私がブログでフォローしている人はそんなに多くないが、
その中でとても文章センスを感じたブログがある。

ブログ名は「宇則齋」または「トリ」さん。

毎回変わる記事の最初の自己紹介文二行を読むだけでも、
面白く博識でセンスがあるw。



●国際的超大企業Amasan Japanの経営者、トリです
(宅配で尼さんの肩を揉みに行く仕事です)。

●令和の文豪・棗僧籍こと、トリです
(代表作は『吾輩は牛(べこ)である』『彼岸過ぎから』『山門』『坊さん』など)。

●伝説の柔術家コンデ・コマドリこと、
トリです(コマドリ姉妹は叔母に当たります)。

●人気SNS・fakebook社CEOのトリです
(厳選したフェイクニュースをお届けしています)。

●人気ビジネスコーチのトリです
(カウンセリングは、現在2年待ちですので、よろしく)。

●日本美術史仏像彫刻専門家のトリです
(トリ目のせいか、お寺でまともに仏像が見えたことがない)。

●演技の背後までズバリと見抜く、
炯眼演劇評論家のトリです(客席では主に寝ています)。

●新進気鋭の国語学者・金田一小五郎こと、トリです
(縄文時代前期の音声言語について研究しています)。

●当代一の美食家・物見遊山こと、トリです
(普段は、主にカップ春雨を食べています)。

●人気コピーライターのトリです
(書類などのコピーをとるのが得意です)。

●今を時めくへップルコンピュータ社の創業者
スッテンテン・ノージョブズこと、トリです
(はい、何のスキルもございません)。

●女性の地位向上を目指す活動を展開する
NPO法人ドモワゼルの代表者トリです
(先日、女衒の疑いで拘留されました)。・・・



このように、
楽しい自己紹介も去ることながら、
久々に笑いそして感動した多くの記事に出会った。

そもそもの出会いは、
私の出した新刊書の感想が、
コメント欄に入った事から始まる。

 

下記はそのやりとり。。


1
>希望のコンサル:定坊さま
こちらへのコメント失礼致します。
ご著書を拝読し、大変感銘を受けました。
管見の限り類書に見ない知見と情熱的エネルギーに触れることができ、
読書を通じてのものではありますが、
このご縁に感謝申し上げます。
御母堂様のお言葉、
そして喜べば~の歌は最高でした。
宇則齋


2
>宇則齋さん
たまたまブログを詠ませて頂いた、
「超カリスマ経営コンサルタントのトリさん」に褒められて大変光栄です。
こちらこそ久々に素晴らしいブログに出会えてワクワクしてます。
ユーモアセンス、ぱないです(お名前はウソクサイさん?)。
いずれ記事をリメンバーさせて下さい。
希望のコンサル:定坊


3
>希望のコンサル:定坊さま
ご返信並びに過分のお言葉をありがとうございます。
ご著書から、知識を知恵に昇華し、
アイディアを誰かの笑顔に変換しない限り、
「儲け」にはならないということを学ばせていただきました。
私ごとき、まことに中途半ぱで申し訳ありません。
尚、名前はご推察の通り「うそくさい」とお読みください。
宇則齋


4
>宇則齋さん
かなり進化発展した解釈有り難う御座います。
尚、雲 國齋さんじゃなくて良かったです。
希望のコンサル:定坊


5
>希望のコンサル:定坊さま
拙解釈をご承認いただき、ありがとうございます。
「お前の目は節穴か」と言われなくて幸いです。
尚、「うん○○さい」も候補として考えましたが、
室町の画聖・雪舟の「雲谷庵等揚」とかぶるので、
使用していませんでした。
やめておいて良かったです。
宇則齋




…そして本日の記事は、

正義の壁


 


私がよく話している、
『真実は裏でつかめ!』とシンクロした内容だ。

私がほとんど新聞や本を読まないのに対し、
彼は普段から相当数の読書量だということを、
読む記事の端々で誰もが感じることだろう。

他のブログ記事を覗いても分かるが、
芸術から小噺、歴史や経済まで多岐に渡っている。

しかも小難しい解説をするのではなく、
皮肉、またはジョークを交えて分かり易く述べている。

今回の記事は私が読むはずもない、
養老孟子さんの『バカの壁』(新潮新書 2003)について書かれていたが、
こんな難しそうな本の本質を私は1分で理解した気分になったw。

彼は、正義の味方側と侵略者側、
新型コロナ側と退治側の私たちを例にとり、
自己都合の視点(一元論)しか持ち得ず、
自己を相対化して見られる視点(二元論)を持てないまま、
他人を批判し非難するような行動原理を、
「バカの壁がある」と称すのではないか…と述べている。

――正義を振りかざすことの最大の問題は、
正義のためならどんな酷いことをしても良い、
と思ってしまうところだろう。

そしてまた、
一面的な見方しかできない体質になってしまうという欠点がある。

例えば、
仮面ライダーによって、
木っ端微塵にやられてしまうショッカー隊員にも両親があり、
息子がライダーの攻撃によって亡くなったことをどう思っているのか、
というような視点が丸々欠如してしまうのである。――


…ユーモアの中に、
ハッと重要な何かを気付かされる記事だ。



ちなみに、
今書いている「発展のためのアドバイス」2021年1月号。

■裏で真実をつかむ(一部抜粋)

…この陰陽のバランスを裏と表という解釈もできます。

今後の社会現象や事件、
マスコミの発表などは特に、
表以外の“裏の目”が必要になってきます。

もっと具体的に言うと、
友人から「これは日の出の写真だよ」と差し出されて、
ほとんどの人はそれを疑わずに『きれいですね~』と仰ると思います。

けれども、
『これはひょっとしたら日没の写真にも見えないだろうか?』と、
思うようなものです。

これは日の出なのか日没なのかを見極めることが難しいからですが、
思うだけなら人を傷つけません。

なぜこんなことを言うかと言いますと、
特にインターネットやマスコミで報道される内容については、
常に両極の“裏の目”を養う必要があるからです。

米国の大統領選もそうでしょう、
ワクチンの是非もそうでしょう。
どの判断が表でどの判断が裏か、
また何が正しくて何が間違いなのかを見極める目が必要なのだと思います。

その中で気を付けなくてはならないことが、
『決めつけ』と『思い込み』です。

これらが強すぎると、
どうしても裏が見えにくくなるのです。

たとえば、
当社の「めいすいクラブ」に入って、
一番最初にびっくりした情報は、
『ミネラルは毒になる』という言葉だったと思います。

ミネラルは数十種類のバランスのとれた状態であればいくら飲んでも毒にはならず、
どんどん必要なものを補い不要なものが排出されるのですが、
単体(1種類)だけ摂り続けると毒になるという意味です。

これを“ミネラルのパラドックス”とか
“単一ミネラル症候群”と呼びます。

骨を鍛えたりイライラを解消したいとカルシウムだけを大量に摂ると、
ますます不安定になります。

貧血を解消したいと鉄分だけを大量に摂ると、
老化や早死を招きます(鉄は水+酸素でさびる)。

決して一方だけの視点ではなく、
もう片方の“裏の目”があってこそ真実が見えてくるものです。

陰陽の調和のことを別名で“いいとこどり”と呼びます…。