TOKIOの山口達也さんによる未成年への強制わいせつ事件は、本人が容疑を認め、示談が成立して起訴猶予となりました。

 

これを受けて、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長がコメントを発表。

TOKIOのメンバー4人も会見を開きました。

 

 

 

 

 

見ていて辛かったです・・・そして、怒りが込み上げてきました。

 

4人を苦しめているのは、山口達也さんだけじゃない、ジャニーズ事務所そのものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TOKIOの会見を見て、社長のコメントを読んで、やっぱりこの会社おかしいと思ってしまいました。

 

 

 

私自身はすべての所属タレントの「親」としての責任を負いながら今後も彼らが“ひと”として成長できますよう、支援し続けて参る所存でございます。

 

 

 

社長が負わなければいけないのは、「親」としての責任ではなくて、「経営者」としての管理責任と説明責任です。

 

そして、“ひと”として成長できるよう支援し続ける前に、“ひと”として道を外した者に厳しい処分を下し、再発防止に努めるのが責任者の役割ではないでしょうか。

 

なぜジャニーズ事務所が山口さんを解雇しないのか、自分には正直わかりません。

 

同様の事件を起こしたら、例えどんな事情があろうとも、うちの会社では懲戒免職です。他の会社も普通そうだと思います。

 

山口さんが4人に土下座して退職願を出したこと、それを認めるかどうか4人が非常に苦悩していること、その苦悩は痛いほど伝わってきました。

 

しかし、その状況自体がおかしくないですか?

 

だって、退職願を受理するかしないかを判断するのは、同僚ではなく、会社です。

 

それに、退職願は雇用主に出すものです。同僚ではありません。

 

普通の会社員は社長にはなかなか会えないから、直属の管理職か人事総務部に渡しているだけで、ジャニーズ事務所の組織がどうなっているか知りませんが、山口さんが退職願を出す先は、社長か、それが叶わないならマネージメントや労務を管理している責任者であって、決してメンバーではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人の会見で、個人的に一番共感した部分が多かったのは松岡くんの言葉でした。

 

最も深く考え、真剣に事件と山口さんに向き合い、問題の本質に迫っているように感じました。

 

TOKIOを愛しているからなのでしょう。

 

 

 

 

 

その松岡くんは「辞表を出した時、彼に僕は怒りました。もし彼が僕の立場だったら、僕が出した辞表を会社に出せるのかと。それはずるいと言いました」と語っていました。

 

その通りだと思いますし、もし自分だったら「それ提出先間違ってるよ」と言います。

 

山口達也さんが、狡猾なのか、そんな社会常識さえわかっていない子供なのか、どちらかなのでしょうが、どちらにしろ、メンバーに辞表を委ねるという極めて残酷な行為は、前の会見の「TOKIOに戻りたい」発言と同じ、彼の人間としての甘さから来ているんだろうと思います。

 

そして、山口さんよりももっと残酷で、ずるくて、無責任で、一般常識がないのが、辞表の取り扱いをメンバーに任せているジャニーズ事務所という会社です。

 

事件を起こした社員の退職願を同僚が預かっていること自体おかしいのだから、4人を注意するか、山口さん本人に改めて会社に提出するよう指導するのが筋です。

 

それにそもそも、事務所が事務所の責任で山口さんを解雇していれば、あのような会見にはならなかったはずです。

 

冷静な目で見れば、未成年への強制わいせつという罪を犯した人間を解雇しないという、一般企業ではありえないジャニーズ事務所の異常な経営判断が、4人をここまで苦しめ、TOKIOを解散の危機に追い込んでいるというのが今の現実の姿です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らが、まず何をすべきか、これからをどうしていくか、彼らが考えて決めていくことを受けとめます。

 

 

 

そう考えると、ジャニー社長のこのコメントは、もう常識外というほかありません。

 

太一くんは「社長にこんなコメントを出させて情けない」と泣いていましたが、本当は「こんなコメントを出す社長の下で働いていたことが情けない」と泣くべきです。

 

受け止めるんじゃなくて、あなたの責任で決断する話でしょう。あなたが決断しないから罪のない社員を追い込んでいるのにまだそんなことを言っているのか、と言いたいです。

 

ジャニーさんはおじいちゃんで経営にもほとんどタッチしていないのかもしれませんが、事務所がトップの言葉としてこれを発信してしまうこと自体が、この会社の異常性、世間とのズレを象徴しています。

 

 

 

 

 

なぜ会見にトップや経営陣が出てこないのかという批判の声も多いようです。

 

真っ当な意見だと思います。一般企業ならありえません。

 

不祥事会見に責任者が出席せずに、社員と弁護士だけ、同僚メンバーだけに会見をやらせる会社ってあるでしょうか。

 

特に、今回は事務所の責任者がどうしても会見に出なければいけない理由があったと思います。

 

山口さんが会社に事件のことを報告したのが4月16日だそうです。書類送検されたのは4月20日。

 

普通の会社だったら、それらを把握した上で4月25日まで当該社員にそのまま仕事を続けさせるでしょうか。ましてテレビに出る仕事です。

 

コンプライアンス上も考えられないし、発覚したときのリスクも大きすぎます。

 

なぜジャニーズ事務所はこのときもこうした異常な判断をしたか?

 

バレなきゃいいやと思ったか、もみ消せる自信があったか、どちらかしか考えられません。

 

ジャニーさんでもメリーさんでもジュリーさんでもいいのですが、こうした疑問に会社として答える義務があると思います。

 

これはメンバーでは答えられない問題ですし、報道情報番組にタレントを送り込んだり、福島や宮城の復興、五輪関連など公的仕事も請け負っている企業でもあります。幹部が会見の場に出てきて疑惑への説明責任を果たすべきです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、この問題をめぐる違和感やモヤモヤの本質は何なのかという一点を自分なりに考えて書かせていただきました。これもHey!Say!JUMPの今後にとって無関係ではないと思ったからです。

 

山口さんの場合は事件として露呈しましたが、その背景にある所属タレントの「甘さ」を醸成する環境は、指摘した事務所の体質や構造的問題と密接に関連しているし、それは山口さんだけの問題ではないと推測できるからです。

 

だからこそ、ジャニーズ事務所には変わってほしい。せめて企業としての最低限の責任だけは果たしてほしいのです。

 

でないと、ファンの一人として気持ちが離れていきそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松岡くんはこうも言っていました。

 

「その甘えの根源が、僕らTOKIOだったとしたら、これはあくまで自分の意見ですけども、そんなTOKIOは一日も早くなくしたほうがいい」

 

これも心に響く言葉でした。

 

でもあえて言えば、少し違ってると思います。

 

本質に踏み込んでいないというか・・・

 

もう一歩考えを進めれば、すぐ答えは出るはずです。

 

 

 

 

 

その甘えの根源はTOKIOじゃない

 

その甘えの根源はジャニーズ事務所であると

 

そして、そんな事務所は一日も早くなくしたほうがいいという答えが