)
『中古並行』(中並→チュウヘイ)
『アメリカ並行』(アメ並→アメヘイ)など、、、、

日本国内では、手に入らない『本国仕様』が欲しい!!
となると『並行車』を買うしかないのですが、
(本国仕様の方がパワーが出ていたり、
ディーラー車にMTの設定やオープンモデルが無かったり、、、、)


並行車を買う方のほとんどが、
ディーラー車との価格差を重視する傾向があります。


【以下 ディーラー車=D車と記載します】


D車に比べて、100万円以上安かったりすることもあります。


『100万円安いなら、並行でいいや♪』と思う人も、
多いでしょう。


ここで、安易に並行車に飛びついて失敗する人が多いです。


その例をあげましょう。


1.D車より100万安く買ったが、2年後に下取りに出したら、
D車に比べて下取り金額が130万円安かった。。。。

2.故障が頻発してもう大変、、、、

3.修理してもらおうとディーラーに持っていったら、
作業を断られた、もしくは後回しされた。

4.国内仕様と、部品が異なり、
本国発注したら船便で2ヶ月待ちだった。。。。

5.走行2万キロで買ったが、本当に正しい距離なのか疑わしい。。。。


よくある事例の一部が上記です。


『買うのも安いが、売るときもっと安い!』
『ディーラーに並行を乗って行ったら、冷たい対応をされた』
『部品が無い』
ここまでは予想できますが、


問題は、2と5です。


先ほどあげた、
『中古並行車』だと、色々なトラブルが起こります。

走行2万キロの車が本当は8万キロだったら・・・
ドイツ本国では、ベンツを普通に30万キロとか40万キロとか乗ります。

もちろんきっちりメンテナンスしてですけどね。

『もうすぐ10万キロだから足回りを新品交換しよう♪』とか
『5万キロすぎたから、エンジンマウントを交換しよう♪』とか


ドイツ本国で8万キロ乗った車が、2万キロにメーター戻しして、
日本に輸入されてきたらどうしますか?


もちろん、ボディーの傷はキッチリ治してあります。
もちろん、擦り切れたハンドルは新品交換してあります。


さらには、ボコボコボディーの車を、
白とか黒にオールペイントして、
ブラバスとかロリンザーのコピー品のエアロが組んであります。

そんでもって、20インチのメッキのアルミが履いてあります。


しかもD車より100万円安い!!!!!


危うく買いそうですね♪


実際、買う人もたくさんいます。


でもね。。。。


『安かろう、悪かろう』って言葉がありますよね。

2万キロの車と、8万キロの車の仕入れ値はいくら違いますか???

相場よりちょっと安いくらいで、
お買い得な気分になりますが、実際には、
並行車屋さんに思いっきりボッタクラレテたりして、、、、


怖いですね、恐ろしいですね。。。。


というわけで、安いだけの並行車に手を出すのは、
知識の無い人はやめた方が賢明です。


『おいしい話には裏がある。。。』



あ!
『アメリカ並行』の説明してなかった。

ドイツ車なのに、なぜかkm表示ではなく、
マイル表示のやつね。


『アイツ、アメヘイ乗ってんダゼ』とか言われるのはさすがに耐えられません。。。


結論
『車選びは、お店選びから♪』
『素人は並行車に手をだすな!』

並行車が全部ダメだって言ってる訳ではありません。
ある程度の知識なくして、並行に手を出すと自爆するかもってことです。