住宅街で焼き鳥店を経営。初めは失敗、問題発覚後は大成功!⑤ | 小さなお店のリピート集客術

小さなお店のリピート集客術

小さなお店のリピート集客術

焼き鳥1本50円で商売が成り立つか?


1本10円の焼き鳥を含んだメニュー構成で300人にどのようにオーダーするかをシュミレーションしてみました。その結果、客単価2200円 原価率44% という数字になることが予測ですます。

 

地元の鶏肉を使い備長炭で焼き揚げる焼き鳥が1本50円ならお客様も納得するだろう!


 

客数は月750人を目標に設定。お客様の滞在時間を2時間と考えると750人は妥当な数字です。


客単価2400円×750人=180万円

 

原価率ロスなどを含め42%に設定


宣伝広告費の毎月の予算、チラシ印刷代のみ1枚4.3円×10000枚で43,000円


人件費:店長基本給23万円+目標達成歩合給


アルバイト常時2名で30万円

 

利益297,000円

 


おおざっぱに計算したらこのようになりました。


 

●メイン商品を宮崎地鶏から1本50円炭火焼き鳥に変更。

 

その他の工夫としては

 

・道産みそ焼きおにぎり


・数量限定!地鶏炊き込みご飯


・もぎたて野菜の贅沢サラダ

 

などなど、50円焼き鳥は活字で1行のみのメニューに対して、それ以外のメニューをとにかく目立つようにしました。50円焼き鳥を売り込むのはぽスティング用のチラシだけ、店内のメニューでは50円焼き鳥はなるべく目立たないようにしました。

 

 

50円焼き鳥で客を呼び、店内では他のメニューで単価アップの工夫をしました。出来ない事は、50円焼き鳥のテイクアウト。それ以外は普通の焼き鳥屋さんと何も変わりません。


 

1本120円とかでも十分通用する商品です!


生肉とこだわりの塩、備長炭で焼き上げた焼き鳥を50円で食べることができる。

 


お客様の立場になって考えたときに、これほど嬉しい事はないと思います。

 


 

今までの宣伝方法は、折り込みチラシやタウン情報誌でした。一気に大量の折り込みチラシを投入したこともあります。


落ち着いて飲める雰囲気を作ることが出来なかったという過去の反省点。

 

同じことを繰り返すわけにはいかないです。チラシは、A4サイズからはがきサイズに大きさを変更。小さい方が持ちやすく、伝えたいのは50円焼き鳥だけだったからです。

 


1日500枚のチラシをポスティング。

 

毎日交替で、地図を塗りつぶしながら、コツコツ宣伝していきます。一人一人のお客様が満足していただくためには、必要以上に集まりすぎても対応できません。


だから、コツコツ、コツコツ、今日は3組、今日は5組、今日は1組・・と新規客を増やしていきました。


 

さらに、2つ折りの名刺を作り3回来店でビール1杯サービスのスタンプカードの機能を付けました。


その名刺には、全スタッフの顔写真、メッセージ欄などを加えてみました。スタッフ個人のメッセージをどんどん発信するべきだと考えたからです。「雨の中ありがとうございました!」「宴会の人数決まったら電話下さい090-・・・」などです。

 

チラシと名刺にこだわることによって、本当にシンプルな仕組みが出来上がったのです。


で、売上はどうなったかというと、はじめの3ヶ月は正直赤字でした。赤字でも、手ごたえを感じたので、毎日、コツコツ、チラシをまき、少しの新規客に大きな信用を付けていきました。黒字になったのは5か月目くらいからです。


それ以来、売上が200万円を切ることはありませんでした。この店の話はまだまだ先があるのですが、この辺で完結とさせていただきます。

最後に・・


お店の質はお客様の質とも言えます。


集客や売上だけにこだわったお店を作ってしまえば、お客様も自分の利益しか考えないお人達が集まってきます。
もし、私たちが、利益だけを考えて50円焼き鳥をやったなら、お客様もそれが目的でしか来店してくれないと思います。


お客様の気持ちを想像することの積み重ね、これを習慣付ければ、確実に伝わります。常連も増えます。口コミにもなります。この目に見えない作業こそ、最高の戦略ではないかと考えます。

 


 

最後まで読んでくれた方!本当にありがとうございました!!

私自身が経営した小規模飲食店でのお話です。
 

時間がある方は読んでみてください!

住宅街の10坪焼き鳥店物語:第一話

住宅街の10坪焼き鳥店物語:第二話

住宅街の10坪焼き鳥店物語:第三話

住宅街の10坪焼き鳥店物語:第四話

住宅街の10坪焼き鳥店物語:最終回
番外編【お店の売り文句】

住宅街の10坪焼き鳥店物語:トップ

 

ご相談はwebサイトからおねがいいたします

https://shirooka.net/menu/