俺には、琴子という名の義姉がいる・・・・

この義姉・・・・あぁ~面倒くさい!いつも通りに琴子でいいや

この琴子・・・はっきり言ってオカシイ

何がオカシイって何から何までだ

兄貴と学生結婚してからすでに10年以上

なのに未だに料理は下手だし洗濯掃除すべてダメ

まぁ・・少しずつでも進歩はしてるってのは認めるがこれで3人の子持ち

なんとも、どうして

よくぞ無事で子供たちが育ってるもんだと思う

しかも看護師なんて仕事もしてて、不思議なことに失敗ばかりなのに

患者に人気があるらし

今も目の前でニコニコと患者に話しかけてる

・・・そう、俺が今いるのは病院の廊下

兄貴と琴子が勤めている病院に来ている

何故かって?琴子が財布もスマホも忘れて出勤したから

たまたま立ち寄った実家で母さんから「きっと琴子ちゃんが困ってるは!

ついででしょ!届けてあげて」だって・・・なんのついでだよ

全然目的地と違うのに・・・まぁそんな理由でここにいるんだけど

 

声をかけようとした俺の目の前には

患者にナンパされているぽい琴子がいる

・・・止めとけ、そいつ若く見えるけど3人の子持ちで

世間一般でいうところのオバサン年齢だぞ

白衣マジックなのか?それとも年齢不詳の童顔のせいか?

だけど・・・本気で止めとけ!

俺は心の中で忠告する

 

なぜ心の中なのか?それは・・・巻き込まれたくないから

 

だって・・・ほら・・・気温管理されてるはずの病院内の廊下が

だんだん冷気が漂ってきてる

これって・・・きっと・・・・

 

「琴子・・・」

 

はら、どこから現れたのか、冷気(霊気?)を纏った兄貴が

スッと琴子の肩を抱き、患者に向かって何かを一言二言

その瞬間、患者の顔色は真っ白というか生気を感じない状態になり

フラフラと歩きだし兄貴の支持で車椅子を押して現れた桔梗さんに

ゲットされ移動していった・・・

 

残されたのは、真っ赤な顔をして兄貴を見つめ

明らかな糖害振りまいてる兄貴夫婦の姿

 

あ・・・・・・このまま受付に行ってスマホと財布を預けて帰ろう・・・

そう思って、踵を返す俺の前には

ニッコリと微笑んで両手を差し出す桔梗さんの姿

 

「琴子の財布とスマホですよね?預かりますよ」

 

なんで・・・・わかったんだろう・・・・

 

あぁ・・・・もういいや・・・何も考えるのは

 

うん。一刻も早く仕事に行こう

琴子に関わるとオカシイのは、いつもの事

考えるのは・・・・間違いだ

 

素直に桔梗さんにスマホと財布を手渡すと

一目散に病院を後にした

 

                                END

 

 

 

お久しぶりです~

久々すぎて何か不思議な文章ですが・・・

まぁ・・・・・許してください(笑)