78年の「人間の証明」は映画にはない妹(岸本加世子)がキーポイント。やはり、この話、好きだ | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

78年の「人間の証明」は映画にはない妹(岸本加世子)がキーポイント。やはり、この話、好きだ

最近、岸本、見たな。寅さんだ。映画に妹は出てこないが、04年のフジのドラマには、やはり、妹(堀北真希)がキーポイントとなる。母親のアリバイを白状してしまう。今回の妹、岸本はもっと強烈な役。これは第1回から面白い。息絶え絶えでエレベーターに乗り込む被害者のジョニー・ヘイワードと同じエレベーターに乗ってしまう。これは考えたね。また、岸本はセリフとは別に「心の声」があるのだが、耳の悪い私には聞こえない。残念ながら、字幕なし。

 

棟居(むねすえ)は林隆三。対立する山路(と思ったら、なぜか草場だった)とのバトルはかなり激しい。殴り合いになりそうなほど。フジの山路は佐藤二朗さんだったので、半分、コミカル。まったく憎らしくない。映画でも、そんなに山路との対立はない。13話のドラマなので、映画にはない、どんなシーンが出てくるかが、楽しみ。映画の八杉とは違い、フジと同じ郡(こおり)。また、エンディングの歌をリリィが。リリィはフジでは郡恭子を脅迫する役で、自殺したあと、幽霊として出る(郡の錯覚だろうが)怖いシーンもあった。

 

それにしても、高峰三枝子さんのいろっぽいこと。この時代、こんなに豊満で、美しい女性はいなかった。言い切れる。稀有な存在。この人のベッドシーンって、たぶん、ないと思う。残念。お風呂に入るCМがぎりぎり。次回の予告では海外出張中に、夫に浮気されるシーンがあるが。逆であってほしかった。第3、4回は1週間後。1週間、待つのもいい。