前のチームにいたときのことです。
試合に出してもらえないことが続いていました。
10人いてもクマだけが出してもらえずにベンチで応援。
せめて最後のほうだけでも出してくれればいいのにと思いましたが、監督の采配は絶対。なんせお任せしている立場。
でも、ふと見ると目に涙をためて応援してました。
さすがにこれは親としてはキツイ。
帰り途の父子の会話です。
クマ、今日も試合出れなかったね。
- うん、涙出てきた。でも僕いちばん下手だから仕方ないよね。
そんなことないよ。でも、試合に出れなくても一生懸命応援するおまえ、かっこよかった。
- (下うつむいて)・・・・・うん。
バッティングセンターでも行く?
- うん、いくいく!
よし、父さんと秘密特訓開始だ! 父さんを信じろよ!
- わかった! 僕負けない、頑張る。
クマにとっては辛い経験だったかもしれないけど、父と子の絆は深まりました。
このことが朝練の原点になったわけです。