★★★

 

小学校時代からの同級生、歌子・ 厚子・瑞恵。
彼女達はマンション『カーサ・ベラ・ビスタ』の最上階で共に生活する。

68歳の女性3人が暮らすシェアハウスに秘書としてやって来た大学生の速水翔太。
そこに新たに初期の認知症と診断された恒子も加わり悲喜こもごもの日々が始まる。

再就職に苦労したり、ロマンス詐欺に引っ掛かったり、老いらくの恋をしたりと彼女達の毎日は平穏無事とは言い難い。

ギスギスした雰囲気になる時もあれど、歩み寄り助け合う姿が胸を打つ。

翔太と翔太の彼女・美果の存在も良い。

人と人との繋がりに心が温かくなる一冊。