「琴子ちゃん、今年の衣装はコレにしましょう♪」そう言って


お義母さんが用意してくれたのは黒いミニワンピースに尻尾がついた


小悪魔っぽい衣装・・・・


ちょっと大人っぽいかな?とは思ったけど大丈夫よね


鏡で全身を見ながら確認してみるけど・・・うん問題ないじゃない


さっき裕樹くんが帰ってきたからワザワザ衣装来て出迎えてあげたってのに


物凄くそっけない態度で投げるようにポケットの中にあった飴を


渡してきて、さっさと自分の部屋に行っちゃったから


てっきり目を合わしたくないないほど似合わないのか?と心配したけど


全然そんな事ないじゃない!あっもしかして大人の色気に悩殺されちゃったとか?


学生には刺激的すぎたのかな?(笑)


「何が刺激的すぎたんだ?また変な料理でも作ったのか?」


いきなり耳元で入江くんの声


「わっ!入江くん!

 何時の間に帰って来たの?声かけてくれれば良かったのに~」


「ちゃんと、ただいまって言ったしチャイムも鳴らしたぞ

 鏡の前で変なポーズとってて聞いてなかっただけだろ」


うぅ・・・・失敗した~部屋に入ってくるのを待ち伏せするつもりだったのに~


いいもん気を取り直して・・・・


私はコホンっと一つ咳払いすると、入江くんの胸元を掴み


覗き込むような形で「Trick or Treat」と言ってみた。


すると入江くんは、ちょっとだけ目を見開いて私を見て


すぐにニヤリと笑うと私の両手をつかみ


「ふ~ん・・・・生憎、お菓子を持ち歩く趣味はないんだ 

 って事はイタズラか~どんなイタズラをしてくれるんだ?」


「えっ!」


でも・・まぁ・・・そうよね入江くんがお菓子を持ち歩いてる姿って想像できないし


えっと・・じゃあ・・・私がイタズラしなきゃいけないのよね・・・


イタズラ・・・・イタズラ・・・・ビックリ箱とか?それとも・・・・


入江くんの椅子にブーブークッションを置くとか?


それか・・・・物陰から脅かす?


「全部却下」


「えっ?何で私の考えてる事がわかったの?」


「全部、口にだしてるんだよ・・・・

 そんな子供だましのイタズラ今時の小学生でもやらないぞ」


「じゃあ・・・・・」


考え込む私に入江くんは


「大人なんだから大人らしいイタズラしろよ」


って言いながら顔を近づけてくる


大人のイタズラって何?なんでそんなに色っぽい顔してるの?


「大人のイタズラって言ったらコレだろ」


そう言った入江くんにKISSされていて


気がついたら背中のファスナーが開いてて


いつの間にか・・・・ベットの中だった


そして入江くんが耳元で囁く


「Trick or Treat♪

 こんなイタズラなら毎年でもいいな」

 

                                            END



試験も終わったし♪結果はどうあれ

とにかく妄想復帰です




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